【映画】物理で殴ってくる都市伝説 ブラック・アイズ 奴らに襲われたら、終わり。ネタバレあり感想

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ブラック・アイズ 奴らに襲われたら、終わり。
© 2020 All Rights Reserved Let Us In LLC is the author of this film(motion picture)for the purpose of copyright and other laws.

製作国

アメリカ

監督
クレイグ・モス
脚本
ジョー・カッレロ
クレイグ・モス
出演者
トビン・ベル
サディ・スタンリー
ローレン・スタミール
シエナ・アグドン
マケンジー・モス

都市伝説、それは浪漫も怖さも溢れる伝聞。

今回はそんな都市伝説の1つを扱った映画ブラック・アイズ 奴らに襲われたら、終わり。(原題:Let Us In)の感想を書いていきます。

ジャンルはホラーで上映時間は約84分です。

子供が主役というのもありそこまで怖くはないホラーですよ。

この映画の見所

・都市伝説という不気味さがある題材

・それに立ち向かう子供達の物語

あらすじ

ティーンの男女が次々と行方不明になる事件が発生。その街に住む女子中学生:エイミーは、フードを被った<黒目>の5人の男達の襲撃を受けるが、

寸前のところで警察に救われた。その話しが街に流布すると、一人のジャーナリストが、彼女の元を訪ねに来る。そのジャーナリスト曰く、

「この行方不明事件は誘拐事件であり、フードを被った<黒目>の男達が係わっている。」という。その魔の手は親友の姉に及び、ついにエイミーは立ち上がる。

──そして同様の誘拐事件が、50年前にもこの街で起こっており、都市伝説化していたことが判明する・・・。

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登場人物

エミリー

発明家な12歳の少女

過去の事故の件で周囲からいじめられている

クリストファー

エミリーの友人で一緒に発明をしている少年

ジェシー

エミリーの友人でクリストファーの姉

ビスクイック

レコード店の店主

エミリーに対して優しく発明のパーツを渡すなど協力してくれている

ハロルド・ラッツ

「タイムズ」紙の記者

行方不明事件について取材している

フレデリック・マンチ

幽霊屋敷の家主

ストーリー感想

黒い目の若者

青白い肌と黒い目の若者の姿をした謎の生物が突然目の前に現れるという都市伝説がある

都市伝説でありながら今まで世界中でーー

彼らに接触した者は数百人に上る

そして以降の消息は誰一人分かっていない

こんな都市伝説から始まるストーリー。

接触した者は数百人とかちょっと少なくない?とか消息は誰一人分かっていないのに何で黒い目の若者と接触したって分かるの?
と突っ込みどころあるのがいかにも都市伝説って感じがしていきなり妙な吸引力があります。

この胡散臭さがたまらねえです。

映画なので冒頭でいきなり都市伝説の男達にカップルが襲われるのですが、この黒い目の若者達なんと攻撃が物理です。

瞬間移動をして「入れてくれる?」という不気味な問いかけをする。
この怪しさからやることが思いっきりぶん殴るという物理!もうこれはたまらない要素ですね。

こんな素晴らしい冒頭からこの映画は始まります。

  • エミリーとその周囲

冒頭からエミリーへと視点は変わるのですが、このエミリーとその周囲は魅力的なキャラクター性をしています。

エミリーは若干12歳でありながら発明家であり、過去の死亡事故の件でいじめられている少女でもあります。

この事故の件についてはあくまで子供がいじめているだけで大人というか教師達は優しいのがいいですね。

他にも発明のパーツをくれるビスクイックなど大人の理解者がいるというのはこういう若者ストーリーだといい清涼剤ですね。

そんなエミリーと一緒に発明しているクリストファーとその姉ジェシー、
彼らは常にエミリーの味方なのでここら辺もいじめという描写がある中でそのストレスを軽減させてくれるのに買ってくれていました。

特にクリストファーはいいキャラしてますね。

エミリーとクリストファーの発明は地球外生命体との交信装置。
ぶっ飛んでますが子供ならではであり彼らの2人の天才、奇才っぷりがよく分かる発明品でした。

  • 狙われるエミリー

そしてエミリーの元に律儀に呼び鈴を鳴らしてからやってくる黒い目の若者達。
エミリーは何とか彼らの襲撃からいきなり冒頭の都市伝説の消息不明の話から外れます。

その後の記者からの情報で黒い目の若者達は10代の若者達を狙うことが分かります。(ついでに臭いことも分かります。)

ここでエミリーがいじめられる要因になった事故の回想がありますが、
その内容は友人のレイチェルとプールに飛び込んだ時レイチェルだけ誤って飛び込みに失敗するという割ときつい内容でした。

ある意味ここが1番ホラーな場面かもしれません。

場面は戻りクリストファーと再度地球外生命体との交信を試み、エミリーだけは諦めかけたその時ついに交信が成功します。

名前を教えた後エミリーとクリストファーの名前を呼ぶ交信者、そして謎の言葉ジャングスバーと発言します…

ストーリー感想(ネタバレあり)

