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製作国
アメリカ
監督
ケイシー・テボ
出演者
デヴォン・サワ
イバナ・バケロ
ライアン・リー
ステファン・ペック
マイケル・ジェイ・ホワイト
昨今日本でもすっかり定着したブラック・フライデー。
そんな大規模なセールは人を狂わせ店員は悲鳴を上げる。
こんな風に実は裏でとてもとてもブラックな日でもあるのかもしれない。
今回はそんな店員と客をブラックに表現した映画ブラック・フライデー!(原題:Black Friday)の感想です。
ジャンルはホラーコメディで上映時間は約84分となります。
目次
あらすじ
感謝祭の夜。感謝祭の後に控える年に1度の大安売り、ブラック・フライデーに備え、大型ホビーショップ「ウィー・ラブ・トイズ」の店員が出勤してくる。そんななか、宇宙から飛来した未知なる生命体が店の倉庫に潜んでいた。その生命体は、人間に寄生し…。
U-NEXTより
登場人物
・ケン
ウィー・ラブ・トイズの従業員で勤続10年
妻とは離婚しており2人の娘がいる
・マーニー
ウィー・ラブ・トイズの従業員で勤続4年
ケンに口説かれている
・クリス
ウィー・ラブ・トイズの従業員で勤続2年
気弱な潔癖症
・ブライアン
ウィー・ラブ・トイズのフロアマネージャーで勤続8年
・ジョナサン
ウィー・ラブ・トイズのマネージャーで勤続27年
本社の指示で利益至上主義の男
この映画を配信している配信サービス
※2023年1月10日時点
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過酷でブラックな1日
ブラック・フライデー、それは感謝祭後の渋滞を指して警察が使い始めた言葉…とこの映画でいっていました。
すっかり日本でもお馴染みとなったこの行事。
大セールということで客は血眼、店員はてんやわんや、そんな状況をブラックジョークにホラーにしている、
ブラック・フライデー、ブラック企業、ブラック・ジョークとブラック仕立てに仕上げている映画でございます。
- お客様はモンスターです
冒頭の流星群、それに(おそらく)混じって降ってきた宇宙人、もしくはエイリアン的な何かに規制された人間は化物になるそんなゾンビ映画みたいなシチュエーションのこの映画。
そしてモンスターとなった客に玩具店に店員が立て篭もり何とか生き残る道を探るという流れ。
これを見ても分かる通り登場人物達は物語や世界的に事態の中心にはおらず主軸にもならず当然ヒーローになるわけでもなくただただ生き残るためのサバイバルを行う内容です。
ただこの映画のブラックかつ面白いところはお客様がモンスターになってもあくまで皮肉を込めてお客様扱いしているところ。
ちょっと対応が違うところがあるとすればモンスターとなったクレーマー対応にお店の商品でフルスイングしたりするくらいです。
要は正気だろうと寄生されて化物になろうとお客様はモンスターであらせられるというとてもブラック・ジョークな内容ということですね。
その証拠に事態が起きる前、ただの店の開店前でも入り口に並んでいる客の描写がまるでゾンビ映画で獲物を見つけたゾンビのように描写されています。
開店後も商品に群がり別の客が確保した商品をよそ見しているうちに掻っ攫う、
更に主人公のケンが客に悪態をついていたら客の1人のおばあちゃんにそれを聞かれていて「店もあんたもズタボロにする」と宣言されるなど、
まだ正気のはずなのにみんなセールで人が変わり完全にモンスターと化しています。
そんな客を従業員は感謝祭の日に仕事、ボーナスは無しという状態で捌かなければいけないというブラック企業状態。
そんな環境ですので客が本当にモンスターになっても命の危険があるということを加味しても全然容赦致しません。
やっぱみんなストレス溜まってるんですねぇ。
まぁこれが面白いところでやっぱり接客業ってストレス溜まるんだなというのがよく分かります。
従業員のやる気の差もあるので後半で5人で語り合うところで仲良くなったように見えてその後大喧嘩したり派手に罠に嵌めているなど
社会の恐ろしさ、人間関係のギスギスをこれでもかと見せつけてくれます。
それよりも何よりも面白いのはモンスターとなったお客様。モンスターになっても所々で玩具持って行く執着っぷり。
最初の方の過激なこと言った婆ちゃんが宣言通りケンをボロボロにしようと襲いかかってくるなど文字通りのモンスタークレーマーっぷりがブラックすぎて最高です。
最終的には客同士が合体して巨大な怪獣になるなど肥大化した欲望とクレーマーっぷりを体現したかのようでしたね。
最後は退けて何とか脱出に成功して避難所に向かいがてらついでにパンケーキを買いに行き終わりますが、
まぁぶっちゃけ世界的には何1つ根本的な解決はしていないストーリーです。
ですがこの映画はこれでいいのです。
脱出する車の遠方で霧の中に佇む巨大モンスター、どこまで行っても客という名の肥大化したモンスターは常に付き纏う。
そういう解決など見つかるはずがないブラック・ジョークなお話なのですから
玩具店のシチュエーションは活かしてほしかった
お話は全体的にブラック・ジョークなお話で良かったのですが、ちょっと残念なところとして。
せっかく玩具店に立て籠ってるんだからそのシチュエーションは活かそうぜってところ。
いや、モンスターになった客はとてもいいんですよ。
口からクラゲのような触手を吐き相手を寄生して化け物にする。
徐々に変質していく顔も含めて素晴らしい造形と性質でした。
最後に合体して巨大化というのもいいですね。
しかし、その素晴らしい相手と玩具店で対峙しているというシチュエーションははっきりいって活かせていない。
そんな玩具店で立て籠もるのだからイコライザーのラストもしくはホーム・アローンばりに玩具を使い組み合わせ様々な道具を使って相手を始末していくのを期待するじゃないですか。
残念なことにこの映画はそういう工夫がなかったんですね。
玩具使ってやることは殴るだけ、何なら玩具なんて必要なく仕事道具の工具で戦ったりします。
いや、現実的に考えたらそっちの方が効率的だし正しいのは分かるんですよ?
でも玩具店なんてシチュエーションなんですから色々な玩具で戦って欲しいと思うじゃないですか!?
罠作ったりバカみたいな悪趣味な武器作ったりなどそういうのがやっぱり見たかったですね。
感謝祭に玩具で相手を◯すという、このブラックさも完備してくれれば個人的には満点だったのでここだけは惜しい。本当に惜しいと思いました。
まとめ
モンスターになろうがなるまいがセール時のお客様はモンスターですというブラック・ジョーク満載な映画。
やっぱりお店と客はお互い持ちつ持たれつ尊重しあう関係で行くべきですよね?という教訓があるような無いような映画でした。
とりあえず教訓ということにしてストレスフルなこの社会で我々もモンスターにならないように人に接していきたいものです。
お客様は神様ですなんて店側の心掛けを客側が主張して横柄な態度、悪態そんなモンスターになって人にフルスイングされないように気をつけましょう。
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