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製作国
アメリカ
監督
シーン・オライリー
脚本
シーン・オライリー
出演者
ブルース・ウィリス
マイケル・ルーカー
ヘイリー・セールズ
ブレナン・メヒア
ダン・ペイン
トム・キャヴァナー
ケヴィン・ゼガーズ
今回は近未来の能力者による映画ザ・ローブ THE HEROES HIGHT VOLTAGE(原題:Corrective Measures)の感想。
能力者物なので様々な能力バトルを見れるかと期待してしまうかもしれませんが、何とこの映画は脱獄物。
それも能力を封じられた刑務所からなので能力というのは殆ど見れません。
メインの登場人物の物語も肩透かしな最後に終わってしまうことも多いのですが、しかしこの映画にはブルース・ウィリスがいる!
近年の彼の事情的に相変わらず出番は少ないのですが最後まで見れば主役級の扱い。
彼目当てであれば…いやこの際か彼が見れればそれでいい!というくらいの方相手なら需要には応えている映画ですよ。
ジャンルはアクションで上映時間は約106分となります。
・相変わらず出番は少ないが存在感はあるブルース・ウィリス!
・メインで扱っている人物は無視して脱獄計画の映画なんだということだけに集中
目次
あらすじ
ブルース・ウィリス主演、近未来ヒーローアクション大作!
Rakuten TVより
世界中が放射能に汚染され、数十億人が死亡。その影響で特殊能力を持つ超人も誕生。その力を恐れた政府は専門の刑務所を創設。天才と名高い能力者ザ・ローブたちは危険とされ収容されるが…。
ザ・ローブ THE HEROES HIGHT VOLTAGEを配信している配信サービス
※2023年7月19日時点
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登場人物
・ジュリアス・ローブ
ザ・ローブと呼ばれる“心を読む”超人
大金を盗み大勢を殺し収監された
特別なセキュリティの独房に入れられている
・ディエゴ・ディアス
“共感”の能力を持つ能力者
逃走車の運転で捕まり懲役5年の罪でサン・ティブロン刑務所に収監された
・ペイバック
自警行為で超人など五十人以上を殺害した男
終身刑となり超人用の刑務所サン・ティブロンに収監される
・デヴリン
5年の罪でサン・ティブロンの刑務所長で“監督”と呼ばせている
もうすぐ定年でローブの10億ドル全財産を狙っている
・ゴードン・トゥイーディー
かつてかなりの大物だった超人“ザ・コンダクター”
20年前に収監された初の超人囚人
新入りのディエゴに親切にする
・ダイヤモンド・ジム
“防弾”の能力を持つ超人
ペイバックに家族を殺され彼を付け狙っている
・ジョンソン
刑務所の事務処理の所員
次の“監督”候補
・ブロディ
刑務所の看守長
次の“監督”候補
他の看守達からは尊敬されている
・イザベル・ジョセフス
刑務所の医師
人に接するのが好きで超人達にも比較的好意的
能力者物だが能力を駆使せず、よくあるストーリーでもない
近未来の能力者達がメインとなるこの映画。
なんですがあまり能力者達の能力を期待すると肩透かしをくらいます。
それはなんでかと聞かれたらストーリーの大半が能力者達が“ナリー”という能力を封じられる物質のある刑務所の中で話が進むからなんですね。
この手の映画にありがちな無能力者と能力者の対立というのも殆どといってもいいほどありません。
一応設定的には刑務所自体がそんな感じで固められているとも言えるんですが描写としてメインになっていないんですよね。
一応ペイバックとゴードンが担当している部分ではあるんでしょうがイマイチ掘り下げ不足感がありましたね。
というか冒頭の世界情勢の説明見ると寧ろ刑務所の方が待遇いいのでは?と思ってしまうのも問題ですね。
世界中が“パルス”に見舞われ破滅的な状況になり、資源が不足し世界中では暴動、オーストラリアなんか壊滅してしまっている世界、
それなのに刑務所では能力こそ封じられていいますがしっかり3食食べることが出来ているっぽいんですよね。
一応脱獄のストーリーなのに世界観設定と刑務所内の描写のせいでここら辺かチグハグになっているのは気になりましたかね。
まぁローブが義憤で動くタイプの人間ではなく、完全に悪人なのでただ出たいからでも別に構わない話ではあるんですが。
思いっきりX-MENな設定なので能力バトルや差別や対立などのストーリーを期待する人は多いでしょうが、この映画はそこら辺は全然メインではないのでそこだけは注意して見るべきですね。
脱獄計画…はいいけど話に必要ないのが多い
この映画のメインは能力によるバトルでもなく能力者に対する差別や対立でもありません。
この映画のメインはローブが刑務所から脱獄をする、実はただそれだけの話です。
その割には脇道が多く…というかそのせいで微妙にどこに視点を置くべきか定まらなくて混乱するのですが最後まで見るとシンプルなもんです。
ただその脇道が本当にいらないなぁというのが大半なんですよね。
話のメインとして置かれているのが“共感”という能力のあるディエゴなんですが、
なんと彼が全然計画に関係無い形で終わってしまうのです。
一応ローブに気に入られ、それを見た刑務所の監督であるデヴリンにローブを探らされ、そして計画の要となったゴードンとも関係はあるにはあるんです。
しかし、その関係性や能力が計画を動かすのに必要だったか?というと全然そうじゃ無いんですよね。
ゴードンとは刑務所に入ってすぐに仲良くなり、彼の暴走にも立ち合いますが別に暴走のきっかけになるわけでもなく、
