【映画】「これは戦争だ」不謹慎だけどスカッとするぜ オールド・リベンジ~やられたらやり返せ~ 感想

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オールド・リベンジ~やられたらやり返せ~ 
(C)2016-CHROME STAR PICTURES Ltd-United Kingdom All rights reserved

製作国

イギリス

監督
ジョン・フォード
脚本
ジョン・フォード
出演者
ラッセル・フロイド

リサ・アイクホーン

フレッド・アデニス

ティモシー・モラン

ドアナイス・パメロ

今回はクソガキ共に怒りの鉄槌を下すお爺ちゃんの映画、オールド・リベンジ~やられたらやり返せ~(原題:OFFENSIVE)の感想。

この映画、最初はクッソ胸糞悪い展開がとにかく連続します。

あまりに無法を極めたクソガキ共、話を聞かない警察とストレスフルを煮詰めたかのように話が進み、
しかしそれに耐え切った先にかつてないほどの解放感を得られること間違いなしなリベンジアクションが見ることができます。

我慢に我慢を重ねた先の爽快感を得たい方ならオススメな映画となっておりますよ。

ジャンルはスリラーで上映時間は約101分となります。

ここが見どころ!

クソガキ共の無法っぷりによるストレス

そしてそこからのリベンジによる解放感!

あらすじ

「ゾンビ大陸アフリカン 」「ザ・デッド・インディア」でホラー映画ファンの度肝を抜いた奇才ジョン・フォードが放った新たな衝撃作!!
初老のアメリカ人、バーナードとヘレンのマーティン夫妻が、弁護士から思いがけない相続話を聞かされる。バーナードの父親チャールズの戦友であるイギリス人ノーマンがこの世を去り、彼が住んでいたフランスの片田舎の一軒家をマーティン夫妻に譲り与えるというのだ。賃貸生活を抜け出し、夢のマイホームを持てることを喜んだ夫妻は、のどかな田園風景が広がる現地へ移り住み、新たな人生をスタートさせる。ところが、その“理想のリタイヤ生活”はまもなく崩壊した。近所を徘徊する若いストリート・ギャングの集団が、夫妻の家の敷地内への不法侵入、破壊行為を繰り返し、隣人の老人パトリックを死に至らしめたのだ。それでも事なかれ主義の地元警察は、まともな捜査を行う気すらない。やがて自らも若者たちから激しい暴行を受け、目の前で妻を辱められたバーナードは、ついに怒りのショベルを握り締めるのだった…。

Rakuten TVより

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登場人物

バーナード・マーティン

元教師の男性

父の戦友であるノーマンから遺産相続の権利としてフランスにある家を相続され、そこに住むことを決意する

村周辺の若者による嫌がらせに苦悩してある決断をすることに

ヘレン・マーティン

バーナードの妻

フランスに行くことには乗り気ではなかったが結局夫についていくことに

ノーマン

バーナードの父チャールズの戦友であり、その縁でバーナードに自身の家を遺産として遺す

チャールズ・マーティン

バーナードの父

バーナードが12歳の時に癌で亡くなった

パトリック

バーナードが移り住んだ家の隣人

過去にチャールズに会っておりノーマンからは英語を習っていた

ストレスフルからのスカッとストーリー

父の戦友から遺産相続として家を相続するということから始まる本作。

オールドリベンジ
(C)2016-CHROME STAR PICTURES Ltd-United Kingdom All rights reserved

家の相続条件としてはフランスにあるその家に1年住むこと。

妻のヘレンは見知らぬ土地に移り住むことに躊躇するもバーナードと共に結局フランスの家に、
近所に住む過去の父やノーマンを知るパトリックと交流を深める夫婦だったが、その村には1つ大きな問題が。

村で無法を繰り返す若者による嫌がらせ、それはやがて夫婦の元にも向かい始める。

若者達の無法は止まることを知らず隣人のパトリックは家を襲撃され脳卒中に、
そしてバーナード達もまた襲撃され警察に相談するも警察は若者達の言葉を信じてバーナード達に耳を傾けず、
それどころか正当防衛を行ったバーナードを拘束する始末。

