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製作国
アメリカ
監督
エドワード・ドライク
脚本
エドワード・ドライク
トム・シェルキオ
出演者
ブルース・ウィリス
デヴォン・サワ
ルーク・ウィルソン
キャット・フォスター
ケニー・ウォーマルド
今回は親父濃度が濃い映画ザ・チェイサー 真実の瞬間(原題:Gasoline Alley)感想のです。
ジャンルはアクションで上映時間は約97分となっております。
この映画の見どころ
・昔の映画のテンプレのような渋い親父達のストーリー
目次
あらすじ
4人の若い女性の惨殺死体が発見された。刑事のフリーマン(ブルース・ウィリス)とヴァルガス(ルーク・ウィルソン)は、
現場に落ちていたライターからタトゥーの彫師ジェームス(デヴォン・サワ)を第一容疑者として取り調べる。
と、ジェームスは前日に被害女性のひとりと一緒に飲んでいたことを認めるが犯行は否認。
身の潔白を晴らそうと独自調査を始めたジェームスに巻き込まれる形で2人の刑事も共同で調査にあたると、
華やかなハリウッドの闇に蠢く人身売買組織の影がちらつき、いずれ彼らの協力者であった女性エレノアの姿が消えていた…。
Amazon商品ページより
登場人物
・ジェームス
タトゥーの彫り師
美女4人殺害事件の容疑者として警察にマークされる
・ヴァルガス
強行犯係の刑事
美女4人殺害事件の担当をする
・フリーマン
ヴァルガスの相棒の刑事
・スター
美女4人殺害事件の被害者の1人
事件前にジェームスと僅かながらの交流があった
真実の瞬間
美女が4人殺害されるという事件でその被害者の1人に前日会っていたことから容疑者となり、
その容疑の濡れ衣を晴らすために調査する中で社会の暗部が見えてくるという昔ながらの作風な今作。
まぁ、この雰囲気が渋くていいんですよ。
メインの登場人物は容疑者にされたジェームス、事件の捜査をするいけすかない刑事のヴァルガスとその相棒のフリーマンと、
ほとんどオッサンで構成されてる映画ですがそれ故に渋さがありました。
主人公のジェームスは服役経験あったりなど色々と修羅場をくぐっているからか調査においても躊躇が無くてポンポンとテンポよく話が進みます。
事件の捜査をしている警官2人も当然オッサン2人で渋い親父濃度が高すぎて見惚れてしまいます。
ヴァルガスはいけすかない感じながらも刑事としては事件に真摯でだんだんとジェームスと協力を結んでいくような関係になりますし、
相棒のフリーマンはそれを静かにサポートしてるように見えないこともない相棒です。
調査の末に明らかになっていく真実は夢を食い物にされる女性達とそれを利用する男達と、
これまた昔ながらの作風で今の時代っぽくはないストーリーですね。
その暗部も夢を見ている女性を誘って売春や麻薬や人身売買、それに警察も関わっているなど本当に昔っぽくて懐かしさを感じるストーリーでした。
配役の時点で何となく察すると思いますが、犯人グループの一員はブルース・ウィリス演じるフリーマンでした。
ここら辺はもう何というか大物が使われているとよくある展開なので、正直いうとここは予想を裏切ってほしかったなとは思いましたね。
とはいえ最初容疑者だったジェームスとそれを疑ういけすかない刑事のヴァルガスが組むというのは王道ですが良かったので変に捻るよりは王道の方がいいのかもしれませんね。
最初の印象が悪い刑事が実はまともな警官というのも王道ですしね。
邦題にある真実の瞬間というのはそこまでインパクトのある内容ではないですが、
夢を食い物にされた女性のために戦う人生積み重ねてきた渋いオッサンというこの構図はカッコよかったですね。
特にラストで明かされる被害者のスターとジェームスの会話。
スターの夢の話、それを食い物にされていることに何かを察し自分の店で働かないかと誘うジェームス。
このほんの僅かな交流でしかありませんでしたがそのために戦っていたというのを最後に明かされるというのは背中で語るって感じで渋かったですね。
自身の濡れ衣を晴らすためだけではなかったというのがミソですね。
アクションは控えめ
ジャンルは一応アクションなのですがこれはかなり控えめでした。
中盤にカーチェイス、後半に格闘戦と銃撃戦とこの2つしか無かったりします。
事件の調査だけで大半が進むのでどちらかと言うとサスペンスな映画でした。
ただそのアクションですが少ないながらにジェームスの肝が据わっているので無敵感ありましたね。
銃撃されながらのカーチェイスは最後正面から激突しにいくように見せかけるチキンレースのような突破で切り抜けますし、
後半の格闘戦と銃撃戦は一応相手は元格闘家や裏社会の人間なのに相手の土俵でいなしてしまうという。
ジェームスちょっと強すぎじゃない?と突っ込みたくなるレベルです。
しかもどちらも咥えタバコふかしながらいなすので、
あれ?これいつの映画だっけ?と思うような昔ながらのアクションなんですよ。
アクション面で渋さの極みとなるのが最後の決着。
この決着のつけ方が違法で稼いだ汚れた金に火をつけてガソリンに引火させてトドメというのは渋くて自分的にはかなりお気に入りのシーンでした。
まとめ
配役やら性別やらで何となく昔の映画っぽい雰囲気を感じたこの映画。
ストーリー自体はそこまで捻ってるわけでもないので予想通りの展開ばかりなので、主要人物がオッサンだらけという渋い作風を楽しむ映画ですね。
夢を食い物にされる女性、警察も関与している社会の暗部、立ち向かうオッサン。
こういう昔のテンプレならではのカッコ良さというのは間違いなく存在すると思うので、そこらへんに飢えているとより楽しめると思いますよ。
こういう親父まみれの映画からしか摂取できない栄養というのはある!
あ、宣伝だとブルース・ウィリスがメインのような宣伝ですが実際のところは出番が少ないので彼が目当ての場合はそこだけは考慮しておいてください。
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