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製作国:オーストラリア
監督
アンティーン・ファーロング
脚本
アンティーン・ファーロング
出演者
シャーロット・ベスト
ジョニー・パスヴォルスキー
アンドリュー・ジャック
スーザン・プライアー
アレックス・メングレット
リリー・スチュアート
映画アクセル・フォール(原題:ASCENDANT)見たので感想書いていきます。
ジャンルはミステリーで上映時間は約102分です。
目次
あらすじ
脱出不可能。地上500mのエレベーターで繰り返される「急降下」。
深夜の超高層ビル、地上500mのエレベーターで目覚めた1人の女、アリア。目隠しされ手を縛られたまま、エレベーターは急降下を繰り返す。
壁にはモニターがあり、拷問される父の映像が流れている。そして、携帯には母が銃で殺される音声が残っていた。誰が何のために―?そして、
刻まれる死へのカウントダウン。アリアは疾走するエレベーターを脱出し、父を助け出すことはできるのか?
Amazon商品ページより
登場人物
✔️アリア
誘拐されエレベーターに閉じ込められた少女
✔️リチャード
アリアの父
✔️クルプノフ
アリアとリチャードを拉致した元ロシア連邦保安庁の男
✔️ジャック
アリアの叔父
✔️ザラ
アリアの双子の姉妹
ストーリー感想
ひたすら拷問と上げて落とされる展開
ともかくこれが長く続く映画です。
エレベーターの中に閉じ込められたアリア、クルプノフ達に捕らえられ拷問を受けるリチャードと、
この展開が終盤までずっと続きます。
エンジニアという存在の情報を引き出そうと実は元CIAだったリチャードを拷問しますが口を割らず、
その報復としてアリアのエレベーターを高層まで上げて一気に落とすこれの繰り返しです。
急降下で一気に天井に貼り付けられるがとても痛そうな描写でしたね。
しかし、アリアが落とされるたびに過去の回想が挟まり、そこでこの映画が想像していた内容と違うなと思う展開になっていきます。
なんとアリアは双子のザラとともに自然を操る能力者であることが階層でわかります。
実は能力者映画だったんですねぇ。
しかしアリアはそれを覚えてはおらずその能力は使えないため、
唯一脱出のために縋れるのはスマートフォンで連絡が取れる叔父のジャックだけ。
この状況の中でアリアとリチャードはどのような活路を見出すのか。
ストーリー感想(ネタバレあり)
後半に至るまでやはりひたすら上げて落とされ拷問される展開が続きます。
脱出を匂わせる展開もありますが、やはりリチャードのため身動きが取れないままという後半までひたすら受け身の展開です。
ここまで事態が動かないのも珍しい。
後半でついに事態が動き、アリア達の過去についてはっきりしていきます。
この事態は既に予知されており、今と過去のアリア達が時間を共有して防ごうとしていたが失敗してしまったこと。
アリアは能力と記憶を実験で消したことなど、エンジニアは未来を変えるために創作した存在と情報だったこと…
ジャックを騙っていたクルプノフが2人のその会話を聞き、リチャードにトドメを刺すところでようやく溜めに溜めたアリアの覚醒が始まります。
リチャードは凶弾に倒れますが後はもうひたすら反撃シーンです。
相手を意趣返しでエレベーターから上げて落とし仕留め、リチャードとの最期の別れ、そして別れた双子のザラを探すことを決意し、
何か壮大なことが始まった感じで物語は終わります。
アリアかザラが将来人間に対して敵対するなど色々伏線っぽいことがありますがこれで本当に終わりです。
続編を匂わせた感じですが、今回に関しては閉鎖空間の中でアリアの覚醒だけで終わっているので世界観の全貌は正直掴めないまま終わってしまいましたね。
アリアの全てを分解して、全てを取り込むな能力なんかは物凄い壮大な雰囲気があるんですけどね。
それが何由来なのかとか手の模様は何だったのかとか気になるばかりです。
何か分からない壮大さだけは感じました。
良かったところ
実は能力者映画だったところ
これに関しては意表をつかれました。
意表をつけばいいというものでもないですが、動きがない映画ですのでこれくらいの意表はあった方が見応えは増すことができたと思います。
他にはエレベーターの落下で天井に貼り付けられ押しつぶされそうな描写はこの映画のシチュエーションによる見所でもあるので結構良かったですね。
残念なところ
展開があまりにも受け身すぎる
兎にも角にもこれですね。
後半に至るまで口を割らないリチャードとジャックと連絡を取りどうにかしてもらうのを待つアリア。
それに対して拷問とエレベーターの落下、これだけでこの映画はほとんど語れてしまいます。
交渉でどうにかするという行動すらないので後半までは痛い描写と結局はっきりしない過去の回想で持たせているので少し退屈感がありましたね。
閉鎖空間物は大好きなんですがやっぱ駆け引きは欲しいんですよね。
印象的なシーン
リチャードがアリアに微笑みかけるシーン
この映画は上でもある通りほとんどが拷問と落下です。
だからこそ拷問に屈せず娘を励まそうとするリチャードのシーンが映えて良かったですね。
長い拷問と落下が続くストーリーですがこれがあるおかげで意味のある長さにはなっていたと思います。
まとめ
ひたすら痛い描写が続く映画だったアクセル・フォール。
尺のバランスはあまりいいとは言えない映画ですが、
だからこそ光るシーンがあったのも確かなのでそう無碍にも出来ないなんとも言えないバランスの映画でした。
ラストはこの規模の映画でよくあるとりあえずの匂わせなのか本当に続編があるのかは分かりませんが、
次回があったら好みのジャンルになる予感もあるので少しチェックはし続けたいなとは思っています。
他のエレベーター映画感想はこちら。