彼らの無法はいよいよ行き着くとこまで行きパトリックは彼らに家を放火されて亡くなってしまう。

そして再びバーナードの家に嫌がらせをする若者達、
自分だけではなくヘレンまで襲い狼藉を働いた時、バーナードの中で何かが目覚め、若者達の悪夢が始まる…

こんな感じでストレスフルからのスカッと感が売りなストーリーとなっております。

はっきり言って途中までは物凄く胸糞感が強いですが、まぁその後は不謹慎と理解しながらもとにかくスカッと致します。

一応実話がベースだそうですが、どこまでが実話でどこまでが脚色かは自分には分かっておりません。

多分少年達の無法と警察の対応の部分だろうなと推測しております。

「これは戦争だ」ネタバレあるよ

「これは戦争だ」

オールドリベンジ
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若者を殺害したバーナードが出頭を勧めるヘレンに放つ言葉ですが、これはこの映画の中でも中々に印象深い台詞でありました。

出頭を勧めるヘレンは規則ある文明社会では人殺しなのだから文明人として警察に話すべきという流れから来るものなのですが、

実際現代社会においては人間が生活する上では法やルールは絶対です。
しかし、無法、不法、違法、どれでもいいですが法を扱う側がそれらの味方だったとしたら?

この映画のストーリーはこれを強く押し出していると思っています。

人の殺害すら行う若者達の無法な振る舞いに警察がなぜ動かないのか、それは予測は簡単に出来ることですが、警察の1人と

映画の中で明らかになるのが1人だっただけでもしかしたら複数だったのかも?

繋がっていたからです。

本来であれば法の元に彼らを裁かなくてはならない存在が彼らと共に無法を謳歌している。
法を扱う側が彼らを法で守った時に法の下に立ち向かうというのは無謀な行いです。

そして文明社会においてはルールや法の外にいて害なす存在は人と呼べるのか?とバーナードは問いかけるわけです。

文明社会である以上どんな人間でも人権は保証されるべきなのかもしれませんが、それでも限度というものはある、
あまりに逸脱して法の外で無法を行い更には老人なんて死んだ方がいいと宣い、その人権まで無視する相手。

そんな相手に対してはやはり文明社会ではなく人の命が軽くなり自分を守るためには攻撃だってする「戦争」を行うしかないのかもしれません。

今回はたった1つの村で老人達と若者達という小さな構図、
しかし法が機能しない小さな小さな「戦争」が行われた話でもありました。

実際最初は反対していたヘレンも全てがおわった時には若者も汚職の警察も殺害したバーナードに対して何も言わず、そして責めるような視線すら向けていないのですから、
今回の件は文明社会の下ではなく異常な「戦争」状態の下にあった事態だったんだと理解したのではないでしょうか?

身も蓋もないかと言うと自分も手を染めたからというのもあるでしょうが。

はっきり言ってどんな理由があろうとも褒められた行動ではないのですし、この映画を見ていない人はお前言い過ぎじゃない?と思うでしょう。

でも実際に映画見たらこの若者達があまりにクソガキすぎてどうしてもバーナードを支持してしまうと思いますよ。

クソガキをしっかりクソガキに見せる演出

この映画を華やか(?)に彩る若者達。

オールドリベンジ
(C)2016-CHROME STAR PICTURES Ltd-United Kingdom All rights reserved

この若者達をしっかりとクソガキに見せる演出や撮影は素晴らしい物がありました。

素晴らしすぎて殺意しか湧かねえ!

