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製作国
アメリカ
監督
ジェシー・V・ジョンソン
脚本
ジェシー・V・ジョンソン
出演者
トーマス・ジェーン
ジョン・マルコヴィッチ
ドミニク・ティパー
ディーン・S・ジャガー
ジェス・リアウディン
グレゴリー・ザラゴザ
ジェームズ・オリヴァー・ウィートリー
今回はアマプラにて鑑賞の映画ワン レンジャー(原題:One Ranger)の感想。
ぱっと見で西部劇っぽいというところで惹かれ、あらすじを見ると親父の活躍が見れそうということでまた惹かれ。
そのあらすじからテキサスレンジャーの親父がロンドンに渡りテロを防ぐために奔走するという、無茶なことをする親父と真面目な若者と組む定番のバディムービーかと思っていたのですが、無茶をするのは意外にも…?
ジャンルはアクションスリラーで上映時間は約95分となります。
目次
あらすじ
手に汗を握るアクションスリラー。ロンドン中心部に仕かけられた「汚い爆弾」の爆発を阻止すべく、テキサスレンジャー(トーマス・ジェーン)が銃を撃ちまくり、国際テロリストに立ち向かう。
Amazon prime videoより
ワン レンジャーを配信している配信サービス
※2026年5月31日時点
| 見放題 | レンタル | |
| Amazon Prime Video | ◯ | ✖️ |
| Netflix | ✖️ | ✖️ |
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登場人物
・アレックス・タイリー
テキサスレンジャー
スミスからテロリストのデクランの逮捕の協力を求められ、力を貸す
・スミス
MI6所属の女性
17歳の時に殉死して警官の父を追い犯罪科学を学びMI6に入った
・デクラン・マクブライド
元IRAで現在はメキシコに収監されている囚人
イギリス本土内外でのテロ活動で指名手配中
・オレグ・ヤコヴェンコ
デクランの協力者
・ゲディス
スミスの上官
ざっくり概要
とりあえずいつも通り途中までのあらすじをば。
テキサス・レンジャーのタイリー。
彼は逃走したトムを追跡している最中、強盗の連絡を受け、狙撃で強盗達を仕留めるもその内1人には逃げられてしまう。
翌日、タイリーの元にロンドンからMI6のスミスが訪ね、テキサス・レンジャーとしての捜査スキルを見込んで協力を求める。
それはメキシコの囚人の非公式の引き渡し役。
そしてその囚人は先日強盗の中で取り逃がした男であり、ロンドンでテロを目論む男デクラン・マクブライドだった。
スミスの協力の申し出を引き受け、メキシコでデクランを回収して戻ろうとするタイリーだったが、その道中で襲撃を受けて、相棒のダニエルズは死亡し、自身も怪我を負い、そしてデクランは逃亡してしまうのであった。
相棒を失い、この事態を想定していなかったスミスに憤るタイリーだったが、彼女は唯一デクランと会話をして生き残っているタイリーに引き続きデクランの件で協力を求める。
相棒の件もあり、スミスと共にロンドンにやってきたタイリーは諜報部の責任者であるゲディスに釘を刺されながらも行動を開始する。
スミスの先導でデクランと過去に懇意であったが現在は彼を憎んでいる元IRAの女性エンジェルと接触するタイリーとスミス。
彼女からデクランの協力者であり友人であり、そしてタイリー達を襲撃した男デレクの居場所を聞き、2人はそのホテルに向かう。
二手に分かれてデレクを探すタイリーとスミスだったが、デレクとの銃撃さんの末、彼には逃げられてしまい、また街中で民間人のいる中での銃撃戦をゲディスに咎められてしまう。
しかし、釘を刺されながらもデレク落とした携帯の情報を元に彼を追おうとする2人の元に逆にデレクが先手を打って仕掛けてくる。
タイリーとスミス、そしてオレグは互いに戦闘の末にその場から逃走するが、タイリーとスミスは先日の件でオレグの目を自分達に向けささたことを確信する。
技術部の協力の元にオレグの現在の住所を確認した2人はオレグの居ない間に部屋を散策するが、間が悪くオレグとその仲間が戻ってきてしまう。
逃げられないことを悟った2人はオレグ達が油断していることを見越して迎撃準備に入る。
格闘戦の果てにデレクの片目を潰すことには成功するがまたしても彼には逃げられてしまう2人。しかし、その行動は新聞からは賞賛され、上司のゲディスからは無分別だとまたしても咎められることに。
行動を咎めながらも作戦からは外すことはしないゲディスからはデクランの部下を捕獲して彼からウラン235という同位体がデクランに売られていた情報を手にしたことが伝えられる。
捕まえた囚人によるとデクランは来週の攻撃を計画中、2人は捕まえた囚人に会いに行けと指示を受けて、男から情報を引き出しに向かうのであった。
危険な物質を既に手にしたデクラン。
彼のテロの目的と本当の決行日はいつなのか?
逃げる者とそれを追う者、テキサス・レンジャーとして狩りの大詰めが近づく。
もっとテキサス・レンジャー要素を強くしてほしかった
この映画、ざっくり言うとテロを目論んでいる男を追うためにイギリスの諜報部がテキサスのレンジャーである男に力を借りてテキサス式捜査でそのテロを防ごうとする映画なんですが…
テキサス流の荒い操作も、レンジャー風味も、影響されていく捜査官も、男同士の信頼も、テロを起こすきっかけとなった任務での宗教同士の悪辣さをみた世界への絶望も。
正直これらの描写が全部浅いんですよね。
何が1番問題かと言うと、この映画のキモとなるロンドンで行われるテキサス式の荒い捜査というのが主人公のタイリー主導になっていないんですよ。
寧ろ諜報員であるスミスの方が積極的に規律を違反して行動してそれにタイリーが乗っかるというパターンばかり。

