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製作国
アメリカ
監督
クリスチャン・セスマ
脚本
クリスチャン・セスマ
出演者
リチャード・ドレイファス
ポール・スローン
ジェイク・ウェバー
タリン・マニング
マイク・ハットン
今回は復讐が復讐を呼ぶと思っていたら…な映画ハンターVSハンター(原題:Every Last One of Them)感想です。
正直すんごい脚本にガバさがあり特に後半はツッコミどころの嵐です。
その理由は登場人物の1人マーフィー。
彼の行動や立ち位置に注目して見るとこの映画の脚本のガバさが楽しめると思いますよ。
ジャンルはアクションで上映時間は約83分となります。
目次
あらすじ
狩るか、狩られるか。殺るか、殺られるか。
Rakuten TVより
元特殊部隊員のジェイク・ハンターは、行方不明の娘メリッサを探して、砂漠の街にやって来た。娘をレイプしたボビーという男を見つけたハンターは、怒りのあまりボビーを射殺。ボビーの父親で、街のボスのニコルスは、復讐のためハンターに追手を放つ。圧倒的多数の敵に、単身立ち向かうハンター。ニコルスの広大な農園は、壮絶なバトル・フィールドと化した。驚異の戦闘能力で追手を片付けたハンターは、メリッサの仇を討つため、秘密の鍵を握るニコルスと対決するが……。
ハンターvsハンターを配信している配信サービス
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登場人物
・ジェイク・ハンター
行方不明となった娘メリッサを探しに街に訪れた男
メリッサと接触のあったボビーを殺害してニコルス達に追われることになる
・ベン・ニコルス
ボビーの父親で街を牛耳っている男
ボビーが殺害され復讐のためにジェイクを仲間に追わせる
・マギー
ベンの妹
兄と進めている新規ビジネスのためにメリッサの件を追うジェイクを始末しようとする
・マーフィー
ジェイクの元ボス
ジェイクの件でニコルス達に忠告する
・キム
ニコルスの息がかかっていない善良な保安官
ジェイクのことを気にかけている
・バートレット
キムの相棒の保安官
・ボビー
メリッサと交流のあったベンの息子
マリファナ漬けでトラブルの際にベンに尻拭いをしてもらっていた
行方不明となったメリッサのことを口走りジェイクに衝動的に殺害される
・メリッサ
行方不明となったジェイクの娘
薬を断ち切ろうとベンの知り合いに預けられていたがボビーについていき抜け出しいた
・ストーン
ベンの部下
復讐と復讐がぶつかり合うアクション
共に子供を失った父親による復讐のぶつかり合いな本作。
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冒頭から、
復讐の念は血に飢え決して満足することはない
作者不明
何て一文が出てきて復讐がテーマの映画ですね。
何ですが復讐の始まり方がかなり衝動的に始まるので緻密さがまるでない復讐劇となっています。
娘のメリッサを探しに来てメリッサに何かあったのかを知った瞬間に衝動的に相手の息子ボビーを殺害して、
そこからボビーの父親ベンに狙われるという流れなので全員勢い任せもいいとこな内容でしたね。
じっくりと長い時間をかけて準備をし、恨みと牙を研ぎ澄ましてから相手を痛ぶるような復讐劇が見たいという方には全く向いていない内容だと思います。
ただその代わりに娘とどう向き合ってきたかという部分がフューチャーされているので、
そこの後悔や激情で衝動性が強い復讐劇の始まりに納得がいくような描写にはなっているかな…でもそうでもないかもなというくらい微妙な塩梅です。
まぁ正直脚本は後半に行くにつれなんかガバい感じになるのでそこだけを楽しんで復讐のスカッと感なんかはあんまり求めない方がいい映画ですね。
肝心のアクションですが、今時珍しいくらいの脳筋主人公補正なアクションです。
衝動的な始まり方なので準備もない状態で相手から追われるという状況。
これの切り抜け方がなぜか被弾率が極端に低いですからね。
割と蜂の巣になってもおかしくない状況でこれなので昔懐かしの脳筋主人公補正なアクション見てノスタルジーを感じれる内容でした。
復讐の始まり
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ジェイクが街に訪れていかがわしい店にいるボビーと接触して始まるストーリー。
いきなりボビーと揉めて気絶させられてボビーの父親ベンに警察に連れ去られて軽い拷問を受けると、この時点でかなり衝動的な行動をする始まり方をしています。
一応ここで善良な保安官であるキムとの縁が出来るので(相手の銃奪って脅して逃げるというとんでもない出会い方ですが)意味がないわけではなかったんですけどね。
薬を断ち切りたいと救いを求めていた娘メリッサが行方不明となり、最後に接触していたボビーが怪しいと思って、ベンとボビーの家に直接銃を持って出向くというストロングスタイルもいいところなジェイク。
メリッサの行方を聞くジェイクを見てボビーとメリッサの回想が始まり、
メリッサにクスリを打ち部屋に連れ込んだところで回想が終わり「傷つけるつもりはなかった」とボビーが口走ったところで衝動的にジェイクがボビーを殺害します。
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ストロングすぎる…。
