【映画】中国アクションのケレン味もここまで来たか アイアン・ブレイド ネタバレあり感想

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アイアン・ブレイド
(C)Beijing QSYY Culture&Media CO.LTD., Hangzhou Pingzhi Anysoft Film and Television and Dongyang QSYY Culture&Media CO.LTD. All rights reserved.

製作国

中国

監督
フオ・スイチアン
出演者
ツァン・ヤキ
ハー・ランドウ
ワン・ハンヤン
バイ・シンイー

日々進化する中国B級映画のアクション。

特徴としては荒唐無稽なものにも真剣にやりファンタジックな動きもどんどん取り入れているのですが、
今回紹介する映画アイアン・ブレイド(原題:镇魔司:灵源秘术/Demon Sealer Bureau)はその中でも個人的評価として頭1つ抜けたと感じた映画でした。

ジャンルは当然アクション、上映時間は約99分となります。

この映画の見どころ

色んなジャンルを詰めた贅沢仕立てなアクション!

あらすじ

幼い頃、王朝の重臣・公輸に一族を皆殺しにされ、唯一生き残った凌峰は、成長し妖魔を退治する鎮魔司となる。感情を押し殺し、冷静に任務をこなしていく凌峰を疎ましく思う者は多かったが、兄弟子の陸隠とその妹の小瞳だけは、数少ない理解者だった。凌峰の五行傀儡は「木・水・火・土」を習得しており、「金」だけが欠けていたが、陸隠からそれを補う鉄剣を贈られる。そして、凌峰たちはより一層に絆を深めるのだった。一方、復興を狙う公輸は、人間を容易く捻り潰す巨大な傀儡を作り上げていた。しかし、それを操るには鎮魔司に隠されている「魯班」下巻に記された霊源の秘宝が必要だったー。

dTVより

登場人物

唐凌峰

鎮魔司、隠監、饕餮旗少吏

12年前の唐家惨殺の際の唯一の生き残り

それ以降共に暮らした陸隠と陸瞳を兄妹のように大切に思っている

陸隠

鎮魔司、隠監、橈杌旗旗使

凌峰の兄貴分

統領に「魯班」下巻を公輸家に届ける任を与えられる

陸瞳

陸隠の妹

鎮魔司に憧れている

罠の仕掛けが得意

張謙

鎮魔司の統領

陸隠に下巻の輸送、凌峰に陸隠を追う任務を与える

公輸祓

公輸家の当主

顧念彤と組み巨神傀儡を製作している

12年前の唐家の惨殺事件に関わった男

木木

巨樹の暴走とその鎮圧により滅んだ神木村の唯一の生き残り

凌峰に見逃され生き残った

公輸家に仕え霊源神樹を感じられる体質

莫兄弟

張謙の命令で凌峰と陸隠の監視をしている兄弟

兄は幻覚使いで弟は虫使い

噛ませに見えて最後まで活躍するいぶし銀

顧念彤

大男を引き連れ往生教の教祖と思われる謎の女性

公輸祓と協力関係にある

アイアン・ブレイドを配信している配信サービス

※2023年2月18日時点

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ストーリーは分かりやすいというか、ほぼおまけ

この映画のストーリーはあまり考える必要はなくかなり分かりやすいです。

主人公凌峰の得ている情報とこちらの持つ情報がほぼ同じなため、目の前の出来事をそのまま受け止めて見ていけばいいくらいのストーリーです。

凌峰の疑問は観客の疑問ですし、凌峰の答えは観客の答えでもあるので見やすい映画ですね。

抜粋すると、

  • 12年前に一族を全て殺される
  • 冒頭で神木村で樹の精が暴れ討伐
  • そこで少女を見逃す
  • 兄と慕う陸隠から誕生日プレゼントとして剣をもらう
  • 裏で巨神傀儡を作り巨樹を操るための「魯班」下巻を手に入れようとする公輸家
  • 一族を襲った公輸家と陸隠に繋がりがあったと知り命の奪いあい
  • やっぱり誤解で自分達を救おうとしていた
  • 巨樹を操るための「魯班」下巻を燃やされる
  • 公輸家は顧念彤に裏切られとある人物が正体を表し巨神傀儡に巨樹が入り大暴れ
  • 実は「魯班」下巻の中身は陸隠から貰った剣の中にありそれを解読して逆転勝利

