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製作国
アメリカ
監督
ザック・スナイダー
脚本
ザック・スナイダー
カート・ジョンスタッド
シェイ・ハッテン
出演者
ソフィア・ブテラ
チャーリー・ハナム
ペ・ドゥナ
ジャイモン・フンスー
ミキール・ハースマン
スタズ・ネア
レイ・フィッシャー
エド・スクライン
アンソニー・ホプキンス
フラ・フィー
E・ダフィー
クレオパトラ・コールマン
ジェナ・マローン
シャーロット・マギ
スカイ・ヤン
ネトフリがめっちゃ気合い入れて製作、宣伝している映画、REBEL MOON ー パート1: 炎の子(原題:Rebel Moon – Part One: A Child of Fire)見ました!
正直な感想を先に一言で言うと、
竜頭蛇尾
これに尽きますね。
序盤のワクワク感は文句なし、ネトフリ流石の資本力とザック・スナイダーのセンスから繰り出される画の力は本当に強い。
そして登場人物達が集まってくる展開も期待感しかなくワクワクが止まんなぇ!ってなっていました。
何ですが…後半の展開があくまで自分にとって期待とは違ったということで竜頭蛇尾と評させてもらいました。
正直後半はもう少し素直な展開にしても良かったんじゃないかなと、パート2自体は明確に決まっているのでそこに期待そんな映画でした。
そんなパート2の感想はこちら。
【映画】前回の不安は完全に払拭 REBEL MOON ー パート2: 傷跡を刻む者 感想【Netflix】ジャンルはSFアドベンチャーで上映時間は約133分となります。
目次
あらすじ
遠く離れた小さな星の片隅にある静かな農村に、マザーワールドの冷酷無慈悲な軍勢が侵攻。この危機を救える唯一の希望は、謎めいた過去を持つある女性に委ねられる。
Netflixより
登場人物
・コラ
衛星ヴェルトの村に流れ着き2季過ごしている女性
元マザーワールドの兵士で軍では“アースレイアス”と呼ばれ王室近衛兵として姫の護衛を担当していた
9歳の時にマザーワールドのバリサリウス率いる軍に家族も全て奪われてそのまま彼に育てられた
・アティカス・ノーブル提督
マザーワールドの提督
村の人間が反乱軍に食糧を渡したと知り、村に訪れる
・タイタス将軍
レルムの元将軍で部下と共にマザーワールドに反旗を翻した
現在は惑星ポルックスで剣闘士をしている、降伏して部下を死なせた後悔で死に場所を求めている
・ガンナー
村の農民
反乱軍に収穫物を売っていた
村を守るため、反乱軍の協力を得るためにコラの道案内としてついていく
・タラク・デシムス
反逆罪と借金持ちで捕まりニュー・ウォディのヒックマンの農場で働いていた男
猛獣を手なづける賭けに勝ちコラの仲間になった
元王子で星の住人は全てマザーワールドの奴隷にされた
・ネメシス
ダゴス コバルト採鉱惑星の戦士
二刀流の伝説の剣士
マザーワールドに家族を皆殺しにされた
・ダリアン・ブラッドアックス
反乱軍でデヴラの弟
補給港を襲いノーブルに追われている
自分達と関わったことで村が襲われたことを知りタラ達に協力する
・ジミー
メカニカス・ミリタリウム JC-1435 王の守護者のアンドロイド
プログラムで王が殺されると武器を置き戦闘を拒否した
サムとの交流で彼女を守るためにマザーワールドの兵士に引き鉄を引いた
・カイ
酒場でコラ達を助けた男
泥棒稼業で宇宙船を持っておりコラ達に協力する