こういうのって普通は昔気質で荒い風土で培われてきたレンジャーの捜査を、真面目で規律を守る若い諜報員を引っ張って相手に影響を与えていくというのが普通の流れだと思うんですよ。
でもこの映画だと最初からスミスの方が早々に上司の慎重な姿勢を無視してエンジェルに接触したり、手に入れた携帯から技術部から強引に情報を得る手段を講じたり、タイリーが何かを教える前に彼女の方が荒い捜査を自分で積極的にやっちゃうんで、この構図が成り立たず、タイリーの存在意義が微妙に薄れてしまうんですよね。
で、若くて真面目な捜査官へ親父が与える影響というのが無いのでイマイチ親父同士の友情も物足りなくなってしまうのですね。
外様であるタイリーに作戦の責任者であるゲディスという如何にも反目しあいそうな関係性の親父も出てくるのですが、このゲディスは定期的に釘を刺したりはするんですが、実際のところ全然足を引っ張りはしないんです。
この親父同士の牽制し合いながらも信用し合う関係性というのは普通ならいいと思うのですが、ただやはり積み重ねがないのは否めないんですよね。
これがスミスに対してタイリーが影響を与えていき、それを見ることで信頼を置いていき、互いに語らずとも信頼を背中で語り合う…みたいな親父同士らしい描写を個人的には見たかった。

互いに修羅場をくぐってきた親父同士なんだから別に何も見せなくても無条件で最初から内心は信用してるよも悪くはないんですけどね。
まぁこんな感じでロンドンだと全然テキサスレンジャーっぽくないので、せめてアクションでテキサスレンジャーっぽいのを見せて活躍して欲しいところなんですが、なぜだかタイリーのアクションはめちゃくちゃ格闘戦が多いんです。
理由としてはロンドンの中で派手にドンパチ出来ないからなんて最もらしい、というか最もな理由なんですが、この映画のレンジャーがロンドンに来たなんて設定で街中で銃撃戦はちょっと…みたいな現代的な事情を挟まんでもいいのにとは思うのですよ。
その癖、いざ銃撃戦!となると相手が自動小銃にも関わらずタイリー達に全然弾が当たらない。

上では現代的な事情を盛り込んでいるのにこんなところで一昔前のなぜか弾が当たらない英雄的描写にするのはチグハグだなぁと。
でもアクションは悪いところだけではないんですけどね。
基本格闘戦でタイリーが既に年なのもあってボロボロになりながらも食らいつくのは親父感あるアクションはこうでないとと思えますし。
相手となるオレグが「人は年を取るが敵はどんどん若返る」なんて台詞を言うのも親父を主人公とした敵の台詞としてはなかなかに憎らしく、でもそれを覆すからこその親父の良さというのは出ていたと思います。
まぁそれでも1番見たいテキサスのレンジャーらしいアクションが見れるのは最初と最後のテキサスでの狙撃くらいなのはやはり物足りなくはありますね。

後は忘れてはいけないテロリストであるデクランの存在。

彼の描写は特に浅いと思います。
途中までは流れで進んで最終盤で今までの任務で見てきた宗教観の対立による悪辣さを見て世界に絶望したみたいな感じなんですが。
この動機が今までの行動や描写と繋がっているわけでもないし、とりあえず台詞だけでもそれっぽいこと言わせて何か背負わせておくかくらいの浅さしか感じないんですよね。
この台詞からの誰も信用していない中でテロの部下達が忠誠を誓ってくれて「もうお前達だけだぜ…!」ってなった直後にロケランぶち込まれて部下全滅。これは笑いはしましたがそれと同時にこいつを掘り下げるつもりはない浅さも再確認させられましたね。
まとめ
う〜ん、昔気質な親父が一昔前の強引な捜査で若手を引っ張り影響を与えていくという映画は好きなんですが、この映画はその肝心の部分が根っこからミスって浅くなってる感が否めませんでしたね。
トーマス・ジェーンの佇まいは本当にかっこいいので、この佇まいにちゃんと映画がついてきてくれたらそれだけで好きな人は大好物になりそうなんですが、惜しい!

現代的な部分をしっかり固めた上での破天荒さというバランスが大事なので、ちょっと現代的に寄りすぎてレンジャーらしいケレン味には欠けてしまう…そんな映画でした。
まぁやりすぎると今度はジョン・ウィックみたいな何でもありなアクションの世界に入ってしまうのでやり過ぎ注意報は出ていたのかもしれません。
でもロンドンでレンジャーが馬乗って銃ぶっ放す作風を彼方に置いていくくらいのノリの方が自分は多分好きになれたと思います。
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