【映画】久々にすごい(意味深)映画に当たったかも デンジャラス・バディーズ ネタバレあり感想

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デンジャラス・バディーズ
(c) 2022 Mars UK Films

製作国

イギリス

監督
マッシミリアーノ・チェルキ
脚本
エイドリアン・ミルネス
出演者
ルイス・マンディロア
コスタス・マンディロア
コンスタンス・ペイン
アダム・サイニ
アレクサンダー・ハウク

今回はとっても上映時間が短い危険なバディ関係を匂わせる映画デンジャラス・バディーズ(原題:Adrenaline)の感想。

実際は短い割に尺の使い方がおかしかったり、デンジャラスなのってそっちかよ!と突っ込みどころの多いという久しぶりに強敵な映画でした。

ジャンルはアクションで上映時間は約75分となります。

正直基本褒める自分でもあまりおすすめは出来ません。

あらすじ

家族と一緒に休暇を過ごしていた女性FBI捜査官ヴィクトリアは、ヨーロッパ旅行中に何者かに夫を殺され、娘を誘拐される。食事中に目撃した国際犯罪者の指名手配犯スレーターが関わっていると思い接触をする。しかし、スレーターは何も知らず、仕事で会った闇の臓器売買をしている男達が怪しいと話す。娘を救出するためには、スレーターの力を借りるのが最大の近道であると思ったヴィクトリアは、スレーターと共に犯人を探し出すことに。果たして、娘を無事に救出することができるのか―Mars UK Films (C) 2021

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登場人物

ヴィクトリア

FBI捜査官

優秀だが独断専行が多く休暇を命じられた

休暇先で指名手配犯のジョンを見つけ捕まえるが、その間に夫が殺害され娘も誘拐される

攫われた娘を助けるためにジョンに協力させる

ジョン・スレーター

国際指名手配犯

ジュリエットを助けようとするヴィクトリアに証人保護を条件に協力を強制される

ジュリエット

ヴィクトリアの娘

休暇先で臓器売買組織に誘拐される

スティーブ

ヴィクトリアの夫

ヴィクトリアの休暇中であろうともところ構わず捜査官として行動することにはやや辟易している

トニー

ジョンの知り合い

臓器売買組織の情報を得るためにヴィクトリア達に協力を求められる

子供が誘拐されることに思うところがありヴィクトリアに協力する

ミハイ

臓器売買組織のボス

危険なバディ関係が売りのはずなんですが

誘拐された娘を助けるために独断専行上等なFBIの女性捜査官と国際指名手配犯の男がバディを組むという字面だけだととても危険なバディ関係…

デンジャラス・バディーズ
(c) 2022 Mars UK Films

なんですが実際はそこまで緊張感のある関係性ではなかったりします。

まず事のあらましとして独断専行で休暇を命じられた主人公ヴィクトリアが休暇先で国際指名手配犯のジョンを見つけやっぱり独断専行で捕まえに行ったら、
その間に夫が殺害され、娘が誘拐されるという流れなのです。

この流れを見るとジョンが逮捕されることを見越して交渉材料として娘を誘拐したと思うじゃないですか?
実際はジョンと娘の誘拐犯はほとんど関係ありません。

ほとんどと言うのは捕まる直前にちょっと仕事の都合で会話していたくらいで別に密接な繋がりがないということですね。

なので娘が誘拐されたのは子供を狙う臓器売買組織がたまたま子供いたから誘拐したくらいのノリなのです。

これのせいでヴィクトリアとジョンの関係性にはまるで緊張感がありません。
それは当然ヴィクトリアからしたらジョンはただ捕まえただけの人間で弱みも何もないのですから。

もっと言うなら作中だけの描写だと国際指名手配犯のジョンよりヴィクトリアの方がやべえ人間に見えるんですよ。

独断専行上等でジョンの逮捕に関しても止められていたにも関わらず行った結果その隙に娘にも攫われますし、かなりのトラブルメーカーとしか思えません。

本編中だと捜査官ではなく母としての戦いという側面があってか、相手を躊躇わずにどんどん殺害しますし正直こっちの方がアウトローにしか見えないのです。

相手をストンプで殺害したり、忍び込んでいるのにサイレンサー無しで銃で射殺したり(ちなみにこんなことしても気付かれないガバ仕様)まぁデンジャラスです。

というかジョンが国際指名手配された罪状が全く明らかになりませんし、
裏切る素振りすら見せずに最後まで律儀にヴィクトリアの助けになるのでこいつただのいい奴なのでは?と感じてしまう時点で何かおかしい。

