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製作国
アメリカ
監督
北村龍平
脚本
Lior Chefetz
Joe Swanson
出演者
ルビー・ローズ
ジャン・レノ
アクセル・へニー
伊藤英明
ルパート・エヴァンス
ルイス・マンディロア
デヴィット・サクライ
フィリップ・ウィットチャーチ
アンドレーア・ヴァシレ
ジョー・マー
ジュリアン・フェダー
みんな大好き襲撃していたとこにいた舐めていた相手が実はとんでも経歴な映画。
今回はそんな映画ドアマン(原題:The Doorman)の感想書いていきます。
ジャンルはアクションで上映時間は約97分です。
ストーリーはド定番ですが俳優や監督が日本人的にはちょっと気になる布陣ですよ。
この映画の見所
・監督に北村龍平、出演俳優に伊藤英明という日本人なら気になる布陣
・ストーリーは王道ながらキレのあるカッコいいアクション
目次
あらすじ
悪人どもに“最高級のおもてなし”!
アリは海兵隊の極秘任務で要人護衛に失敗し、除隊してしまう。新たな仕事として長年にわたりニューヨークの一等地にある高級ビル“キャリントン”でドアマンとして働くことに。
イースターの週末でビルは改装工事が入り、入居者もほとんどが不在で、退屈な一日になると思われた。だが、数十年前に東ドイツで盗まれこの建物の壁の奥に隠された、
カラヴァッジョやレンブラントの名画を盗み出そうとヴィクトル率いる強盗団がキャリントンに入り込む。入居者だけでなくアリの甥と姪も人質となる中、
アリは海兵隊で鍛えたスキルを活かし、強盗団をひとりずつ退治していくが・・・
Amazon商品ページより
登場人物紹介
・アリ・ゴースキ
元海兵隊のドアマン
・ジョン・スタントン
マックスとリリーの父でアリの義兄
・マックス
ジョンの息子でアリの甥
・リリー
ジョンの娘でアリの姪
・ボルス
アリの同僚のドアマン
・ヴィクトル・デュボワ
強盗団のリーダー
・レオ
伊藤英明
ストーリー感想
- 失意の元兵士
冒頭から要人を守れず目の前でその要人子供が死んでしまいトラウマを負うという容赦のない展開です。
そんな失敗のせいで除隊をし、帰国も歓迎されておらず職もないというもう本当に容赦ないですね。
同じ元兵士で気持ちの分かる叔父にビルのドアマンの仕事を貰いますが、
気を利かせすぎて義兄や甥、姪がいるビルで働くというアリにとっては望んでいない展開となります。
なぜ望んでいないかと言うと過去に姉の婚約者でもあるジョンと過去に爛れた関係だったからというちょっとおいおいおいとなる話ですね。
甥と姪、特に姪のリリーとは猫探しで仲良くなるのですが、この関係が後の展開で使われるなどここら辺は細かく丁寧に積み上げてましたね。
お礼に部屋に招かれた際のリリーが描いた絵やマックスがボーイスカウトでモールス信号習ったなどここら辺はしっかり活かされますよ。
- 強盗団の襲撃
そしてついに来る強盗団の襲撃。
ビルの改装中で住民がほぼ出て行っているのを見計らい残った老夫婦が持っている情報をまず狙うのですが、ここの拷問はちょっと痛い描写でしたね。
ナイフを刺しますが最初は脳卒中の後遺症で感覚ない方刺されて次に感覚ある方刺すという痛々しい流れです。
その後結局短気なメンバーに殺されるなど容赦ない結果になります。
ボスのヴィクトル自体は必要最低限の拷問で済まそうとするなど少しだけ紳士的なんですけどねぇ。
目的は絵画の絵画強盗なのですが、壁の中に隠しているのは元住んでいた部屋にあるそこの現住民はジョン達という間の悪さです。
そしてアリと部屋から出たマックス、残されたジョンとリリーの戦いが始まります。
- 戦闘開始
ここからアリと強盗団の戦いが始まりますが、アリが滅茶苦茶強いです。
最初の戦いとか銃無しで勝ったりもします。
戦闘中の会話で自分は双子座の男だのアリが私はさそり座の女などの会話がありますが、これは日本人だけに向けたギャグ的な会話だったんですかね?