農園に逃げ込むジェイク、彼を追わせるベン、ここで2つの復讐が始まることになります。
メリッサに何があったのかを察し今度はベンを狙うジェイクとボビーを殺害されたことによる復讐を始めるベンという。
この時点だとまだメリッサに何があったのかははっきりしないので、
子供のための復讐を始めるのが主人公であるジェイクではなくベン側というのがちょっとした意外性でしょうか。
とはいえジェイクのこのめっちゃストロングなスタイルは違和感ありますね。
まだ何があったのかはっきりとは分からないのにさっさと事情を知っていそうな人間を1人殺害する衝動性、
まだ復讐という行動にまでは至らない情報しかないのに既に積年の恨みをもった人間が激情で行うような行動するのはなかなかにやばい人物でしたね。
メタ的には最終的に復讐がテーマになっていくのでジェイクがボビーを殺害するのは問題ないのですが、
この時点のジェイク視点の情報だとそこまで激情で動くのは結構違和感ある感情表現ではありましたね。
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最初からメリッサがどうなったのかという結論から逆算したように動いている感じにしか見えないんですね。
復讐の交わり
追われる立場になってジェイクが銃弾を掻い潜りながら逃げるわけなんですが、
この映画全体に言えることですがジェイクへの被弾率は極端に低いです。
最初のこの銃撃戦だって初っ端のマギーの不意打ちの1発しか被弾していないくらい被弾していません。
そこらの銃ならまだしもマシンガン使われているのにこの被弾率はなかなかに面白い光景でした。
銃撃戦に参加させられたキムの相棒であるバートレットにキムとの連絡を頼むなど何やかんやして小屋に逃げ込んだ後にジェイクが娘とどう向き合ってきたのかの回想が挟まっていきます。
まずは元ボスであるマーフィーとの回想。
ここでは娘と一緒にいてやりたいという思いの吐露や家庭をぶち壊してしまった後悔、
そして大切なものを失い続けたらいずれ心が壊れてしまうぞとマーフィーからの警告を受ける様子が映されます。
そしてメリッサとの回想では彼女の荒れっぷりや妻の不安定さ、
頼れるパパが欲しいと言ったにも関わらず薬の更生を経験者であるジェイクの仲間に預けていたことが明かされます。
この心が壊れてしまうというマーフィーとの回想、そして頼れるパパが欲しいと暗にジェイクに頼ってきていたメリッサの意思を無視していたことを見せること、
この2つでジェイクの衝動性に少しだけ納得いくようにはなっているのかなとは思いましたね。
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それでも結論ありきで動きすぎな感は否めませんが。
そして今の状況をメリッサの祟りだとつぶやくベンとマギーの元にはマーフィーが現れ彼らにジェイクについての警告をしに来ます。
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もうこの時点でメリッサがどうなったのか教えてしまってるようなもんじゃないか。
ここで計画に来るマーフィーなんですが、多分脚本が二転三転して立ち位置変わったんじゃないかなと思わしき行動がかなり多いです。
この時点だとベンとビジネスを進めている男ヴィックに雇われてジェイクをどうにかしようとしているようにしか見えないのですが、後々になるとまた変化があります。
一方でジェイクの方は農園の中にある小屋で傷の手当てをした後、ぐっすり寝ている間にストーン達に見つかりリンチされます。
ここの突っ込みどころはなかなかの物で奇襲とかでもなく敵地でぐっすりと寝ているところを普通に襲われるジェイク、
1発で仕留められる機会があったのに無駄にリンチしていたぶるストーンと、
こいつら全員バカや!としか流石に言えない流れでしたね。ここは。
そんなストーンを返り討ちにした後、先ほど連絡を頼んだキムと合流して行方不明者のリストから娘を探してくれと頼むジェイク。
街に来た段階で最初に警察に行ってそれ頼んだ方がスマートな捜査と復讐劇の話になったような気がしますが、
まぁこれは親としての愛の強さ故に衝動的な復讐をする話と思って流しましょう。
そして先ほど返り討ちにしたストーンを拷問してメリッサがどうなったのか、
この情報がついにジェイクにも与えられるようになります。
薬を投与されすぎて過剰摂取で苦しむメリッサをボビーが助けようとした矢先にストーンがそのまま彼女を◯イプする回想。
そしてストーンの口からニコルスにメリッサは殺されたという真実を知ります。
行方不明者リストからメリッサ探してくれと直後に殺されたという情報与えられるというこの構成はどうなんだろうと思いながらも、
ここで共に子供を殺された親2人の復讐が本格的に交わっていくことになるわけですね。
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まぁもう後半に入ってしまうんですが。
何か感想書いていて改めて思うんですがやっぱこう繋がりが意識されてないような感じで結構ガバい脚本ですね。
この後主にマーフィー絡みでもっとガバくなるんですが。
復讐の終わり
復讐が終わりへと向かう後半ですが、ここからは本当に色々とガバい流れになっていきます。