マザーワールドに対抗する人材を多く知っておりコラを彼らの元に案内して仲間を増やす手伝いをした
・デヴラ・ブラックアックス
反乱軍のリーダーでダリアンの姉
・バリサリウス
マザーワールドの実質的なトップ
マザーワールドで王の暗殺の後、摂政を名乗り実効支配した
自ら戦場に出ることを好む好戦的な性格でコラの家族を殺害した
9歳のコラを何故か殺さず彼女を引き取り養子として育てた
・サム
村の少女
ジミー曰く姫を思い出す存在
・イサ
マザーワールドの姫
“命を与えるもの”と呼ばれタラが護衛についていた
後半が個人的に残念なストーリー
圧政を強いている帝国マザーランドに村を守るため、仲間を集める反逆者達と。
配信前から言われていた通りにSWと七人の侍を足したようなこの映画。
なので結構既視感はあるストーリーではあるんですが、
それでも面白い作品と面白い作品を足しているのですからそりゃもう既視感あっても面白いですし、
話が進むに連れて期待感もかなり高まっていっていました。
何ですが…個人的には後半の展開は正直難ありと言いますか、もっとこの既視感ある状態のまま続けてくれてもいいんじゃないかなと思いましたね。
要は既視感から離れてオリジナリティのある展開の…という部分になるわけですが、これがあくまで個人的にはではありますが期待に応えてくれない部分になっていたのです。
期待感のある冒頭から仲間集め
マザーランドという帝国の圧政で滅びを待つ村を救うために仲間を集めるという序盤の展開。
これは冒頭から期待感が強くて楽しくてしょうがない部分でありました。
SWな世界観に仲間を集めるという七人の侍要素があるんですから、ここは当然楽しくてしゃーない訳です。
主人公で元マザーランドの兵士のコラと普通の農民ガンナー(このガンナーの設定もオマージュ部分でしょうね)彼らが村を救うために仲間を集めると。
酒場で出会った個人で宇宙船を持つカイ(彼はハン・ソロを意識していそう)、元王子のタラク、伝説の剣士のネメシス、敗戦の将のタイタス、そして反乱軍のダリアンと、
この個性溢れる仲間達が集まっていくのは本当にワクワクしてたまらん物がありました。
その過程においてもマザーランドの非道やそれにより苦しむ惑星や歪んでしまった人間なども見せており、
いい具合に解消して欲しくなるようなフラストレーションも溜めてくれました。
こう言っちゃあれなんですけど、ここら辺は本当に両作品(特に七人の侍の)オマージュ強めでオリジナリティはないんですよ。
SWの世界で七人の侍や荒野の七人をやっているだけ、でもこの価値観って不変じゃないですか?
SWの世界観は魅力的ですし、
義によって集まる…この作品の場合は復讐のためという部分が強いですが、
共通の目的を持った仲間が命を厭わず少数精鋭で集まってくる、
この七人の侍の要素もやはり不変の良さがあります。
だから既視感はあっても何だこりゃただのパクリじゃないかという感情より、
何て面白いものを混ぜ合わせてくれたんだ!って感情の方が強くただただ期待感が膨らみ続けるストーリーだった訳ですよ。
本当序盤から中盤までに積み上げてきた展開は本当に期待感に膨らむ内容だったと間違いなく思っています。
まぁだからこそ後半が…と思う訳ですが。
オリジナリティを出した後半はちょっと…(ネタバレあり)
というわけで自分がちょっとなぁと感じてしまった後半のオマージュから離れるためのオリジナリティの部分なんですが。
カイの裏切りいるかなぁ?
