【映画】バレット・フューリー 感想 アクションたっぷり、魅せ方良し!

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© 2025 Youku/Hanxi Media/Rabbit Hole

製作国

中国

監督
ジミー・ハン

脚本
ワン・ツェーフォン
ワン・シン

出演
アンディ・オン
ヴァネス・ウー
サミー・ハン
チャオ・レンジエ
キャスリン・リー
ジャオ・シーシー

 今回はアマプラにて鑑賞の映画、バレット・フューリー(原題:赴汤蹈火/Relentless Fury)の感想。

 選んだ理由は何となくだったんですが、アクション見る分には満足な1作。やりたいアクションにストーリーを乗せたような作りで最初から最後まで大満足なアクションが見れる映画でした。

 ジャンルはアクションで上映時間は約88分となります。

© 2025 Youku/Hanxi Media/Rabbit Hole

あらすじ

リン・ラン率いる傭兵部隊は困難な任務を完遂してきた。ある日、リン・ランは高報酬の任務を受ける。それはソン・ヤーという女性を護送せよという内容だった。同じ頃、彼女の捕獲に賞金1000万ドルが賭けられたというニュースがダークウェブに飛び交い…。

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登場人物

リン・ラン

傭兵部隊の隊長

ソン・ヤー

研究所から殺人ウイルスANNEXを持ち出した女性

懸賞金をかけられてリンの傭兵部隊に護衛をされる

ロイ

研究所を襲撃した男

ANNEXの開発者でソン・ヤーを追う

ラージエ

傭兵チームのIT担当

同僚のルーシーに惹かれている

ルーシー

傭兵チームの紅一点

ダージエン

傭兵チームの一員で戦闘を得意としている

ざっくり概要

 ここからはいつも通りに途中までのざっくりとした内容を。

 ボロマ

 突如バイオヴィジョナリー研究所が襲撃される。その襲撃者たちの狙いはそこで開発されていたウイルスANNEX。
 だが襲撃者のリーダーであるロイによって持ち出されようとしていたANNEXは既に何者かによってそれよりも先に持ち出されていた。それを持ち出されたとされる女性ソン・ヤーには懸賞金1000万ドルがかけられるのだった。

 研究所襲撃からしばらく後。
 仕事を終えていたルーシー、ダージエン、ラージエ、そして隊長リン・ラン。この4人のメンバーの傭兵チームにS級の任務の依頼が入る。それはソン・ヤーという女性を国に連れ戻せという任務だった。
 詳細は聞かされずに護衛だけを任せられるチーム。チームの情報担当であるラージエがソン・ヤーについて調べると彼女にはダークウェブで既に1000万ドルの懸賞金がかけられていた。
 彼女を確保するために宿泊しているホテルに従業員や客に扮し忍び込むチーム。その最中に明らかに一般人ではない集団も姿を現す。ソン・ヤーと接触し荷物に紛れさせて彼女を脱出させようとするリン。だが研究所を襲撃した男ロイにバレてしまう。戦闘になってしまうも難を逃れソン・ヤーと共にチームはホテルを脱出する。

 逃走途中に襲撃してきた相手の素性を調べるが情報は一切見つからない。その一方でソン・ヤーの懸賞金は研究所により2000万ドルに更に引き上げられる。それと同時にホテルを出たと同時に行われた匿名の投稿によりチームの居場所もバレてしまう。逃走ルートとして選んだ金新月に向かう道中でチームはダージエンのいとこの協力を受ける。

 彼らの基地にて休息を取るチーム。今夜発つために使うルートを選別していたが、その時再びソン・ヤーの現在地の投稿が行われる。
 急ぎここを出ようとしたがソン・ヤーに2000万ドルの賞金をかかっていることを知った基地の人間の一部がダージエンのいとこを撃ち彼女の誘拐を試みてチームは襲撃されてしまう。
 激しい銃撃戦その最中で仇を取ることに固執してしまったダージエンによって一時的な危機に見舞われるがなんとか全員で脱出することに成功する。

 最短ルートである塞万市を目指すチーム。怪我をしたリンを休ませ物資調達に行くルーシーとラージエ。地元のラオ・ホアンに会いに行きリフトの物を調達しようとするルーシーだったがラージエ共々捕まってしまう。
 その一方で悪夢から目覚めたリンは再び現在地がバレたという情報を目にする。そしてラオ・ホワンからルーシーとラージエをソン・ヤーと交換しろという取引を持ちかけられるのだった。

