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Redemption Reapersクリア致しました。
はい、正直ラストで喪失感で心乱されました。
これはキャラを絞った故の良さがとても出ていたと思います。
この重々しい世界の中で戦った灰鷹旅団、彼らとは別れたくなくてしゃーないですね。
ゲーム性もストーリーも最後まで世界観や状況にマッチしており、ここまで没入感に優れたSRPGも結構珍しいのではないでしょうか。
ただ絞った故の欠点というのも当然あるのでそこら辺も触れつつ感想を述べていきます。
ガッツリネタバレを挟むのでそこだけはご留意を。
後トロコンもしたので、そこら辺についても少し触れていきたいなと思います。
・少ない戦力で大勢を切り抜けるSRPGを求めている方
・ストーリーで徹底的に登場人物の掘り下げをしてほしい方
・甘くはない重厚な世界観からのストーリーを楽しみたい方
・クリアまでのプレイ時間は約15時間と短め
・仲間の少なさ故に戦い方はほぼほぼ決まりきっているので戦闘での戦い方の変化は少なめ
目次
民を守り抜き誇りを取り戻すストーリー
突如現れた異形の存在モース、この化け物達により人間側は各地で蹂躙され追い込まれています。
このゲームのストーリーで語られるのはそんなモース達と戦う「灰鷹旅団」の物語。
このストーリーで綴られるのは世界を救う訳でもモース達の進行を食い止める訳でもない、世界各地の戦場の中の1つの戦いの話であり、
2年前に汚名を被り誇りを失った傭兵達が民を守り抜き誇りを取り戻す最期の戦いの話です。
大きな流れの中心にいる話ではなく全体で見ればおそらく小規模な戦いでしょう。
その小規模な話の通り登場人物もかなりコンパクトな人数で纏められています。
プレイアブルになる「灰鷹旅団」の5人とその団長と副団長、そして救った少年と国の人間2人と滅茶苦茶コンパクトです。
すごいコンパクトな人数ですがそれ故に彼らの人となりと過去の戦いへの掘り下げをしっかりやるので思い入れが半端じゃないことになります。
特に操作キャラである5人は戦闘で最後まで使い続けることになるので愛着がすんごいです。
だからこそ長いムービーで流される彼らの最期の戦いと守り抜いた報せの鷹を目にした時には涙するでしょう。
どこまでも民に寄り添い命を賭して守り抜きそして最後に誇りを取り戻した「灰鷹旅団」
プレイヤーとして彼らの戦いを最初から最後まで見届けることになったラストの喪失感は物凄いものがありました。
この喪失感はそれだけしっかりと過程を描き人間を描いたからこその喪失感。
たとえそれが苦味でも確かに心に刻まれるストーリでした。
BGMと声優さんの演技も良すぎる。
ストーリー上では選択肢がありますが、恐らくはEDの分岐等には影響しないと思います。
ただ仲間達のアーカイブ追加、これには影響しますね。自分も全ては解放できませんでしたが、各仲間の設定がより深く見れるようになるため出来れば解放したいですね。
そのアーカイブも戦場での遺物、アイテム1つ1つにもその世界での出来事や事情が捕捉されており、ゲーム単体でかなりの資料面もカバー出来ています。
世界観においては総じて丁寧に構築されているゲームですね。
個人的にモースに襲撃されるまでを書いた村長や神父の日記が印象に残っています。
緊張感がありながらも上手くいった時の気持ちよさのある戦闘システム
戦闘バランスは秀逸なバランスでしたね。
ベースはFEシリーズというのもあり分かりやすく馴染みやすい、重々しい雰囲気に対して遊びやすいシステムでしたね。
こっちはたった5人で敵は複数なんですが、システムを使いこなすと必ず活路があると良いバランスです。
前回も説明しましたが、APシステムと連携システム、これらにより敵が複数で攻めてきても陣形を組みパズルのように敵を撃破出来るようになっています。
【リデンプションリーパーズ】ストーリーとシステムのマッチが良し Redemption Reapers 序盤の感触これらのシステムの感触としては最初に触れた時から印象は変わらず、
ジリ貧なゲリラ戦を行いながら仲間同士で支え合う世界観とよくマッチしているシステムでしたね。
APの方はレベルが上がるごとに新たなスキルを得られることで、選択肢が増え消費コストと最大値との相談が楽しめましたし、
連携システムの方もスキルが増えるごとにAPコストの低い攻撃で陣形を組み仲間達と協力して連撃を叩き込んだ方が強いなど、
APの消費コストによる性能が絶対正義にはしない上手く噛み合わせられているシステムでしたね。
後は序盤で感想を書けなかった部分として各キャラごとに奥義があります。
これは戦闘中に最大APである13を消費して強力かつ追加効果のある(ウルスだけは例外)攻撃を繰り出せるというものですが、これは使い所に悩むものでしたね。
連携による連撃が強く低コストで連続で攻撃した方が強いパターンが多いので最大APを全て消費するのはなかなか使い所が難しい。
道中で積極的に使うのが吉なのでしょうが、エリクサー病発症していたので自分は上手く使いこなせなかった感があります。
兎に角総じてバランスはいい、かつパズルがハマった時の気持ちよさはかなりのもの。
これは仲間の少なさを上手く逆手に取ったいいシステムバランスでした。
仲間の役割
このゲームのもう1つのバランスのいい点ですね。
まずは仲間の少なさ、たったプレイアブルキャラがたった5人しかいないゲームですが、
その分役割がはっきりとしていて全員に出番があります。
