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製作国
アメリカ
監督
ジュリアン・ファリーノ
出演者
マーク・ウォールバーグ
ハル・ベリー
マイク・コルター
アドウェール・アキノエ=アグバエ
ジェシカ・デガウ
アリス・リー
J・K・シモンズ
今回はネトフリにて鑑賞の映画、ザ・ユニオン(原題:The Union)の感想。
マーク・ウォールバーグとハル・ベリーを起用して俳優は豪華、ネトフリオリジナルなので当然予算は潤沢。
そんなネトフリが送るオリジナルのアクション映画は…
画の豪華さがあり、アクションはバリエーションも迫力もある、
そしてストーリーはコメディを挟みつつも至って普通という(ネトフリオリジナルのアクション映画らしいいつもの感じ)
そんな、まぁ自分的には大好物ないつものクオリティな映画となっておりました。
予算たっぷりでこういうの作ってくれるとかたまんねえぜ。
ジャンルはアクションコメディで上映時間は約109分となります。
目次
あらすじ
久しぶりに再会した高校時代の恋人から、ある諜報(ちょうほう)活動に誘われたことをきっかけに、ニュージャージーで建設作業員をしていたごく普通の男が、いきなりスパイに!?
Netflixより
登場人物
・マイク・マケナ
パターソンで建設作業員として働く男
地元から出たことはなく仲間や家族を大切にして生きている
学生時代の元恋人であるロクスに再会後に彼女に拉致されてユニオンに勧誘される
・ロクサーヌ・ホール
ユニオンの諜報員
機密情報奪還のために素性が割れておらず信頼できるマイクの手を借りるために彼を拉致する
・トム・ブレナン
ユニオンの司令官
マイクには懐疑的だったがロクサーヌを信頼して彼を採用する
・ニック・ファラデー
ユニオンの諜報員
トリエステの機密情報奪還の任務で死亡する
ロクサーヌとは夫婦だが別居中
・フランク・ファイファー
ユニオンの諜報員
・アシーナ
ユニオンの諜報員
・ジュリエット・クイン
人の個人情報を売る競売人
機密情報を手に入れ競売にかける
・キャメロン・フォスター
ユニオンと共同作戦を組むCIAの男
ユニオンを信頼していない
ざっくり概要
まずはいつも通りに中盤までのあらすじから。
諜報組織ユニオン。
そこに属する諜報員、ロクサーヌことロクスとニック、そして複数のユニオンの諜報員がCIAの職員デレク・ミッチェルが盗み出した機密組織奪還の任務をトリエステで行っていた。
無事職員と機密情報を確保したニック達だったが護送を行おうとした際にどこからか襲撃を受ける。
応援を待とうとしてロクスに対してニックは強引に護送を試みるが、
ユニオンの諜報員達は次々と射殺され、ニックとデレクまでもが狙撃により命を失ってしまう。
そして襲撃者により機密情報も盗まれてしまうのであった。
ユニオンが作戦に失敗してからしばらくしてパターソンで暮らす建築作業員であるマイクの元に学生時代に付き合っていたロクスが訪れる。
再会を喜ぶマイクを誘い2人きりになるロクス。
そしてロクスはマイクに鎮静剤を打ち彼をロンドンまで攫うのであった。
ロンドンで目覚めたマイクはロクスに事情と状況の説明を求める。
そこに現れたのはユニオンの司令官であるレブナン。
彼らの目的は盗まれた機密情報を取り返すためにマイクの協力を得ることだった。
ただの作業員でしかないマイクだったがユニオンは偏差値より実務を優先し、優遇されることない立場の人間が手を汚して世界を守る組織。
そんな組織にロクスはマイクを推薦したのだった。
マイクが推薦された理由は2週間後に機密情報が競売にかけられるため、
そしてその競売にかけられる機密情報の中身は西側同盟国にこれまで仕えたことのある全職員の情報、要人から諜報組織の人間。
そのため競売に向かうのは顔が割れていない実績のない新人、つまり凡人が必要だったためだった。
一度は断ろうとしたマイクだったが、ロクスのため、そして母に内心を見透かされたことでユニオンに参加することを決意する。
2週間の間でユニオンで特訓を終えたマイクは取引場所に向かい、現れた男の指示で通信を切り彼の後についていく。
通信が切れたことで護衛のロクス達はマイクを見失いそうになるが、第三者の組織もまたこの取引を狙いマイクの後を追っていた。
無事取引を成功させたマイクだったが、街中で堂々と第三者の組織の襲撃を受ける。
駆けつけたロクスやユニオンに促され、1人取引で受け取った端末を手に逃げるマイク。
しかし、襲撃により端末が水没してしまい中の情報は全て破損してしまうのであった…
無事第三者の襲撃を退け帰還するマイク達だったが、端末が壊れたことで機密情報の入札は不可能となってしまう。
