【映画】前回の不安は完全に払拭 REBEL MOON ー パート2: 傷跡を刻む者 感想【Netflix】

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REBEL MOON ー パート2: 傷跡を刻む者

製作国

アメリカ

監督
ザック・スナイダー
脚本
ザック・スナイダー
出演者
ソフィア・ブテラ
ジャイモン・フンスー
エド・スクライン
ペ・ドゥナ
レイ・フィッシャー
チャーリー・ハナム
アンソニー・ホプキンス
ケイリー・エルウィズ
ジェナ・マローン
コリー・ストール
ミキール・ハースマン
スチュアート・マーティン
クレオパトラ・コールマン

今回はついに配信、ネトフリオリジナル大作映画REBEL MOONの続編REBEL MOON ー パート2: 傷跡を刻む者(原題:Rebel Moon: The Scargiver)の感想。

パート1は正直後半の展開にやや不満を抱いた内容だったのですが、今回は十分にそれを払拭してくれて存分に楽しむことが出来ました。

【映画】後半の展開には不満、パート2に期待 REBEL MOON ー パート1: 炎の子 感想【Netflix】

いやー、やはり決死の防衛戦というのはいいもんですね。

オマージュ満載なんですが、それはまぁこの際いいでしょう。
ザック・スナイダーらしい画作り、これがみんなが大好き防衛戦というシチュエーションを存分に彩っていますよ。

ジャンルはSFで上映時間は約123分となります。

ここが見どころ!

ザック・スナイダーらしい画作り

前回の不満は払拭!仲間達と挑む決死の防衛戦

あらすじ

固く結ばれた絆(きずな)、立ち上がる反乱者たち、そして生まれる数々の伝説。マザーワールドに反旗を翻したレベルズに決戦の時が迫る。

Netflixより
Netflix Japanより

ざっくり概要

まずはサクっと中盤までの展開を。

前回ノーブルを討ち、村へ報告するために戻ったコラ達。

彼を倒し、憂いは無くなったと思った村人とコラ達だったが、マザーランドが5日後に再び村へ襲撃するという指令が下されたことを知る。

それはまだ蘇生されたノーブルによる指令。

コラ達は村を守るために村人達と共に迎撃の準備に入るのであった。

マザーランドの狙いである穀物の回収、そして戦闘の訓練をする中で村人達と育まれていく絆。
そしてコラとガンナーもまた愛を育んでいく。

コラからなぜ自分がマザーランドに狙われるのか告白されるガンナー。

当時コラが護衛していたイサ姫、彼女の初めての王室任務である王家の進宙式で
コラの義父であるバルサリウスから姫の暗殺の命令が下される。

まだ義父の命に背くことを考えられなかったコラはイサ姫を撃ち彼女を暗殺してしまう。
その直前に彼女の口から放たれた“許す”という言葉と共に…

姫を暗殺したコラだったがバルサリウスの罠により王家の暗殺の罪はコラに全て被せられてしまう。

そしてお尋ね者となり逃げ出したコラはヴェルトに流れ着き、
村人達の優しさに触れここを故郷と思い過ごしていたのであった。

いよいよマザーランドの到着を目前に迫る中、仲間達はそれぞれの事情を告白して互いの絆を確かな物としていく。

その後コラは村を離れて見守っているジミーに出会い協力を求めるが、勝ち目はないとして彼は離れていってしまう。

そして訪れたノーブル提督の到着。

コラとガンナーが彼と交渉を始めるが、ノーブルは村人の命を救う代わりに村の穀物とコラの身柄を要求する。

投降か戦いか…

村を救うためにノーブルの要求を飲もうとするコラ、しかしガンナーが彼女を行かせないために合図の鐘を鳴らす。

そしてついに戦端は開かれた…

パート1の不満点は解消されました

パート1では仲間を集めたのに碌に交流もないまま戦闘に入り、
しかも奇襲なので個性も全然出せないまま終わったという不満点があったのですが、
これを今回の中盤までで解決してくれたいたので大分好感触でした。

というか今回の配分でパート1の配分にも意味があったなと思えるようにまでなりましたね。

パート1は折角様々な連中を集めた七人の侍という展開をやったのに互いの交流が碌に無いままで終わってしまっていたのですが、
今回は七人の侍や荒野の七人よろしく村の防衛戦。

つまり準備パートがあるということで仲間同士や村人との交流というものが発生するわけですよ。

実はこの描写もそんなに深くやっているわけではなく、村人達と共に収穫をして防衛のために罠を張り訓練もする。
分かりやすく言葉を交わすなんて形にはせず表情や動きから彼らの気持ちを感じ取ってくれという描写に留めてはいるのですが、
それでもパート1に比べたら全然コラ達という人間が理解出来るようになりました。

何よりそれぞれの事情の告白パート。

REBEL MOON ー パート2: 傷跡を刻む者
Rebel Moon — Part Two: The Scargiver. Cr. Netflix ©2024.

前回に入れておいてくれよと思わなくもないですが、改めて互いの過去や覚悟を知り、
ようやく仲間になった感があるのは正直感慨深い物がありました。

復讐、後悔、献身、名誉、存在意義、過去の重荷を背負い振り切って戦いに臨む、
そんな彼らの姿はやはり抗えない熱さという物を感じてしまいましたね。

そしてそこからの中盤の展開ですよ。

パート1の尺の使い方はこのためにあったのか、そう思わせるくらい残り1時間はほぼ戦闘ですよ。

これは完全に前後編かつ配信作品の強みでしょうね。

人間的な交流や世界観の説明などを前編に費やしまくって、
そこら辺を省けるようになる後編では思う存分に待たせたなと言わんばかりに戦闘をたっぷりと詰め込む…

パート1の感想でこの手の溜めに徹した映画は続編に評価が左右されると確か書いたと思うのですが、
今回のこの尺配分でパート1の展開もしょうがないな!と納得出来るようになりましたよ。

我ながらチョロいとは思う。

SW+七人の侍という展開と言うのはやはりいいものです

REBEL MOON ー パート2: 傷跡を刻む者
Rebel Moon — Part Two: The Scargiver. Cr. Netflix ©2024.