  • 身近に迫る危機

バイト先でジェシーが襲われ行方不明となりついに身近に被害が出る事態に。

エミリーとクリストファーは記者のハロルドからかつて同じ事件が起きた際、唯一帰ってきた幽霊屋敷の家主フレデリックの家へと向かいます。

そのフレデリックから黒い目の若者達の正体を知ることになります。

彼らはジャングスバーという宇宙からやってきたエイリアンで、
地球人を奴隷として働かせるために思春期の若者達を繁殖させるために攫うという存在でした。

なんか微妙にエロい設定ですよねこれ。

ジャングスバーの名前を聞いた2人は再び交信機でクルークと名乗る地球外生命体と交信をし、
彼らをやっつけてほしいと弱点が光という情報とともに託されます。

  • いざ決戦へ

王道のアイテムパートを経て、学校の生徒や若者達に声をかけて攫われた若者達の救出へ赴くエミリー達。

クリストファーのフラグになる告白などもあったりちょっと王道チックです。

割とあっさり返り討ちにあいクリストファーが攫われた後、警察の監視の元家に帰されてしまうのですが、
もう親友を失いたくないという思いから祖母に協力してもらい家から脱出し再度救出に向かいます。

最初の決戦が割と必要なのか?とも思いますが決意新たにするのは必要かなとも思うのでいいのでしょう。

そしてジャングスバーのアジトに侵入し、ジェシーを救出。

クリストファーの元へ向かいレイチェルの幻影を乗り越えみんなを救出してジャングスバーを返り討ちにするという割とスムーズに解決して終了します。

  • クリストファーとエミリーに幸運を

事件から1週間経ち発明が認められエミリーとクリストファーはケープカナベラルの学校に。

ここでのエミリーとクリストファーの告白についての会話はいいですね。

10歳だったら惚れてたとか次はタイムマシーン作ると言うクリストファーなどもう青春が眩しいです。

町を出る2人を待っていたのは町のみんなによる凱旋、
横断幕に書かれているのはクリストファーとエミリーに幸運を。

胸を張って2人はケープカナベラルへと向かいます。

この後にホラー特有の不穏パートもありますが話の流れを考えると不穏なのかは微妙かなと思っています。

総評

年齢層上がってちょっと過激な学校の怪談といった感じのストーリーでした。

そこまで怖いわけではないのですが、ジュブナイル的に見ればいい青春物かなと思えますね。

一応骨が折られたりなんていう描写もありはしますが。

黒い若者達の行動が物理頼りすぎて面白いのがホラーとしてはマイナス、ジュブナイルとしてはプラスってとこですかね。

ラストに関しては彼の意図が考察所でしょうが、自分は終始味方だったのかなと思っています。

この映画の良いところ

都市伝説という題材

都市伝説はやっぱいいものですね。

ホラーとしては怖さと胡散臭さがいい具合にマッチしています。

この映画の都市伝説もいきなり突っ込みどころがあるのが個人的にかなり素敵ポイントでしたね。

後、エミリーとクリストファーのキャラはかなり好きです。

エミリーは普通にいい子でしかも行動力もあり割と完璧なタイプのヒロインですね。

クリストファーはちょっと変ですがいじめられているエミリーには終始味方でありますし、途中漏らしたりなどのちょっとした残念要素も面白いです。

途中の告白も可愛い物です。

この映画の残念な所

個人的にエミリーの過去の事故の話はいるのかなと思いました。

内容的にはいじめられているという要素に使われていますが、話的にはそこまで機能していなかったかなと

変わった発明している変わり者くらいでも普通に成り立ちそうですし、
事情を話したらすぐに協力してくれるのでそこまで意味がある設定ではなかったですね。

事故の内容が重く、それによるいじめだったのでラストの凱旋が手の平返しすぎじゃない?と思わせてしまう要素になっていたかなと思います。

エミリー自体がいい子すぎるので協力者を減らすためなのかなとは分かりますがそれでもって感じですね。

黒い目の若者達

この映画のホラー要素ですが面白要素の方が勝っている相手でした。

何といっても能力をノリで決めてそうなところが面白くて怖くないです。

エミリー襲撃の時は天窓破った後直したのにジェシーの時はドアノブ壊したままだったり、
いきなり今まで使わなかった幻覚能力を急に使ったたりなど本当ノリで生きています。

弱点が光となっていますがスマホや懐中電灯程度の光でも思いっきり苦しむところなど面白い相手でしたね。

最後は物理で自分たちの開けたポータルに放り込まれてますが、これ別に死んでなくない?というとても愉快で大好物な最後でした。

ラストの意図

実はという描写があるラストシーン。

彼の意図に関しては自分は後で彼が暴れるとかそういうのはないのかなと思っています。

交信で繋がったクルークは多分彼だと思いますし、弱点の笛まで渡してくれています。

これを考えると何らかの事情による離反者だったのかもしくは攫われた時に実は体を弄られたいのかなと推測しています。

それにしても彼が白昼堂々普通に外で掃除していたりするせいでますます能力や弱点の幅が分からないと都市伝説になりますね。

まとめ

ホラーとはなっていますがホラー感はだいぶ弱めな本作。

怖さを求めず青春物の映画として楽しむ方が正しい映画かなと。

自分としては学校の怪談とかそういう雰囲気を思い出せて懐かしさを感じる映画でした。

子供の青春や成長というものはいいもんですね。


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