【映画】男、いや漢達だぜ… メガ・パイソン 人間捕獲 ネタバレあり感想

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メガ・パイソン 人間捕獲
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製作国

中国

監督
リン・ツェンザオ
脚本
チャン・シェンファン
出演者
イン・チャオドー
エイミー
ナオメン・エルデニ
Jintang Huang
リー・ルオシー

割と紹介数も増えてきた中国モンスターパニック。

今回は昔ながらというか今だと寧ろやりづらいそんなストーリー構成に仕上がっておりました。

そんな中国映画メガ・パイソン 人間捕獲(原題:大蛇2)感想です。

ジャンルはアクションで上映時間は約90分となります。

あらすじ

食人樹、フライング・ピラニア、巨大猛毒ヒキガエル・・・様々なマイティ・クリーチャーが人間たちを喰らう!
魏成功(ウェイ・チョンゴン)は離れて暮らす娘の歓歓(ホアンホアン)を連れて人気のクルーズ船に乗りに来ている。歓歓の誕生日祝いだ。クルーズ船には、借金取りの老劉や小金、蘇茜や高凡と言った大学生グループなど数十名の観光客が乗り合わせ、イルカが泳ぐのを見て楽しんでいる。船員たちが海の異変に気付くや否や大波が起こり、船が転覆してしまう。水中では巨大な何かが蠢いている。クルーズ船に乗っていた人々は近くの無人島に流れ着き、目を覚ます。しかし、安心したのも束の間、巨大蛇が現れ、人々を次々に投げ倒し呑み込んでいく。魏成功の娘の歓歓もまた彼の目の前で呑み込まれていった。巨大蛇がジャングルの奥に消え去ると、魏成功は娘を、大学生の高凡も同級生の蘇茜を助けに行くと言った。また、生存者の中から元レスキュー隊員の大胡子が名乗りを上げ、借金取りの老劉や小金ら数名が加わり、ジャングルに入っていく。巨大蛇は巣に戻り、呑み込んだ人々を吐き出していく。そこには孵化直前の卵が多く置かれていた。巨大蛇は子供の食糧として人間を捕獲していたのだ。

ミッドショップ紹介ページより

登場人物

ウェイ・チョンゴン

ホワンホワンの父

大蛇に攫われたホワンホワンを救うためにジャングルの奥へと救出に向かう

ホワンホワン

ウェイの娘

古生物百科を持ち歩いている

大蛇に攫われ巣に連れて来られる

ガオ・ファン

学生

スー・チエンを助けるためにウェイと共に行動する

スー・チエン

学生

大蛇に攫われ巣に連れ去られる

大胡子

元救助隊の男性

娘を救うというウェイに付き合いともにジャングルへと赴く

説明不要、昔ながらの物語

冒頭でいきなり大蛇に襲われて島に辿り着くというB級といいますか中国B級といいますか、
それらでお馴染みのフルスロットルで舞台を整える加速しすぎな始まり方をする本作。

一応前作があるようなのですが、調べた感じ日本では(おそらく)リリースしていない?らしく、
前作とのつながりも舞台となる島くらいで登場人物などの被りもなく単体で見ても大丈夫だと思われます。

情報が少ないので自信は全く無いです。

へい!一作目見たのでお待ちぃ!

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  • 漢だぜ…

というわけでさっさと大蛇にクルーズ船が転覆させられて島に流れ着く乗客達。

そこからも説明不要でウェイの娘ホワンホワン、ガオが好意を寄せている女性スーが大蛇に飲み込まれ(!?)攫われてしまいます。

攫われるなんてレベルじゃ済まないと思うでしょうが攫われたものは攫われたんです。

大蛇の子供への餌として洞窟に連れて来られた飲み込まれた乗客達。
そして攫われた女性達を救いに大蛇を追う男達と、

昔懐かし古き構成の物語となっています。(この構成を古き【良き】と言ったら今は怒られちゃいますかね?)

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といっても助けにいく男達は気弱で頼りなかったりする父と学生、借金を取り返しにとある男を追う2人、船長と、
そこまでタフな男達ではなく所謂英雄が囚われのヒロインを救いに行くようなメンバーではありません。

しかし、そんな中で一際輝く男、いや漢がいます。

それが元救助隊の男性大胡子です。
彼は作中だと一切名前が呼ばれないので商品ページに載っているあらすじから名前見つけました。
ですので中国語での呼び方が分からないので文章では大胡子と書かせていただきます。

彼は漢です。
ウェイが娘を助けにいくといったら何の得にもならないのにすぐさま協力を申し出て行動してくれます。
言ってしまえばミストで子供探しにいく母親にすぐ付いていくようなくらい男前な行動力の持ち主です。

正直大胡子がいなければこの映画は途中まで大分きついものになったと思うくらい彼の存在はでかいです。

リーダーとしてもアクションでも大活躍なので見せ場作りに事欠かない存在として話を引き立たせてくれます。

常に仲間を守るように冷静に行動して何度も仲間を救い時には(というか最初の船長の時に)シビアな決断も出来る…
他が途中まで仲違いしたり微妙に情けなかったりするので大胡子にはこの映画はかなり助けられていましたね。

大胡子がウェイについていった理由もまた漢です。

過去に妻と娘を火災で亡くし、発見が早ければ助かったかもという後悔を抱えて酒に溺れて生きていた大胡子。(何でそんな人がクルーズ船に乗っていたんですかね?)
その後悔から娘を救いに行くウェイに迅速に協力するというこれぞ正に漢。