ローブに気に入られはしますが別に計画の内容を知らされるわけでも計画が実行に移った時に知らされていないなりにディエゴに何か役割があったわけでもなく、
デヴリンから探りを強要されても当然計画を知らされていないので何の役にも立たずと。
中心にいるようでびっくりするくらいに蚊帳の外で終わる存在なのです。
しかも“共感”の能力があるとずっと思わせぶりに言ってきたのにその能力ですら計画の最中に他の人間の痛みを感じてうずくまるだけで何の意味もなく終わってしまうという、
仮にも能力者を扱った映画でメインとして出しているのだから流石に能力くらいは活かすべきだったのでは?と思いますね。
脱獄計画自体も内容見るとゴードンの暴走だけが必要だったのでディエゴどころかペイバックすら必要ないというというかあまり緻密さのある計画でも無いのが困りどころです。
“伝導”という電力を奪って使う能力を持つゴードンのコンプレックスが刺激されたタイミングで彼の“ナリー”を外させて暴走させ、
彼の能力で地下の発電機を破壊させた後にその修理の際にソフトウェアにバグを仕込み、
機を見てそのソフトウェアで囚人全員の“ナリー”を外し混乱を起こすという計画。
うん、びっくりするくらいディエゴとペイバックは蚊帳の外ですね。
最終的に決着となるのがローブとデヴリンでローブが能力でデヴリンと入れ替わって脱獄して終了と。
これはあれですね、役者的な事情でローブを主役として扱えないが故に尺稼ぎとしてディエゴとペイバックが使われただけな気がします。
しかも混乱中の囚人達もみんな割とおかしいんですよね。
能力が使えるようになってやることがなぜか囚人同士で殺し合いしたり看守を襲う奴等ばっかで、
どさくさで脱獄を狙ったのがローブとエンドクレジット後に出てくる1人だけなんですよ。
これを見るとやっぱり刑務所内の方が衣食住が保証されていい環境なんじゃないかと穿った見方してしまいますね。
何というか蚊帳の外の人物が多すぎて主役として主観として置いた人物を間違えた、言うなればミストみたいな映画だったのかもしれません。
ペイバックというもっと活かせたと思う人物
ディエゴ以外にもう1人メインとして扱われやっぱり蚊帳の外で終わるのがこのペイバック。
彼はこの映画においては能力者ではない人物として扱われています。
能力者に家族を奪われ能力者を何人も殺害しているという人物なのですが、
彼はもっと上手く活かせたというか他の映画なら完全にテーマに関わるような存在だっただろうなと思います。
言うなれば彼は能力者に対して差別的な人間です。そしてそんな人物が能力者と同じ刑務所に入る、
こうなったら普通なら差別と対立、そして一部の能力者との交流などが行われるのが自然だと思います。
しかし、この映画に出たが故に彼はそんな扱いは全然されずにただ因縁のある能力者と喧嘩して殺害して終わるだけの存在で終わってしまってんですね。
何なら因縁のあるダイヤモンド・ジムは彼が決着を付けるわけでもなく、看守長ブロディが倒して終わるので因縁すらちゃんと消化していないと言えます。
こんなペイバックに関してはもっと上手く使えただろうに最後に大量の能力者を殺害して満足気にしているだけで終わるという…
いやそれで終わるのは別に構わないのです。価値観が変わることなく突き進むのは別にそれはそれで筋が通っていますから。
ただそれは能力者と共に暮らし交流をして彼らを知った上で尚その決断を選ぶというクッションが無ければメインの人物のドラマとしては成り立っていないなぁと思うんですよ。
元々肩透かしが多い映画ですがディエゴ同様、このペイバックももっといいドラマを作れたと思うのに尺の稼ぎだけで使われてしまったのは勿体無いなぁとどうしても振り返るとそう感じてしまう構成でした。
さーて、今回のブルース・ウィリスは?
近年の扱いとしては予想の範疇だけど需要には応えてはいるくらいの出番。
近年のブルース・ウィリスの役としてはよくある大物として登場して大物故に出番が少ない存在でしたね。
ただ最後まで映画を見ると彼が演じるローブの脱獄計画がメインとなっているのが分かり、
実質彼が主役の映画だったんだなと分かるのでブルース・ウィリス目当てだったらしっかりと需要には応えていますね。
ハゲで相手を操る能力というのはちょっとX-MENのミュータントの方とまんますぎてちょっと笑ってしまう設定なんですが、
これは多分完全に意識した意図的なものだったんでしょうね。
これで車椅子に乗っていたら完璧だった。
どうしても彼の引退理由もあってか会話しているようで同じ画角に収まっていないシーンが多いのですが、それも致し方なし、
今となっては彼が出演していた映画を見れるだけで御の字な状況ですからね。
とにかく彼目当てなら出番の量はともかくストーリーでのポジション的には満足いく内容だと思いますよ。
まとめ
正直能力者物としては思っていた物とは違い、メインの登場人物の扱いなどは不満がある内容なんですが、
もうブルース・ウィリスが結果としていいポジションの役を演じているからまぁいいかと思うことにしました。
実際大半の方が彼をきっかけに見る映画でしょうし、そう考えるとちゃんと見せるべき物は見せていると捉えられるのかもしれません。
面白いか?とか見たい物が見れたか?と言われると何とも返答に困るのですが、
とりあえずブルース・ウィリスは見れます。もうこの際それだけでもいいんだと自分は返答したいと思います。
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