SW+七人の侍という本作ですが、中盤からの戦闘パートでやはり七人の侍のフォーマットはいい物だなと再確認できましたね。

こちらは義憤だけとは言いませんが、それでも仲間のため、村人のために命をかけて戦うというのはグッと来るもんなんですよ。

しかも今回はちゃんと村人との交流があるためそれが際立つ。

特にね、このフォーマットなら避けられない犠牲になる存在となるネメシスやガンナー。
特にネメシス、彼女が犠牲となるシーンは先の仲間同士の告白と合わると気持ちしか入りません。

REBEL MOON ー パート2: 傷跡を刻む者
Rebel Moon — Part Two: The Scargiver. Cr. Netflix ©2024.

復讐のためだけに戦うと告白していた彼女が復讐ではなく護るために散るというのはベタですが、絶対に心に込み上げる物が出てくるってもんです。

他にも一度退けたと思ったらより多くの戦力を投入されて絶望感がある中でアンドロイドのジミーが駆けつけて戦況を変えるなど、
ここら辺はスター・ウォーズのようなSFとの合わせ技だから見せること、許される無双っぷりでしたね。

人間がやったら嘘くさいですからね。

そしてラストにかけてのノーブル提督との決戦はSW要素がかなり強め。

敵の艦に乗り込み爆弾を仕掛けて最後はライトセーバーのような武器で殺陣とかね。
こりゃザックはSW相当好きだなと言わざるを得ませんがまぁいい物はいいですからしょうがないですね。

パート1はせっかくいい物といい物を合わせたのだからもっと素直に最後まで真似してやってくれよと思ったのですが、
今回は本当に素直に両方共真似してくれているので満足感が強いです。

そりゃSWのような世界観で七人の侍を徹底したら面白くならねえよって話ですからね。
正直そこの域から脱することが出来てはいないのですが、でも少なくとも今回はそれでいいんだと思いしたね。

多分続編はあるけどどうしていくのか

今回のラストで実は姫が生きているとタイタスから聞かされるコラ。

姫を探し出して戦うという新たな目的が生まれるというどんでん返しだったわけですが。

タイタスが知ってるくらいの情報ならマザーランドはコラより姫を探す方が優先されるべきじゃない?とか
色々とマザーランドの目的がおかしくなってしまっていると正直思ってしまったのですが、
まぁここら辺で生まれた疑問などは今回パート1の不満を払拭してくれたように続編で払拭してくれると信じましょう。

そして次回はオリジナリティを強くするのか、それともこのままSW+〇〇というフォーマットで行くのかも気になるところですね。

支えとなったガンナーを死別により奪われてしまったものの姫が生きているという新たな支えを見出したコラがどうなるのか楽しみに続報を待ちたいと思います。

相変わらず画の作り方は本物

ザック・スナイダーと言ったらハッとするような画の作り方。

REBEL MOON ー パート2: 傷跡を刻む者
Rebel Moon — Part Two: The Scargiver. Cr. Netflix ©2024.

パート1もこれに関してはケチの付けようがないないくらいに完璧でしたが、
今回は戦闘多めなのでより際立つ形となりましたね。

コミックの見開きページのような画を芸術的に作るのは本当に上手い。
更に相変わらずのスローモーションの量、正にザック節って感じで今回も好きな人にはたまらん画の連続でしょうね。

もうね、見ていて楽しんで作っているなって言うのが伝わってくるんですよ。

メカデザインから世界観、設定まで好きな物詰め込むだけ詰め込んだ感があり、
潤沢な予算で自分だけの世界を作れる楽しさというものが感じ取れます。

そりゃSWな世界観やデザインで七人の侍やれるとか人によっては自分がやりたいわって内容ですもんね。

特にジミーが駆けつけてタラクとミリアスを守るところなんかは絶対にあれ、ノリノリでやっていたと思いますね。

REBEL MOON ー パート2: 傷跡を刻む者
Rebel Moon — Part Two: The Scargiver. Cr. Netflix ©2024.

無機質に見えるアンドロイドがマントをたなびかせて佇み、
その顔は無機質なはずなのに表情を感じ取れるような演出。

うーん、かっこいい。

正直自分は途中からザック成分濃すぎて胸焼けし始めましたが、
でもやっぱそれだけ濃い演出や画を思い付いて入れられる監督ってことでもあるんですよね。

胸焼けすることはあれど映像面に置いては外れのない監督なんだと再確認出来ました。

まとめ

パート1の時は大丈夫かな?と思いましたが、いい具合にパート1の評価を引っ張っていけるような内容になっていて安心しました。

正直話としては目新しさはないんですけどね。
それでも楽しい物同士を合わせてそれをザック節の画作りで更に引き立てると、まぁジャンクな楽しみ方な気はしますがこれだけ満足感のあるものには仕上がるんですね。

ここら辺はネトフリ資本だからこそやれる強みですし、パート1をほぼ丸々前振りに使って短期間でパート2を出せるというのもネトフリの配信作品の強み。

でもこの映像作りなら映画館でも見たい気持ちはあるんですけどね。
ただそうなると今回のような思い切った尺の使い分けは間違いなく出来なかったでしょうからままならない難しいもんです。

何にせよ、パート1の不安を払拭する続編になっていたので自分は満足。

後は続編作られるくらいに今回の評判が高くなることを祈るのみですね。


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