2度目の襲撃により内通者の疑いもある中で入札までの残り時間は48時間、ユニオンは他の入札に関わった5つの組織から強奪することを計画する。
任務の失敗によりユニオンを首になったマイクだったが、
ロクスに対して自分を選んだ彼女が正しかったことを証明するためにこのままでは終われないと告げユニオンに残ることを決める。
取引に関わった残りの組織は中国、北朝鮮、シリア、ロシア、イラン。
この中で最も金払いが悪く人員の少ない北朝鮮から端末の強奪を試みることを決めるユニオン。
そして諜報員達がいる隠れ家をロクス達が襲撃し、無事端末を確保することに成功する。
しかし、作戦の最中、謎の通信妨害が入り、またしても襲撃の可能性を予感したマイク達は急ぎ外で待機している仲間であるアシーナの元に戻る。
しかし彼女は既に事切れており、彼女の懐にはロンドンへようこそという手紙が入っていた。
内情がバレていることを悟り急ぎその場を離れるマイク達だったが、その目に飛び込んできたのはユニオンの本部が爆破されている光景だった…
急ぎ本部へと戻ろうとするマイク達の元に管制室からブレナンの連絡が入る。
本部は爆破されたが管制室は無事でありユニオンはまだ健在。
そしてブレナンの指示により二手に分かれて後日合流を試みることになるのであった。
ロクスの隠れ家であるホテルに泊まったあとにユニオンに合流するマイクとロクス。
CIAとの共同作戦で18時から始まる競売で売り手と機密情報の確保を狙うため、
出来るだけユニオンとCIAにより競売へ入札して時間稼ぎをして逆探知をすることに決定する。
作戦通りに逆探知に成功して競売人であるキャサリン、そして機密情報を確保するマイクとロクス。
しかしその瞬間に謎のノックが響き渡るのであった…
ドアを開けたロクスの目の前に現れたのは死んだはずのニック。
死を偽装した彼はロクスにブレナンについて警告するためにやってきていた。
ユニオンの情報を流したのはブレナンであり、政府が葬りたい仕事や闇の活動に手を染めていた彼はその証拠である機密情報を自ら手に入れるために裏切っていたという。
にわかには信じ難い事実を疑うロクスだったが、夫である自分を信じてくれたニックは説得する。
そして夜明け前にCIAに機密情報を渡し後を任せることを決めるのだった。
既婚者であることを黙っていたロクスを問いただすマイク。
別居中であり死んだと思っていから言わなかったと返すロクスに対して憤るマイクだったが、
ロクスはマイクを単調な生活から救い出して役に立つ機会を与えたと返してしまう。
それに対してマイクも自分がいる家も仕事も友達も昔と同じだ、なぜなら頼れるからだ、命を懸けて守る仲間だからだと返し、2人は決別してしまう。
夜が明け、1人待つロクスの元に決別したマイクが現れる。
何も言わずとも大事なことをしていると理解してくれている地元の仲間に応えるため、そして最後までやり切るために。
なかなか現れないニックだったが彼からロクスに連絡が入る。
彼の口から語られるのは裏切っていたのは自分であること、金のために裏切るがそうなったらユニオンに追われるため、組織を消そうとしていたことだった。
CIAに囲まれるマイクとロクスだったが、彼らを撒きニックの元に向かう。
ニックを疑っていたロクスは再会の際に密かに彼に発信機をつけていたのだった。
ニックの裏切りによりCIAに尋問されているユニオンにはもう頼れない、自分達もCIAに追われている。それでもマイクとロクスはニックを追う。
最後までやり切るために…
ノスタルジーすら感じるストーリーとアクション
マーク・ウォールバーグとハル・ベリーという主演2人が豪華な本作。
で、その内容なんですが、
この主演2人なので画は滅茶苦茶映える。
アクションだっていいしバリエーションもある、映像だってネトフリらしく金はかけてある、でも肝心のストーリーは先が読みやすいと、如何にもいつものネトフリオリジナルって感じの予算が潤沢なB級アクション映画って内容でした。
一応誤解のないように言っておきますが、滅茶苦茶褒めてます。
もうね田舎で自分なりの日常を送っているマーク・ウォールバーグ演じるマイクに
マーク・ウォールバーグはマジでこういう役似合いますね。
田舎から出ていき都会で諜報員をしているハル・ベリー演じるロクスが勧誘するためにマイクを拉致をする。
もうこの導入だけで配役の完璧さともはや懐かしさすら感じるストーリーでなんかノスタルジーすら感じられてなんか妙にグッとくるんですよ。
ストーリーの本筋だって都合のいいくらいに何もかもの個人情報が入っている機密情報を巡って…という内容だし、
黒幕たる存在が序盤で死んだと思ったロクスの恋人ニックが金のために裏切ったと、
世界を変えるほどの情報なのにそれを利用するのは金のため、