その後のマックスとの合流後の会話はいいですね。
母が死んだ際のジョンに対しての思いなどマックスの内面がよくわかります。
ここのシーンがラストの会話と合わせて個人的に1番好きな流れかもしれません。
屈強な男も泣く、今だとちょっと誤解されそうな台詞ですがラストと合わせるといい台詞です。
ストーリー感想(ネタバレあり)
- どんどん倒されます
アリ達は外への連絡手段として火災報知器を使いますが、消防隊員が職務怠慢してすぐに帰ってしまうというまぁお約束な展開でしたね。
ジョンとリリーもヴィクトルのパソコン盗って連絡しようとして失敗など微妙に必要あるのかなというシーンもありますが、
これに関してはジョン達側がただ手をこまねいている役に立たないと思われるのを避けるためと、
ヴィクトルが必要以上に犠牲出さないようにしているのを教えるためですかね。
消防隊員帰した後の格闘戦は流れるようでカッコいいです。
ついでにこの辺りから逃げたマックス捕まえるなど伊藤英明さんが目立ち始めます。
捕まったマックスは戦えなかったことを後悔しながらもモールス信号でアリにメッセージを送るなど自分なりの戦いをするのがとてもいいですね。
この作品だとマックスが2番目くらいに好きかもしれません。
- 決着
ついに決着の時ですが、絵画発見の後の絵画の本当の価値を知ったヴィクトルの部下達とヴィクトルの流れるように取り分で揉めて仲間割れはなかなか笑えます。
絵画1枚8000万ドルで取り分500万ドルは確かに酷いですね。
ちなみに伊藤英明さんはこの少し前にアリの罠で爆死しています。
ここからの流れは突っ込み所や面白展開多くて楽しいです。
ジョンが負傷しているのに足止めされているとはいえ治療頼んで置きながら警察ボコボコにしてしまうアリはそれでいいのか感がすごいですね。
アクション自体はキレッキレなのでそのギャップが面白いです。
そしてあっさり裏切りで死ぬヴィクトルと最後の決着。
この決着、最初互いに正面から走って撃ち合うというカッコいいのかどうかちょっと判断に困る撃ち合いします。
変なのはそこだけでその後はちゃんとカッコいい格闘戦ですよ。
決着も手榴弾で吹き飛ばして大型換気扇に刺してグルグル回るという…やっぱここら辺はコメディに大分足突っ込んでましたね。
ラストはマックスの成長というか素直になったところがいいです。
屈強な男も泣くこともある。この台詞の意味を見てみてください。
この映画のいいところ
アクションはいいです。
ストーリー自体はこのタイプの作品によくある物なので特筆するようなものではないですが、アクションは良かったです。
こういう映画はストーリーに関してはそこまで差異を出すのは難しいです。
ですのでいかにいいアクション、シチュエーションがあるかにかかっていますがそこはちゃんと良かったと思います。
目新しい何かがあったかと言うとそうでもないのですが、キレはありますし何より種類が豊富です。
ちょっと気になるとしたらカメラをグルングルン回しすぎかなと思いましたが、ここら辺は監督の色なんですかね?
後はマックスの成長ですね。
この映画、完成されたキャラが多いので成長枠というか変化するのはマックスが一手に引き受けています。
銃を持たされても撃つという決断は出来ない男ですが、それでも自分なりのスキルで状況を打開させる。
屈強な男は暴力だけで成り立つわけではないわけですね。
この映画の残念なところ
アリとジョンの過去の関係は必要だったのか
気になるとしたらここですね。
過去のトラウマから今度こそ守り抜くという話ですが、別にこれただの義兄、甥、姪の関係性でも成り立つと思うんですよね。
過去に関係があったというのは正直あまり必要性を感じなかったです。
別に映画の中でどういう関係が示唆されようと気にするタイプでもないですが、別の設定でも成り立つような関係なので少し気になる部分でもありましたね。
まとめ
舐めてた相手が実はというみんな大好きな王道な流れのこの映画。
正直なところ日本人監督ならではみたいな部分はあまり感じられないのですが、
逆に言えばそれだけハリウッドのプロットに馴染んでいるとも取れるのかもしれません。
せっかく出ても早死にしがちな日本人キャストが長生きしたのも日本人監督ならではだったのかなと。
ストーリーは捻りはないものの王道ですし終わり方も綺麗でアクションもカッコいいこの映画。
カッコいい女性主人公が見たい方はもちろん、伊藤英明さん目当てで見ても出番が多いですしファンの方が見ても満足できると思いますよ。
他の女性主人公映画感想はこちら。
・意味もなくヒロインとの不倫関係を示唆、ねっとりとした未練を残し、好感を持てない父親(妻の死に際の行動にも疑問が残ったまま)
・例えば「絵の下から名画」のような大事な場面で寄らない、見せない、注視させない、アクションの見せ方も同様、編集が悪いのか雑なカメラワーク
・カメラ技術よりもさらに深刻な問題、盛り上がりが全くない音楽
批評家が酷評を出した理由はなんとなく分かりますし、
「ミッドナイト・ミート・トレイン」「ダウンレンジ」等と比べるとひどい映画でした
主演女優の方には華がある、というか北村映画はキャスティングも悪くないのに、音楽とカメラワークが最低レベルで…
補足
「キャスティング」も悪くないとは書きましたが、ラスボス扱いのアリは衣装も含めて全く魅力が有りませんね
他のメンツにしても個性を見せず、しかも何故か全員外見がチンピラ、「悪の教典」伊藤英明もあの舞台では全く活用出来ていない
紳士ジャン・レノが『意外性のために』最後チンピラに殺されても批評家の言う「過去に見た事がある使い古された場面」にしかなっていない
評価されている兄マックスも、私には華があるようには見えませんでした
ジェシー・アイゼンバーグ、デヴォン・ボスティック のようなカリスマを感じない
敵も味方も、外見、キャラ作り、共に薄い映画になってました
「ダウンレンジ」では好感度が高いイケメンを射殺体に変えてみたり感情操作への配慮が出来ていたのに
その中でも少女リリーは鬱陶しいと思われないギリギリラインで良い方だったとは思いますが…