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製作国
カナダ
監督
リーム・モルシ
脚本
シェリル・メイヤー
出演者
ショーン・ドイル
アレクシア・ファスト
ジョッシュ・クラダス
ブライス・ホジソン
ジャスミン・ジェルジョ
殺し屋が最後の仕事で娘と再会してしまい、娘を護り切ろうとする。
こんなあらすじを見ると道中で追っ手相手にあれやこれやとアクションするものだと誰もが思うでしょう。
しかしこの映画HITMAN ヒットマン ザ・ファイナル(原題:The Last Mark)は少し違います。
とっても不器用な親父が娘からの信用を勝ち取ろうとあたふたするお話です。
ジャンルはアクションなのでしょうが個人的にはドラマが強い映画だと思います。
で、上映時間は約85分となります。
・父親としてはダメダメな親父の日常での娘との接し方
・戦闘での父親として娘を護る姿
目次
あらすじ
冷徹無欠の暗殺者・キールと粗暴な相棒・パルマーは、依頼のあったターゲットをモーテルで殺害し任務は完了するが、暗殺を目撃した若い女に逃げられてしまう。目撃者を消すため、キールは部屋に残されたIDから身元を割りだすが、その女は生き別れた娘で…。
U-NEXTより
登場人物
・キール
殺し屋
最後の仕事で目撃者となったペイトンが生き別れた娘かもしれないことを知り彼女を匿い逃亡を試みる
・ペイトン
コールガールをしている少女
客のオスロ殺害をキール達が殺害するのを目撃してしまう
アルゼンチンへの旅行を夢見る
・パーマー
キールの最後の仕事で組んだ殺し屋
冷静に狂っている危険な男
仕事を途中で放棄したキールを追う
・イーライ
フィクサーで殺し屋を助けている金を払えば誰にでもサービスを提供する男
キールに頼まれて隠れ家の提供、ペイトンとの親子関係の確認などを請け負う
HITMAN ヒットマン ザ・ファイナルを配信している配信サービス
※2023年2月4日時点
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予期せぬ再会
殺し屋としての最後の仕事を終えた現場にいたコールガールが生き別れた娘かもしれないと発覚することで動く物語。
この親子(かもしれない)2人の再会はキールの予定を大きく狂わせることになります。
目撃者を消そうとする相棒のパーマーからペイトンを守るために仕事を途中放棄して、
フィクサーであるイーライの協力を得て彼女を匿い共に逃亡しようと試みることになります。
予期せぬ事態からか冷静さを欠きガソリンスタンドの店員に怪我させて後に足がつくキッカケを作ってしまうなど、
正直殺し屋としては凄腕にも見えず実際アクションでもそこまで優れているようには見えません。
それに対して追っ手となるハーパーはかなりキテる人間。
最初のシーンでも喜んで遺体をバラバラにしたりペイトンが助けを求めた親子もバラバラにして始末した節が見えるなど狂っている、
しかし言っていることは冷静と追っ手としては満点の設定、描写の存在でした。
ここまでは結構ある話なんですが面白いのはキールとペイトンが親子であるという確信が本当に最後の最後の局面に入るまで分からないこと。
かつて愛した女性の娘なのは確か、しかし自分の娘かははっきりとは分からない。
ですのでイーライにパスポートを2つと隠れ家の提供をお願いすると共に親子関係の調査も頼むんですね。
この微妙な関係性がこの後の父親としてはダメな部類に入るぶきっちょなキールとペイトンとの交流を面白くしていると思いましたね。
ほぼほぼ誘拐のような形で隠れ家に親子の交流がこの予期せぬ最悪の再会から始まります。
親子の交流
この映画ははっきり言うと殺し屋物としてはアクションはそこまで派手でもカッコ良くもなくまた尺も全く割いていません。
ですのでこの映画のキモはキールとペイトンの親子の交流。
あまりにも不器用で父親としてはダメな親父が頑張って娘からの信頼を得ようと頑張る可愛い話でもあります。
信頼を得るも何も最初が拉致監禁なため関係は最悪から始まるのがこの2人。
というかペイトンに好かれる理由がまるでない。
ドア越しの会話はドッジボール、逃げようとするペイトンには思いっきり怪我させられるなど(当然である)ダメダメです。
これに関しては出会いが悪いのに加えてキール側も自分の娘という確信は持てていないというのもある程度加味するべきなのかもしれません。
ここら辺の葛藤は結構見事で違うなら見捨てて自分だけさっさと逃げた方が楽。
接しても上手くいかずにペイトンが身につけていたマフラーを車から投げ捨てその後すぐに拾うなど、
見捨ててしまえ、いやでもやっぱり見捨てられないというのをこのマフラー1つで表現するのは上手いですね。
それでも不器用なりにペイトンの首の傷跡を気にしたりコーヒーをフーフーして冷まして渡すなど、
思春期に接する親父みたいな対応にある程度軟化していくのはちゃんとした親子っぽく微笑ましい流れでした。