 ソン引渡しのためロイとも取引をするラオ・ホアン。取引現場に向かうリンとソンは仲間とソンを交換して立ち去るがそれはソンから持ちかけられた作戦だった。敢えて彼女を引き渡しそして彼女が位置を把握されていることを逆手に取り救助に向かうという物。
 ロイがソンを受け取りにラオ・ホアンの元に訪れる。だがラオ・ホアンは懸賞金2000万ドル掛けられているソンを引き渡すなら3000万ドルを払えと交渉するが交渉は決裂しロイはラオ・ホアンを殺害する。

 ソン救出のために潜り込むチーム。彼女の救出には成功するが再びロイと対峙する。発煙弾で目をくらませスマホを囮に使い逃げ出すことに成功する。

 行く先々で居場所が投稿される状況。誰の手による物なのか明らかになった時、そしてその意図を知った時、リンは1つの決断を迫られる。

アクションを邪魔しないベタなストーリー

 この映画のストーリー生物兵器を持ち出し懸賞金をかけられた女性を傭兵チームが護衛って感じでは実に順当でベタ。

 とはいえこの映画はアクションのための映画なので巨悪が徒党を組んで襲ってくる。それを守るために少数の凄腕が守る。戦闘、撤退、戦闘、撤退を繰り返す。
 所謂やりたいアクションが先にあってそこにストーリーを乗せて作るというまさにアクションのためのシチュエーションを整えるため、お膳立てのような作りなのでこんなんでいいと思います

 それでもアクションだけかと言われるそうでもなく、なぜか常に位置を特定される。誰が裏切り者なのか、仲間達の絆が試されるとベタの中でも直球ベタでこの手のマッチョな映画では外しはしないテーマなので安心して見れます。

 そのなぜ常に居場所がバレるのかという答え合わせでは護衛対象のソン・ヤーは実はソン・ヤーの生き別れの双子の姉ワン・チエンで妹を守るために敢えて囮となり居場所を知らせて敵を引きつけていたという一応驚き要素としてどんでん返し的な展開がありはします。
 ただこれはちょっと伏線がなさすぎる真実でしたし、伏線無しの双子ネタは何でもありになるので真実を明かすという部分においては卑怯な内容ではありましたね。
 ただまぁ家族を、仲間を守るという意識が強いチームにとってはこういう真実こそが起爆剤になるのも分かるのでアクション重視であればこれもご愛嬌でしょうか。

 そしてこの手の映画で誰も欠けないで生き残るというのは何気に好きです。命のやり取りをするなら仲間が散る悲しさの良さというのも確かにありますが、家族や仲間の互いの信頼の元で戦う中でちゃんと守り抜く良さというのも確かにあるなと思える後半でした。

© 2025 Youku/Hanxi Media/Rabbit Hole

 何よりラージエの活躍が好きすぎるので、あれを見せられた後に犠牲が出たら良くないのでこれで間違いなく正解です。

 ストーリーで気を衒いすぎて意味分からんアクションだけの映画になるより、順当なストーリーに良いアクションの方が上に決まっているので魅せるべきものを引き立て盛り上げる役割はちゃんと果たしていたストーリーでしたね。

悪役のロイがキャラ立ち過ぎ

 アクションと言ったら倒すべき相手のキャラの立ち方というのが大事。どれだけ強いかどれだけ憎いかどれだけキャラが立っているか、この格によってぶつかった時、倒した時の盛り上がりが変わると言っても過言ではないのですがこの映画のメインヴィランとなるロイは実にキャラが立っていて面白い。

© 2025 Youku/Hanxi Media/Rabbit Hole

 黄金銃や特徴的なナイフを一々クルクル回すいかにもなヒャッハー系であまりにサイコっぷりが誇張されていて面白い。アサルトライフルで撃ち合う中で1人だけリボルバーで銃撃戦するとかキャラが立ちすぎている。合間合間でわざわざスローモーションで一挙手一挙動見せる辺り製作側も相当見せたいキャラなのが分かります。
 リン達に逃げられて悔しそうに叫ぼうとしたらその前に仲間に叫ばれたんでその仲間を殺害するとかサイココメディ的な立ち回りもあり、この映画をどういうノリで見るべきなのか方向性を示すキャラ立ちしていて子憎たらしさが素晴らしい。