これが本当に不満なんですよね。
彼の裏切りにより、仲間がピンチになりそしてまた反撃という形になるのですが、
これによってカイは当然死にますし仲間からは犠牲だって生まれてしまいます。
正直言って前編でこんな展開必要ないでしょ?と思うのですよ。
そもそもカイの心情描写が圧倒的に足りないから裏切られてもなぁ…って話なんですよ。
裏切りというのは共に死線をくぐったりしっかり仲間と共に行動する時間が多くあってこそ映える展開だと思うんですが、
そのどちらもやってない内から裏切っても何それ?と思ってしまったのが偽らざる本音。
しかもこれでダリアンが犠牲になるので早くも仲間が2人が減るという、こういうのってもっと後半にやるもんではないのかな?と思うのですよ。
仲間が集まったと思ったら裏切って戦闘なので仲間同士の交流も少なくなってしまい、
今回は本当に仲間を集めて紹介しただけになってしまっているんです。
まだ一度も全員一緒に戦ってないのに犠牲が出るのは流石にまだ早い、
マザーランドへの溜まったフラストレーションを仲間達が協力することによって解消する、これが見たかったんです。
裏切りという仲間側に混乱を起こした状況ですから、タイマンで勝っても作戦や実力で覆したようには見えないのでフラストレーションは解消しきれなかったですね。
パート1に関しては裏切りなど変なオリジリティ入れずに腹に抱える物を持ちながらも全員で協力して退けるという内容を見たかったですね。
画作りや設定は本当に良いです
ストーリーは不満ありますが、出てくる映像に関してはガチで良かったです。
これに関してはネトフリ資本にザック・スナイダーですからさもありなんといったところでしょうか。
SFなので多様な惑星の登場や異種族の登場、マザーランドの兵士の設定なんかも凝っています。
特に恋人制度なんかは面白いですね。
侵攻ばかりしている国に守るもの、戦う理由を作るために恋人を設けるようにしているとかなかなかにエグい内容です。
そしてやはり画作りは流石としか言えませんね。
ザック・スナイダーのコミック的な構図はやはりこういう設定の映画だと映える、映える。
どこで止めてもかっこいい構図、視覚的な部分においては圧倒的に良い物が見れる映画でした。
仲間の個性はあるのにアクションは…
後半のストーリーに引っ張られて1番勿体無いことになったのはこのアクションかもしれません。
いや、最初のコラのアクションは本当に良かったんです。
とにかくマザーランドの兵士の傍若無人な振る舞い、そしてサムを複数で手篭めにしようとしているところでフラストレーション溜まりまくりなところを
コラが大立ち回りで仕留めるとアクションの入りとしては完璧な入りでした。
その後のタラクの猛獣の手懐けやネメシスの二刀流での戦いなど個性が出てきていて良かったんですが、
やはりカイの裏切りのせいでここら辺が台無しになってしまった感は否めないなぁと。
理由としては最終決戦となる裏切りからの戦闘は味方側に準備も何もあったもんじゃないので、
殆どの仲間がもう銃で応戦するしかないという個性も何もあったもんじゃない戦い方になってしまったんですよ。
七人の侍といったら個性のある仲間、しかも本作はSFという舞台でより荒唐無稽な個性を作り際立てることが出来るはずなのに、
最終決戦がみんなで銃を撃ち合うだけとかみんなの個性か出てないとか超えて見えないレベルです。
最終決戦で個性が出てるのははっきり言って刀で大立ち回りしているネメシスのみ。
本作のアクションで誰が1番かっこよかったと言われたら殆どネメシスと答えるであろうと思うくらいには他のメンバーが同じ戦い方になってしまっていたのです。
しかも個性が出さないということは連係も見れないということでせっかく仲間集めたのに勿体無いなぁとしか言えないアクションの内容でした。
1つ1つのアクションの構図はいいのにストーリー展開で個性を殺してしまっている、
パート2ではそれぞれの個性をもっとはっきり出して連携などが見たいですね。
まとめ
何してもパート2が決定しているというスケジュールのせいか、あまりにも次回への溜めに終始してしまっているような映画でしたね。
パート1における村を守るという目的自体は達成しているのですが、仲間が村の人間と絡んでいないから感慨も何もないなぁ…と思ってしまいますね。
パート2では今回僅かな活躍だったアンドロイドのジミーや何かありそうな村の人間のサム、サムを助けるのに味方してくれたのにその後登場せずに完全放置なアリスなど村に残っている重要そうな人物の活躍。
仲間達の絆を深めること、バリサリウスとの対峙、王暗殺の謎などやること沢山、規模は拡大と、
間違いなくより壮大になるので消化仕切れるのかちょっと心配だったりしています。。
こういう溜めに徹している映画は続編に評価が左右されるのでパート2の出来に期待したいところ。
とりあえずザック・スナイダー節のアクションと構図は沢山見れるようになっていて欲しい。
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