まぁちょいちょい銃で脅すんですけどね。
拘束を解いた後にペイトンの行っている瞑想を教えてもらったり少し打ち解けたと思ったら、
逃亡先をアルゼンチンにしたのはペイトンの荷物を漁って知り、どうせ逃げたいならペイトンの行きたいところにと決めたことを知られるとまた喧嘩に。
思春期の娘の荷物漁る親父とかダメダメすぎて笑えますが、その後の喧嘩も壮絶。
そのまま外に逃げようとしたペイトン、関係性を見たら家出しようとした娘の止め方が追っ手用に仕掛けてあった罠を銃で起爆させて止めるという、
親父お前それはやり過ぎだろと突っ込みたくなること間違いなしです。
というか罠が役に立ったのがこれだけというのを1番突っ込みたい。
流石に行くとこまで行ったので腹を据えて本音を話すキール。
殺さず、拘束を解いて、逃亡プランも教えた、だから信用して欲しいこと、自分が親かもしれないこと。
それに対してペイトンからママは父親はいい人と語っていたことからキールは違うと拒絶されるキール。
本当に親子かもはっきりしない中でそれでもキールは一緒に逃げると語ります。
キールとしてはここまで来ると自分の娘かはどうでも良くなっている部分があります。
これが父性なのか、愛した女性の娘という事実だけで十分だったのか、はたまたただの意地か。
どれなのかは分かりませんがただ信頼を得られないことからはひどく落ち込みます。
近づけたと思ったら離れてしまう、これは完全に出会いとキールの接し方が悪く、
何というのでしょうか日常においては不器用というかまだ父親になれていない親父という感じでしたね。
ここまでのペイトンとのなんとも言えない距離感、ダメな父親の姿、
これがあるからこそこの後の戦闘の中では父親になれる姿が引き立った気がしますね。
本当の最後の仕事
イーライの手引きが追っ手のハーパーにバレて追い詰められるラスト。
妻を人質に取られたイーライの裏切りもありますが、ここでのお前のとばっちりだという台詞は正にその通り。
結局キールに殺されてしまうのも合わせて微妙に損なポジションでした。
イーライから聞かされる親子じゃないという鑑定結果にそれでも関係ないとペイトンを護る決意を語るキール。
ここからようやくキールはようやくペイトンの親となれた気がしますね。
自分は親じゃなかったとペイトンに明かし1人逃がそうとする姿。
自分だけでハーパーと対峙することを決めて追い詰められるも戻ってきたペイトンによって救われます。
ここら辺は弱っているとはいえキールがあまり凄腕には見えないから少し困りどころではありますが、
アクションはやはりおまけで親子というものを表現するためのスパイスみたいな扱いなんでしょう。
そしてこの2人の親子関係、それは実はやっぱり親子でした。
イーライからはあくまで口頭で聞いただけで資料の確認はしていないというところがミソですね。
後半は展開だけを語るだけならあっさりとしたもんですが、親子としての部分はやはりよく出来ているなと思います。
キールはぶっちゃけ平時かは微妙ですがハーパーが来て戦闘になるまでは銃で脅すし、勝手にプランは決めるし、家出の止め方は最悪、ぶっちゃけ押し付けがましいクソ親父です。
しかし、それでも戦闘になれば絶対にペイトンを護ろうとする。
その思いだけは本物であり、だからこそペイトンは戻ってきたのだと思います。
展開だけだと親子関係の判定を車の中で見たから戻ってきたように見えますが、突然現れただけの血縁があるだけでは普通命は張れません。
何だかんだであのクッソ不器用で押し付けがましい日常の積み重ねがあってこそ戻る決意がついたのでしょう。
ハーパーにトドメを刺そうとするペイトンに対しても諭して絶対に自分と同じ道を進ませないようにする。
この姿は日常の時とは違い間違いなく父としての姿であり、これを見るとやはり人は自分の経験から子に物を伝える物だなと思えますね。
この展開を見ると寧ろ本当の親子じゃなかった方が美しい気もするのですが、そうしなかったのはキールへのご褒美みたいなものですかね。
まとめ
いい親子映画でした。
アクションもサスペンスも全部この曖昧な親子関係のためのフレーバーみたいな構成にしているのが分かりやすく見やすい構成でした。
元〇〇な経歴を持つ親父が家族を救うために頑張るアクションは多々あれど、
元〇〇な親父が娘の信用を勝ち取るために日常で娘と“戦う”のはそこそこ珍しいのではないでしょうか?
親子共々他人を巻き込んで洒落にならない結果を招いているなど自分勝手な親子ではありますがこの2人の関係はまだまだこれから。
最後はほっこりと終わりますしこういうアクションと思わせてからの実は不器用な親父映画というのもいいものだなと。
人によっては期待と違う!と思うでしょうが、自分的にはこれはこれでと評価できる映画でした。
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