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スタッフ
監督:ダニエル・エスピノーサ
キャスト
ジャレッド・レト
マット・スミス
アドリア・アルホナ
ジャレッド・ハリス
マイケル・キートン
タイリース・ギブソン
ソニーユニバースの新作であるモービウス(原題:Morbius)見てきました。
ストーリーとしてはアメコミのヴィラン映画として見るより吸血鬼映画の1つとしてみた方が楽しめるかもしれませんね。
上映時間は約108分です。
目次
あらすじ
天才医師マイケル・モービウス(ジャレッド・レト)。彼は幼いころから血液の難病を患っていた。
同じ病に苦しみ、同じ病棟で兄弟のように育った親友のマイロ(マット・スミス)の為にも、 一日も早く、治療法を見つけ出したいという強い思いからマイケルは実験的な治療を自らに施す。
それはコウモリの血清を投与するという危険すぎる治療法だった。彼の身体は激変する――
全身から力がみなぎり隆起した筋肉で覆われ、超人的なスピードと飛行能力、 さらには周囲の状況を瞬時に感知するレーダー能力を手にする。
しかし、その代償として、抑えきれない“血への渇望”。まるで血に飢えたコウモリのように。
自らをコントロールする為に人工血液を飲み、薄れゆく<人間>としての意識を保つマイケルの前に、 生きる為にその血清を投与してほしいとマイロが現れる。
懇願するマイロを「危険すぎる、人間ではいられなくなる」と拒み続ける、マイケル。
しかし、NYの街では、次々と全身の血が抜かれた殺人事件が頻発する――
公式サイトより
ストーリー感想
アメコミ映画として見るより吸血鬼ホラーとして見る映画ですね。
前者を期待するとちょっと緻密さが足りないなと思ってしまうかもしれません。
ですが後者と思うと途端にクオリティの高い映画と思えます。
序盤のホラー映画としての構成はかなり良かったと思います。
吸血コウモリのキメラ遺伝子により吸血鬼と化すマイケル。
そしてそこから巻き起こる吸血事件など懐かしいホラーな感じがとても好みですね。
電灯が点滅しながら近づき看護師が襲われるシーンはちょっとびっくりしまして。
他にも後半の自身の血肉を捧げる愛というのもとても吸血鬼映画っぽくて美しいと思いますね。
アメコミ映画の構成としてはよく場面が飛んで繋がりが薄くなってしまうことが多いストーリーなのですが、
それでも主要となる“マイケルとマイロ”この2人の人物描写はしっかりしていたのでストーリーの軸はそこでちゃんと保たれていたと思います。
執着と倫理この2つにより対立する同じ能力の持ち主同士の争いというアメコミ映画の1作目のトレンドの内容でした。
大いなる力には大いなる責任というスパイダーマンのシリーズらしい要素でもまたありますね。
患者の女の子の件などいくつか放置されてしまったまま終わってしまったのは少々気になるところですが、
死への恐怖と生への渇望、されど倫理とは板挟み、いい吸血鬼とアメコミ映画の構成でしたね。
最後にはあの作品からのサプライズ(といっても予告にがっつりと出ていますが)もありこれからのこのユニバースでの展開にも楽しみな引きになっていました。
キャラ描写
この映画にノレるかはここにかかってくるかなと思います。
マイケルと”マイロ”この2人にどれだけ魅力を感じれるかというところですね。
2人と幼少期からの友人で難病を抱えており命のリミットも近いという境遇であり、その中で自分達を馬鹿にする健常者を敵と見なしていた時期もありました。
✔️マイケルという人物
利他的な人間であり倫理観もある善性の人間で吸血鬼の力を呪いと見なしています。
この価値観で最後までブレずに突き進み好感の持てる主人公になっていたと思います。
自身の期限より患者のアナのリミットで焦ったり医者としての高潔さもあり、
能力に目覚めてからの能力の研究や危険性などの把握や理知的な考えなどクールなキャラですね。
ジャレッド・レトはこういう役似合いますね。
✔️マイロという人物
この映画で重要なのはとにかく彼ですね。
本名はルシアンですがマイケルから貰った”マイロ”この名前も気に入っており幼少期からのマイケルの友人として関係を築いています。
これは1つの執着にもなり彼の行動はこれと健常者への恨みとも言える部分が働いていたように思えます。
行動こそ非難されるべきですが動機においては全てを否定しようがないのが彼の魅力だと思います。
体の苦しみから解放された彼がヴィランとなるのは誰もが理解は示してしまう部分だと思えます。
特にマイケルへの執着は少し引いてしまう部分もありますが、
幼少期から同じ苦しみを分かち合った病気の友が同じ能力の持ち主にもなったなら、
それを受け入れて貰い共に行きたいと思ういうのもやはりよく分かる部分かなとも感じてしまいますね。
魅力的なヒーロー映画は魅力的なヴィランからとも言いますが、彼はそれをちゃんと満たしていた魅力があったと思います。
能力を”呪い”と捉えているマイケルがヒーローになり”贈り物”と捉えているマイロがヴィランになるのがこの映画の倫理の部分が出ていていい対比でした。
アクション感想
少し見辛いけどカッコいいです。
墨のように軌道を描く移動や攻撃など演出がカッコいいアクションでした。
これが序盤のホラーの演出とも噛み合っていて人間目線だと恐ろしさも感じられるいい描写でした。
音や空気を物理的に見せる表現もしてそれを捉えて空中を滑空やコウモリを操るなど色々な能力を見せてくれます。
残念なのは速さの表現ゆえに見づらいシーンもあったことですね。
人間相手のシーンだとそうでもないのですがマイロもとのバトルだと墨のような軌道だけで画面が表現されてしまい、
スローにした時以外だと何が起きているのか分かりにくいことが多かったです。(見えたら見えたでただの取っ組み合いに近い感じなんですけどね)
能力的にも目覚めたばかりの元病人同士と考えると高速で取っ組みあってるだけなのもしょうがないのかもしれませんが
まとめ
吸血鬼なヴィラン映画のモービウス。
ラストの展開を見るとこれからのユニバースをどう展開していくのかかなり気になるところですね。
映画としては何を期待していたかで評価は変わってしまうかと思いますが、
個人的にはマイケル・モービウスというキャラはとても気に入っているので今後の活躍を期待したい存在ですね。
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