 ただそれ以上に自分がロイを気に入っているのはちゃんと前線で頑張る所。ふんぞり返らずに自分も仕事して常に最前線で戦う。しかもちゃんと実力があるので悪役として魅力的。こういう現場主義的な悪役って大好きなんですよね。

 明らかに1人だけ別時空のキャラの立ち方をしていて見ていて楽しい悪役でした。

最期が爆死なのも好き。

アクションたっぷり、魅せ方良し!

 中国映画なのでそこの担保はされていると見て元々不安視はしていないのですが、この映画もちゃんと良かったですね。

© 2025 Youku/Hanxi Media/Rabbit Hole

 冒頭でリン達傭兵チームの本編とは全く関係ない戦闘をやってラージエの後方指示、ルーシー色仕掛けからの格闘戦、リンのステルスキル、最後にダージエンが派手に銃撃とそれぞれの得意分野や役割やプロフェッショナルっぷりの説明。
 その直後に本編で重要な敵であるロイ側の襲撃シーンを映し襲撃者の規模やそのリーダーであるロイの実力も見せる。
 最初から非常にケレン味があり、特にロイの動きや使う武器などのノリがゲーム的であっこの映画のアクションはリアル路線に寄りすぎているのではなくこういうテンションで見れば良いのねと理解させてくれます。
 この敵味方双方のアクションを冒頭10分以内でさっさと済ませてこの映画のアクションがどれぐらい期待できる質なのかという担保も説明、アクション目当てなら最後まで見るに値すると思わせる上手さがありました。

 その期待通りにその後の1つ1つのアクションがクオリティが高く長尺でいい!
 さっさと互いのリーダー同士が邂逅して戦闘が始まるのもいいんですが、エレベーター内という超閉鎖空間でその最初の戦闘が長回しとか中々の勇気。

© 2025 Youku/Hanxi Media/Rabbit Hole

 それでクオリティが高いんだから30分も経っていないのに満足度が高い高い。
 途中から多めになる銃撃戦ではカット割りで誤魔化さずに空間を広く使うので複数相手の過酷さリン達の傭兵としてのエリートっぷりなんかがちゃんと分かります。

 そして最大の盛り上がりの最終戦はチームメンバーそれぞれに1対1の戦闘が用意されているという最高の豪華さ。描写的に捨てるメンバーなんて出さないぜ!という覚悟を感じる構成。
 リン対ロイのナイフでの接近戦はようそんなワンカットでやれんなというクオリティ。そこからのハンマー対スコップになるのもこの手のリアリティを少しばかり捨てたアクション映画ではお馴染みの遊び心あって面白い、なのになぜか熱いという得物選択で良い。

© 2025 Youku/Hanxi Media/Rabbit Hole


 ルーシーと女幹部の女性対決なんかはベタベタですが、予想通り、期待通りとはこの事というマッチアップ。
 でもそれよりも好きなのはダージエンが敵幹部に苦戦してピンチの時に情報戦担当のラージエが体1つで助けて、しかも本気を出したらクソ強い。服を脱いだら誰よりもマッチョというご褒美としか言えない展開、もうこれ嫌いな人は多分いないだろっていう奴で最終戦は最初から最後まで最高でした。

© 2025 Youku/Hanxi Media/Rabbit Hole

 スタッフロールで中国映画お馴染みのメイキングご流れますが、CGなどには全然頼っていないの分かりますんで頭が下がるばかりです。

まとめ

 ストーリーはベタですが、ちゃんとアクションに向けて気持ちを作ってくれるのを阻害せず、寧ろちゃんと盛り上げて引き立て役として十分な役割。そのアクションも全てハイクオリティで種類も多い。

 短いながらにアクションをふんだんに見せて魅せてくれる己の需要と価値をよくわかっている映画でした。

 ぶっちゃけ高尚さなんて欠片もないアクションをただ楽しめというジャンクな映画です。でもこういう映画はそれで良いのです。

 そもそも高級料理だろうとジャンクフードだろうと口に入れたら美味しい!という感想になるのは変わらないので、映画だってそういう物なんですよ。


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