こんなM:I-1やダイ・ハードの合わせ技みたいなことされたらそりゃノスタルジーを感じるってもんですよ。
しかもストーリーの流れなんてバレバレ。
ニックの裏切りなんて予想出来ない人いないでしょうし、その後2人だけで孤軍奮闘しなくちゃいけなくなるとか捻りも何もあったもんじゃないですが、それが安心感があっていいんですよねぇ。
アクションだってバリエーションあり、派手さもありとここは流石にネトフリ資本って感じ。
街中でのド派手な銃撃戦やカーチェイス、そして諜報員らしい潜入からの暗殺、
そして設定的に忘れちゃいけない建築作業員であるニックが高所で平然と敵を煽って尻込みしている敵をいなすなど、
ここまで派手に暴れると諜報組織としてどうなんだ?と思うくらいに作中世界での立場とか関係ないアクションを入れてくれて、
これもまた懐かしさがあって自分みたいなおっさんは心掴まれてしまうわけですよ。
豪華な俳優で画を作り、コメディ交えつつバレバレかつ都合のいいストーリーをやって、アクションはド派手にやる。
こんな昔懐かしのハリウッドアクション、これが今の時代にこんだけ金をかけて行われることにどこか嬉しさを感じてしまったわけですよ。
今後ともネトフリには是非ともこの路線を継続していただきたいですね。
どこか寂しいラスト
でもこんな懐かしさを覚えつつも最後のシーンが今の時代らしい内容でどこか寂しさを覚えてしまったり。
この映画のマイクとロクス、田舎に残り続けた男と都会に出て行った女という対比になっているんですが、
ところどころでこのことについての意見のぶつかり合いが当然あるわけなんです。
地元でバスケのエースだったマイクが田舎に収まり続けて欲しくないロクスに対して、
自分のことを理解してくれる仲間や家族がいるとして愛しているというマイク。
これに対しての結論が如何にも今の時代らしくて良さでもあり、ハリウッドという物に寂しさも出てくる結論になっているわけですよ。
マイクの田舎の仲間達や家族は本当にいい奴なんです。
マイクが約束を破ってもそれは何か大切なことをしているからだと理解をし、
母親はあっという間に内心を見透かして田舎の母ちゃんらしくマイクの背中を押してくれる。
田舎の良さと居心地の良さ、そんな物を見せたら最終的な結論はやっぱ地元がいいよねって話になるわけですよ。
この結論自体は派手なことをしても戻る場所はここなんだというとても地に足ついていて、
本当にいい結論だし、自分みたいな何もない人間だと共感しか出来ません。
でもね、この主演2人を使い結局地元というのはアメリカンドリームが霞み失墜してきたようでどこか寂しさを感じてしまうのも事実なんですよ。
この地に足がついた結論をアクションやメインストーリーでノスタルジー全開なノリの映画でやられると逆に寂しさが強くなってしまったというわけですよね。
これだけの俳優を使うなら都会で一旗上がるぜ!くらいの豪快さわアメリカには持っていてほしい、
いつまでも浮き足だった開き直りで構えていてほしいなぁとおっさんは思ってしまうのですよ。
まとめ
如何にもネトフリのオリジナルアクション映画って感じの映画でした。
一流の俳優陣を揃え、アクションだって派手かつ作り込む、こんだけやって出来るのが金をかけたB級アクション的な内容になるんだからたまんねえです。
もう一度言いますが、嘘偽りなく褒めてます。
結局ネトフリオリジナルアクションで作られるのは変わり映えしない内容なんですが、個人的な感想を言うとそれがいいんです!
どうやったって昔っぽい内容や製作陣のやりたいことを優先したような内容、そしてノスタルジーを感じるような内容。
これらに大金を注いで実現させてくれるんだから、こんなにいい出資元というのはある意味なかなか出てきません。
こんなことばっか言うとネトフリオリジナルは変わり映えしない内容を人を変えてやっているだけと誤解されそうですが、
アクションだとバレリーナやAKAなんかはなかなか個性のある部類。
そしてアクション以外のジャンルなら独自性も強めなのでそこだけはちゃんと念を押して伝えておきます。
結局のところこういう変わり映えしないよねっていうのも含めて選択してみれるのがコンテンツの幅の広さなので、
こういった方向性も失わずに作り続けてくれるうちは配信オリジナルという文化は玉石混合で好事家に好まれ続けるんでしょうね。
まっ、とにかく俳優陣の画とノスタルジーだけで突き進んだような映画でしたが、久しぶりに金をかけてこういうのを作ってくれた映画を見たので自分は満足です。
ネトフリにはこれからも変に思想ぶった要素を入れすぎていない頭空っぽで見れる映画にも金を注ぎ続けてくれるのを望みます。
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