いや、見れば分かるムカつきっぷり。

やってる所業はこの後で説明するとしてもその時の演出やカメラワーク、演技はマジで素晴らしいとしか言いようがないです。

とにかく若者…いやもうここからはクソガキと書かせてもらいます。
このクソガキ共が何かを仕掛けた後って絶対にこいつらをアップにするんですよ。

やってる無法な所業そのものにもイラつくんですが、
その後のこいつらのアップで出てくるニヤついた表情、ドヤった表情、煽りを入れた表情。

オールドリベンジ
(C)2016-CHROME STAR PICTURES Ltd-United Kingdom All rights reserved

これらが何もかもムカつくように表現しているんです。

例えばバーナード達を囲んでいる時など全員の顔を回して映し、そしてその時の表情たるや。

これに関してはクソガキを演じた役者達の上手さが素晴らしい。
ここまで殺意しか湧かないよう表情をしっかりとカメラワークを活かして映しこいつらは生かしちゃいかんでしょとこちらに思わせるまでに演出するのはこの手の映画では大事ですからね。
あまりにも完璧な演出、カメラワーク、演技でした。

更に更に村の老人達の入れ込み方もまた上手いんですよ。

彼らは被害者ではあるのですが、怯えて傍観者にもなっているという立場。
なので定期的に見て見ぬふりをするという、これが村の法が機能していないこと、
そして真実は分かりませんが自分達のためにバーナードの行為もある程度見逃しているのでは?と
人間の闇でもあり、救いの救世主が現れたかのようでもある、老人達の所作もまた完璧でした。

そしてこれらの要素が合わさってのラストカット。

バーナードが殺害したクソガキ共、グルになっていた警官、
それらの証拠を隠滅するために埋めた死体の上に死体の数だけ植えられた針葉樹のカットには最早美しさすら感じるレベル。

ここまでクソガキ達を引き立てる演出には苛立ちしか感じませんが、それは完全にこの映画の上手いところではあるのですから、まぁこの胸糞感に乾杯です。

最悪のフラストレーションからの最高のリベンジ

オールドリベンジ
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この映画の気持ちよさは全てこれに詰まっていると言えるでしょう。

クソガキ共の無法をしこたま浴びせられてからのバーナードの怒りの反撃、リベンジ物としては完璧でした。

クソガキ共の本当にクソガキな振る舞い。

初登場時から橋の上から赤ちゃんが乗った車目掛けてレンガを落とし笑っていると、
最初だけで殺意しか湧かない振る舞いをしますが、その後もすんごい。

バーナード達への家の不法侵入や家財の破壊なんて当たり前、隣人のパトリックの家に放火して殺害するわ、
それだけされているのに警察はクソガキ共の味方とこんなにフラストレーション溜められることってある?と思うくらいのストレスフルな展開。

そして極め付けがヘレンを殴り倒しその上から小便をかけるという、
そりゃバーナードもその瞬間に殺しにかかるわって話ですよ。

ですがこの反撃のスカッと感が堪りません。

クソガキをクソガキたらしめる演出もたっぷりと映しますが、この反撃による暴力も結構執拗に映します。

殴る回数なんて1回じゃ済まない、何度も何度も殴り顔や足は切れる、骨が折れるなんて当たり前、更には車で2回轢いたりだってします。

その時しっかりと傷が映し出されて割と容赦ない描写なんですが、でもこれに不思議と嫌悪感は湧かないんですよね。

これは間違いなくクソガキ共への嫌悪感の方が上回っているから、バーナードには不謹慎ながらもっとやれとしか思わないのです。

リベンジ物というのはフラストレーションを溜めに溜められてから、どれくらいの解放感を与えてくれるかが大事な要素だと思うのですが、この映画は十二分にその需要を満たしてくれましたね。

元〇〇と言った要素も何の背景も無いただの老夫婦がここまでやるというのもまたスカッと感に拍車をかけていましたね。

数あるリベンジ物でも上位のスカッと感を味わうことが出来ると断言出来るくらいの気持ちよさがありますよ。

まとめ

滅茶苦茶ストレス溜まって滅茶苦茶気持ちよくなれるいいリベンジ映画でした。

本当クソガキ達を演じた俳優陣には何か賞を与えてほしいくらいのクソガキっぷり。

実際こんな奴らが屯していたら我慢ならない人も絶対出てくるよなぁと、更には警察がグルなら尚更。

作中でヘレンが言っている通り文明社会の人間としてはやっちゃいけないと知りながら、先にそれをやったのは向こうだと思うとどうしても応援してしまう、
創作でなければ許されないですけど、逆に創作だからこそ得られるこの気持ちよさ、オススメの映画です。


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