まぁ、こんな感じです。実際はもっと間に色々あったりしますが陰謀とかそこらへんはあまり気にしなくていいです。

特に公輸家に関しては最後に裏切られてちゃぶ台返しくらうのでほとんど無視してもいいレベル。

ぶっちゃけアクションのためにあるようなストーリーでそこに導くために話があるという構成ですね。

だからと言って話が退屈かと言うとそうでもなくちゃんと登場人物のキャラが立っていること、それぞれがアクションで見せ場があり活躍すること。

ここら辺を理由に見ていて全然退屈はしないストーリーでした。

特に凌峰と陸隠の関係性と最後の逆転に関してはしっかりとした流れになっているのでここを軸として見ると楽しめます。

一応設定面だと所属している鎮魔司の中で凌峰達が所属している隠監と明監という表仕事と裏仕事みたいな関係性なんかもあるんですが、
ここの対立構造は別に話としては特に影響があるような設定ではないので世界観の肉付けをするフレーバー要素的な感じでした。

前もどっかでこんな評価した映画があった気がしますが、キャラゲー風味な映画ですね。

敵として出てくる巨樹はこれは生き物として単純に価値観が違う存在として描写されており、
彼女のセリフを聞くと一応自然保護的なテーマもあるあるのかなとは思いました。

人間だけが天意に背く、生き物にはそれぞれの場所がある。

人間だけが見返りを与えず求めてばかりいる。山を切り崩して木を伐採してばかりだ。

この傀儡も同じ木を切り崩して領土を広げ与えるのは骸のみだ。

人は天に逆らい生きている。

とまぁこんな台詞を見ると自然を大切にね、というテーマがあったりなかったりするのかなと。

ちなみに巨樹の正体は名前で正直バレバレだと思います。それ隠してるつもりか?くらいの直球すぎる名前なので。

凌峰と陸隠

アイアン・ブレイド
(C)Beijing QSYY Culture&Media CO.LTD., Hangzhou Pingzhi Anysoft Film and Television and Dongyang QSYY Culture&Media CO.LTD. All rights reserved.

凌峰が兄と慕う陸隠との対立。

これがこの映画で最も伏線というか最後に意味をなす話でした。

公輸家に自身の一族唐家を惨殺された時にその場にいた陸隠、実は彼も公輸家のものだった…
それを知った凌峰と陸隠は命の奪い合いとなります。

公輸祓による離間の計にまんまと引っかかってしまった結果なのですが、
この勝負が最後に意味を持たせるのはいい流れだと思いましたね。

当然ですが惨殺の件は誤解であり、陸隠は寧ろ唐家を救おうとしたのですが、凌峰を庇い陸隠は命を落とします。

しかし、彼の意思は死なず、陸隠がプレゼントした剣の中に巨樹を操り制御する秘法が隠されていると、
完全に全員を出し抜いた逆転の一手を残しているという兄としてあまりにも上手すぎてかっこいいんですよ。

ただ剣の仕掛けの解き方は公輸家独自のもので最後の瞬間まで剣の封印は解けない。
しかし、ここであの命の奪い合いが活きてくるんです。

あの勝負で行われた陣の解説、そして仕掛けられた罠を止める際に刺した陸隠の十手、この2つが最後にしっかりと作用するのです。

巨樹との決戦が兄弟で命の奪い合いをした部屋で行われ、
剣の仕掛けの解き方は陣の解説でそして敵を止める手段は罠を止めるために刺した十手を引き抜き再び罠を作動させる事で行うと。