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復讐の相手がベンと確信したジェイク、その一方でマーフィーは警察に行きジェイクと接触していたキムとバートレットと会い、ジェイクの説得に当たります。
ここからは本当にすごいです。ガバの極地です。
メリッサのために止まらないと言うジェイク、それを聞きチームに武装させるマーフィー。
この時点だとまだマーフィーがベン側だと思っていたのでジェイクを殺したくないから説得してダメだから部下に準備させたのでまぁ自然かなと思ったんですが、この後の展開でこの認識が覆ります。
何とマーフィー、なんか普通にジェイクに協力するんですが、その結果として彼の行動が何もかもおかしいとしか言いようのないことになってしまうのです。
部下を武装させてジェイクを撃つなよ!絶対に撃つなよ!と何かフリのようなことを言って市庁舎に配置させて、
なぜかジェイクが別にベンがいるわけでもないのに市庁舎にやってきて銃撃戦が始まるのです。
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理解が追いつかない…
まずジェイクに協力するつもりならわざわざ部下を武装させて戦わせる必要はないですし、
そもそも何で市庁舎に部下を配置してるんだって話で、そしてジェイクも何でそこにわざわざ行って戦闘してるんだって話です。
もう辻褄合わせるならベンの家に行くには市庁舎の中を突っ切るしか道が存在しないとかそういう風に思うしかないです。
邦題の(ジェイク・)ハンターVS(マーフィーの部下の)ハンターのシーンなのにアクションが頭に入ってきませんでしたよ。
そのアクションもベンの家以上に蜂の巣にされているのに全然被弾せずに近くで手榴弾爆発したのに大した傷を負わずに切り抜けるという、やっぱこれ一昔前の懐かし脳筋アクションですね。
そしてこのハンター達の襲撃を潜り抜けてキムやマーフィー(いや、部下送り込んだのお前じゃろがい)達と合流してベンの家に向かうジェイク。
そしてあっさりとマギーを人質に取りベンと対峙するジェイク。そこでベンが自分が死んだら死体も見つからないと口走り、
通信を繋げていたキム達がその言葉を聞き事実上の自供だなとベン達を逮捕しに行きます。
…何かいつの間にかベンの逮捕に目的が変わっているのですが、まぁ気にしてはいけません。
逮捕直前でベン達を殺害しようとしますが踏みとどまるジェイク。
そして娘の幻を見ながら仲間の言葉を思い出します。
この世界は非情で無慈悲な場所だからな
だから俺たちの仕事がある
闇で戦う仕事が
あの娘を傷つけられたら、1人残らず始末してやれ
視点が変わりベンとマギーを乗せたパトカーの前に1台の車。
降りてきた男を見て「あの娘の祟りだな」と呟いた後、マーフィーに2人が蜂の巣にされて終わります。
…いや、最後の始末ジェイクじゃないんかい!
脚本のガバさを語りたい
後半に物凄いガバさをみせた内容で復讐の話までブレていた気がしてなりません。
これ間違いなくマーフィーの立ち位置が途中で二転三転したと思うんですよね。
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ヴィックに雇われたことや部下を持ってきていたことそこからのラストの銃撃戦への流れを見ると絶対最初は敵として配置していたと思うんです。
でもなぜか最後に仲間にしてしまったから後半の彼の行動に矛盾がありまくる結果となってしまったと考えています。
これが最初から仲間だったらベンの私兵に襲われるという自然な流れにもなりますし、
上で言った通り最後まで敵でも自然になるので絶対途中で変えたと思うんですよね。
そもそも最終目的がなぜか逮捕になっているのも謎ですしね。
これを最終目的にするなら変に殴りこまずに街に来た最初の段階で警察に行方不明者としてメリッサの捜索を頼んでキムと共にベンの悪事を暴くという話にした方が筋が通ったと思うんですけどね。
でも本当にガバいのはなぜ市庁舎で戦ったのか、これだけは最後までなぜか分からない。
別にベンの家で戦わせればいいでしょうに、それだとマーフィーが敵になってしまうのが確定的だから市庁舎にしたんでしょうか。
でも急に縁もゆかりない市庁舎でなぜか銃撃戦する意味がまるで分からない。マーフィーが部下を犠牲にした意味なんかもっと分からない。
映像的に1番の盛り上がり所でこんだけメタな謎を散りばめるのがすごかったですね。
復讐の話なのに最後はマーフィーが締めてしまいますし、ジェイク同様に脚本も衝動で動いていたような内容でしたね。
まとめ
すごいガバい脚本の映画でした。
衝動的に始まる復讐の話というのはいいと思うんですけど、脚本まで衝動的にしなくていいのにと思うような内容でしたね。
登場人物は衝動的に、脚本は緻密にと素人ながらにこんなことを言いたくなるくらいにはガバが目立っていました。
1番良くないのは復讐物なのに主人公のジェイクに僅かでも何がしかの形でスカッとした気分を与えないことでしょうね。
どんな末路、どんな結末や決断でも復讐物である以上はここのラインだけは守って欲しかったかなと。
雰囲気は悪くないのにガバさで勿体無いことになっているそんな映画でしたね。
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多分マーフィーを削れば自然になる。
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