何気に火災で亡くしたというのが後半に活きるのも素晴らしい。最早主役です。

ここまでだと大胡子だけの映画に見えてしまうかもしれませんが後半からようやく変わります。

洞窟に残されたホワンホワンとスーを見つけついにウェイとガオが覚醒するのです。

大蛇に睨まれながらホワンホワンとスーを引き上げるウェイ、そしてその大蛇に斧で立ち向かう大胡子そして槍投げで目をつぶすガオと愛する女のために2人が覚醒します。

ここからは正に漢の物語。

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女性を逃すために囮になる大胡子とガオ。

漢だぜ…

そこからの斧で大蛇に斬りつける走る大胡子は斧の耐久力の高さに目を瞑れば演出としては中々のカッコ良さ。
更に大蛇へのトドメは妻と娘を奪った火で行うという、もう伏線含めて大胡子が主人公でいいのでは?という内容でした。

途中までは1人で引っ張っていたような内容だったのでこれはどうかな〜と思っていましたが、
後半のウェイとガオの覚醒で大分盛り返したので良かったですね。

  • 女性達の物語

救われる女性ホワンホワンもスーの物語は漢達に比べると少し静かな内容です。

これはもう為す術がなく洞窟の中で助けを待ちに行くという内容なので致し方ないんですけどね。

基本的に負荷しようとしている卵に怯える、中にいる誰かが食われるなどの繰り返しですので。
後は一応極限状態ですので仲違いや自分だけ助かろうとする人間が出てきたり人間ドラマとしての役割をこっちで行おうとしたのかもしれませんね。

本音を言うとただ助けを待つだけの女性というこんな所まで昔ながらの流れを踏襲することもないのかなとは思いますね。
もう少し脱出のために奮闘するという姿を見せてもらいたかったかなと(パッケージ詐欺回避にもなるし)

ただ守られる側としてのウェイの娘ホワンホワンはなかなかの存在でした。

後述しますが子蛇と少し心を通わせたり、そして何よりも2回も大蛇に食われるというある意味での大活躍ですよ。

これは他の映画ではなかなか見れない大活躍ではないでしょうか?
1度だけならまだしも2回も食われるのはなかなか見れない。

守られ系ヒロインの中でも屈指の助けがいがあるヒロインとなっていましたね。

ラストでは倒した大蛇から息をしていない状態で救出され目覚めないままスタッフロールに入りバッドエンドと思わせ、
その後すぐにスタッフロールから再び切り替わり蘇生されるという最後までいい活躍したヒロインだと思いましたよ?

色んなモンスター

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大蛇を始めとしてそれなりの数のモンスターを見れた本作。

内容としては大蛇、小蛇、食人樹、空飛ぶピラニア、巨大カエルとなります。

まずは食人樹、しっかりキルスコアもぎ取った最初のイベントです。

おそらく幻覚見せながらツルで巻き取り体液を吸うという習性なのでしょうが植物ではなく樹というのはにちょっと珍し目ですね。

大体こういうのは丸呑み系の植物だと思っていたのでツルで絡め取って刺してくるといのはまぁまぁ面白かったです。

次の空飛ぶピラニア、大量のピラニアが飛んでくるという絵面の絶望感の割にキルスコア0という今一奮わない結果となりましたがただ絵面は好きです。

霧の中を泳ぎ飛んでいき霧から外れたら死んでしまうという儚さもいいですね。(どうやって帰るつもりなんだろうこいつら)

そして巨大カエル、大蛇がメインということで察するかもしれませんが所謂噛ませ犬です。

一般人は3人ほどやりましたが主要人物は毒を喰らわせた以外特に活躍無し。ただピンチのところを大蛇に食われて終了と少しかわいそうな役割でしたね。

最後は大蛇と小蛇、彼らはメインだけあって大活躍でしたね。

最初にクルーズ船の生き残りを宙に舞わせてビッタンビッタンさせて食うという、およそホラーやモンスターパニックらしからぬコメディな絵面で人を襲うなど

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よく考えたらクルーズ船の大きさに対して乗客が多すぎる。

洞窟に行ってからの小蛇もしっかり人を食うだけの活躍では済まさず、生まれたばかりの小蛇の習性で1体がホワンホワンを親として認識するという心を通わせる描写も入れていました。

ちょっと残念なのはせっかく1体と心通わせたのだからもう少し活躍させて欲しかったですね。
土壇場で他の小蛇からホワンホワンを守って逃す時間を稼いでくれたくらいなのでもう少しタッグで活躍すれば何かドラマが作れたと思うのですが。

うーん、勿体無い。

中盤で彼らが島で行われていた軍事実験で作り出されたのが脱走した結果と書いているのですが、
他はともかく食中樹もそうなのか?という疑問も突っ込みどころも尽きない正しくB級モンスター達の集いでした。

まとめ

昔ながらの漢の物語という意外と楽しめる内容となっていた本作。

使い古された王道といった感じのストーリーラインなのでとりあえずの安心感はありましたね。(後半の覚醒が無ければちょっと怪しかったですが)

描写のうまさという違いはあれど変に捻らずこうくるんだろうなという内容を盛り込むのはB級映画ストーリーだと大事かなと思いますね。

変なことやって整合性取れてないのも大好きですが。

一応続編もありリリースされているらしいので機会があったらそちらの方も見ていずれ感想を書こうかなと思います。

というわけで続編も見ましたよ。

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