あの命の奪い合いに意味を持たせ凌峰を救うと言うのは普通に熱い決着で良かったです。

この兄弟の部分だけで十分に見てよかったかなと思えるくらいにはいい濃さがありました。

エンドロール後のおまけ

エンドロールの後のおまけではちょっと衝撃的な展開が。

凌峰が往生教の人間であり、公輸家と組んでいた顧念彤に巨樹を封印して手に入れた霊源の種を渡すという展開です。

これは最初から組んでいたのか、最後に任務として受けた往生教に潜入し教主の所在を調べよという任で出会ってからなのかは少しはっきりしない形になっています。

十中八九後者だとは思いますが。

最初から組んでいたのであれば冒頭で木木を見逃すという大失態に明確な理由がつくのですが、
ただ凌峰の内面描写はかなり多い映画なのでもしそうなら少しくらい伏線として出してもおかしくないのでこちらの線は微妙かなとは思います。

逆に任務の際に出会ったというなら顧念彤が巨樹が暴れる際にある者を表に出すことという台詞に答えが出るかなと。

後はまぁ単純に最初から組んでいたとしたら本編での陸隠達とのやりとりが全て台無しになってしまうのでという自分の願望込みで出来れば後者であってほしいですね。

これ見ると続編予定あるのかなとか思ったりしますが実際に出たらチェックしたいですね。

よくある予定もないのにそれっぽいの出しただけの映像の可能性もありますが。

アクションは本当にカッコいい

アイアン・ブレイド
(C)Beijing QSYY Culture&Media CO.LTD., Hangzhou Pingzhi Anysoft Film and Television and Dongyang QSYY Culture&Media CO.LTD. All rights reserved.

この映画の魅力の8割はこのアクションにあります。

このアクション、ケレン味あってかっこいい上に剣戟バトルから巨大なロボットバトル的な物まで揃えてある贅沢仕立てな内容となっています。

主人公の凌峰は仕掛けと呼ばれる技術で戦うのですが、これがかっこいい!

たった1つの箱を変化させて毒の入った手甲にしたり火矢を撃ち出す弩にしたり、更に海を移動するサーフボードにしたりなど、
ナノマシン的な変化でこれを華麗に切り替えつつ戦うのだから魅入る魅入る。

ゲームで言うなら最近出たワイルドハーツ的な感じです。

更に陸隠から貰った剣によるキレのある剣戟アクションまで披露し、
これをブーメランのようにしたり回転させながら枯れ木を薙ぎ倒したりなど無双アクションだって見れてしまいます。

凌峰だけでなく他の人物も負けず劣らず、噛ませで終わると思ったら最後まで活躍する莫兄弟は鉄扇を交えたアクションに加えて虫と幻覚を使うなど能力バトルを行い、
更に巨樹が入り込み街で大暴れする巨神傀儡は明監の1人が呼び出す化身と巨大ロボットバトルまで繰り広げます。

この巨大バトル、CG自体は流石にやや拙い部分もあるのは確かなんですが、
片方は木の傀儡、もう片方は幻想的な化身ということで両者共に生物ではないのでそこら辺は上手く誤魔化せているのもポイント高いですね。

兎に角入れたいアクション全部入れちゃったみたいな贅沢仕立てなのでこれだけで全然楽しめる映画となっていました。

特に凌峰の仕掛けを変化させるアクションなんかを見ると単純にセンスが高いですね。
構図やキレの良さなどアクションだけで見たら中国B級の中でも頭1つ抜けてた。そんなクオリティでしたね。

こういうゲーム的なアクションを真剣にやってクオリティ高めてるのは素直に評価できる部分です。

まとめ

もうアクションだけで満足出来るいい映画でした。

需要に応えた上でその期待を更に上回るそういう内容です。

ストーリー面においても分かりやすい展開でキャラも立っているのでダレることなく見れると思いますね。

続編やるかどうかは分からないですがこのアクションのクオリティを維持したまま出てくれるなら自分は間違いなく見るので期待したいですね。


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