正直このバディのデンジャラス要素はヴィクトリアが担っていたと言っても過言ではないでしょう。

まぁFBI捜査官の女性と国際指名手配犯の男性という字面から想定する性格と逆にしようとしたという意思は感じますが。

アクション面では2人とも特に格闘戦でデンジャラスな強さを誇りますが、
バディの割に片方が戦っているのを手助けせずにそのまま横を通り過ぎたり(ほぼヴィクトリアが通り過ぎる側)バディ感がないような気もします。

正直テーマらしいテーマがないので(強いて言えば危険な母の暴走?)ヴィクトリアが暴れるのを見て楽しむ映画ですね。

もっとこう何といいますか、いつ裏切るか油断ならない緊張感ある危険な関係性を予測していたので片方が危険に暴れ回る内容とはこれはなかなかの予測を裏切る内容でしたね。

短い割に無駄が多い

デンジャラス・バディーズ
(c) 2022 Mars UK Films

この映画75分と言う短い時間の割に結構無駄が多いです。

攫われた娘を助けるために情報集めてアジトに乗り込むというだけの話なのに、変な寄り道や妙な間延びしたシーンが多いのです。

まずジョンがわずかに接触したことのある連中から情報を得ようとするのですが、何とこのほとんどが最終的に無駄になります。

バーに行ったり、売春宿に行ったりと色々と奔走して大暴れするのですが、最終的にグルだったホテルの受付にまた新しい誘拐発生したからということでそれを尾行して打開するという。

結果論といえばそれまで何ですが、ただ相手を警戒させただけでほとんどが意味がなかったというね。

必要だったのはトニーとホテルの受付の協力だけじゃないか…

しかも移動シーンや売春婦とのやり取りに妙に間延びしたやり取りして時間を使うのに、
誘拐をあえて見逃すという子供を危険に晒す判断にヴィクトリアは思うところありそうな描写があるのにあっさりとその行動を選択するという。

特に移動シーンは変に長いんですよ。会話もないのに同じカットで廊下を歩くシーンを行き帰りで映したり、
車での移動もそんなには長く映す必要はないだろうと言いたくなる部分が多いんです。

途中からは自分の変な先入観でいちゃもんになっている部分もあるかもしれませんが、移動で無駄が多いのは確かなんですよ。

いや、変なところに尺使うならこういうところの葛藤で時間使いましょうよと言いたくなるわけです。
ヴィクトリアが暴走し続けているように見えてしまうのもここら辺の描写をあえて省いてしまうのが原因だと思いますね。

もっと言うならなぜか全面的に親身に協力してくれているジョンの内面に尺を使って。

娘との感動の再会だって子役のスケジュールの問題なのか、鎮静剤打たれているということにして娘がピクリとも動かない状態で布にくるまったまんま助けたりとこういうところで感動させないからヴィクトリアの株が上がらないんだぞと言いたくなりましたね。

おまけにこの映画はBGMが全然流れません。
こういうのはいる、いらないは好みの分かれるところでしょうがこの映画で曲がないと心情の把握や緊張感を理解するのに繋がらないんだなと実感しました。

エンドクレジットで曲流すなら本編でも流そうぜと言わざるを得ませんでしたね。

ちなみに変な尺の使い方をする本作ですがラストの組織のボスとの決着の仕方。
プランがあると言いながらドアから降りようとしているところを2人でタコ殴りするだけというラストの1番盛り上がりそうなところをこの尺で済ますのは最早1周回って好みの部類です。

ここまで来たら笑えれば勝ちなのかもしれません。

全体的に取捨選択がおかしいなと感じる部分があり一度気になるといちゃもん的な部分があるのは確かなんですがやっぱり気になるものはしょうがないですね。

まとめ

久しぶりになかなかの物に出会えた映画でした。

見どころがあまりにも少なく流石に褒めるのが難しいですね。

ヴィクトリアとジョンをもっと裏切りを警戒する緊張感ある関係性にしたり、
それをしないならジョンがなぜ裏切る素振りすら見せずにこんなに親身に協力するのかを明らかにしてくれないと人物への深みが足りないなと思いますね。

まぁ設定やら尺やら曲やら、全体的に変な使い方をしている映画ですが、本編の時間も75分と短いのでギリギリよしとしましょう。

というか短すぎるのはやっぱ変なことになるのが多いですね。


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