回避壁と安全攻撃、連携、連携の起点とバフ、耐久壁、連携の始動と回復と、大体役割としてはこんな感じに分かれている思われます。
この役割がはっきり分かれているからこそ誰1人として欠けてはいけない、このゲームのストーリーにもかなりマッチしている内容ですね。
敵を引き寄せ仲間を守り、連携の起点となり、そこから連携を行うと、これだけ役割がハッキリしているやる事には一切迷うことなく運用できます。
悩むのは陣形の組み方と敵の動きの予測くらい。
役割がガッチガチに決まってる分変化には乏しい形になってしまうのですが、
このゲームの場合はそういう役割の変化よりも戦場の状況の変化をキャラごとの決まった役割で対応するゲームということになるのでしょう。
ちょっとした攻略のコツ
このゲームのちょっとした攻略のコツをここで1つ紹介。
このゲームのバランスの中でもある意味1番苦しめられる部分かもしれないのが装備の耐久。
ストーリーを反映して途中までお金がカツカツなバランスなので序盤は金策に苦しむかと思います。
ここを解消するコツとしてトロフィー取得条件にもなっている初期武器フル強化を強くお勧めします。
武器はどれだけ強化しても修理費が増える事はない、なので初期武器を改造しておくと耐久は高く、性能そこそこで修理費は安いという超便利武器ができます。
これをメインに使えば修理費を抑えられ自然とお金を貯めやすくなっていくのでお勧めですよ。
戦闘準備
インターミッションに関してですが、ここは最初から最後まで殆どやる事は変わらなかった印象です。
合成、修理、トレーニング、どれもオーソドックスなシステムなので印象が特に変わることもなく安定した内容という感じ。
強いていうなら遊撃戦、これはストーリーの進行により挑戦出来なくなるマップが出来るなど意外と万能ではないです。
最終章になるとそもそも挑戦すらできない。
情勢を見ると挑戦できないのは当たり前なんですが、これを見るとシステムよりもストーリーの雰囲気を優先している形となっていますね。
ここら辺は正直少し好みが分かれそうなところだとは思います。
お金や素材が欲しいのに遊撃戦が出来ないというのは少し困りどころ。
プレイ時間は短め
本作のクリアまでにかかる時間は約15時間ほど。
一本道ですので誰がやってもこれは殆ど変わらないかと思います。
自分はゲームの調整バランスの良さとストーリーの内容で満足感ありますが、
一般的に見ると費用に対しての時間としては短めかなと感じますね。
ここら辺は遊べる時間を評価点にするのか内中身の密度を評価点とするのかで評価は変わりそうですが、
前者を重視する方には物足りない内容かもしれませんね。
1回クリアするとハードモードが解禁されるので、そこまで遊ぶとなると時間面でも満足いく内容になるかと思います。
良くも悪くも最後まで変化がない
上の方でキャラの役割がはっきりと決まっているゲームと書きましたが、これは良くもあり悪くもありという内容です。
バランスの良さを支えて面白くしている部分でもあるのですが、単調になりつまらなくしてしまっている部分でもあります。
キャラごとにスキルなどがありますが、これは長所をどこまでも伸ばすという部分しかありません。
これは役割をより強くすることは出来ますが他の役割を与える事は絶対に出来ないとも取れます。
これがこのゲームのキャラごとの強みを発揮出来る良さでもあり、幅の少なさ故に単調になってしまう要因でもありました。
役割が固定されている事で最後までやることは何も変わらずずっと同じ戦い方をすることになります。
おそらく何周しても同じ役割、同じ戦い方をするゲームとなってしまう。
ですので1周での満足感は高いですが、もう1周変化のない同じ事を繰り返すのかと思うと自分は申し訳ない話ですが周回意欲までは湧かなかったです。
後半の1戦1戦が重いのも拍車をかけています。
より最適化を行う楽しさを求めるのであれば長所にもなりうり、プレイのたびに違う変化を求めたい場合だと欠点になってしまう…そういうゲームデザインだなと感じました。
トロフィー的にはどうなのか?
トロフィー的にはかなりおすすめのゲームですね。
普通にプレイしてクリアすれば9割のトロフィーは取得済みになっているかと思います。
アーカイブなども用意されているゲームですが、それを全て埋めるという所謂収集系のトロフィーは無いので時限要素も特に無いです。
注意する必要があるとすれば各キャラの初期武器最大強化の5つ、サラの多芸な暗殺者、後はレベルを40にする鷹の極みくらいでしょうか。
腐れ縁から折れない信念までの武器強化のトロフィー。
これは初期武器をただ最大まで強化するだけですが、合成素材の問題もあるのでさっさとやっといた方が良いです。
上でも書きましたが単純に攻略面においても有用な行動ですしね。
次にサラのスキルを全種解放の多芸な暗殺者。
他のキャラがレベルでスキルを習得していくのに対して、
サラだけ回避上昇のスキルを最大まで上げないと習得しない回避の達人があります。
サラは回避上げるのが最適解なので見逃す方は少ないでしょうが一応情報として。
ちなみにスキル全種解放というのは各スキルのレベルを最低1上げて習得する事であり全てのスキルを最大まで上げることではないのでご安心を。
最後は誰か1人のレベルを40まで上げる鷹の極み。
このゲームは普通に進めたらクリア時のレベルは35〜37程度になると思います。
これだけだと足りないのですがそこはちゃんと救済処置がこのゲームはクリア後に何度でも最終章に挑むことが出来ます。
そこで敵を倒して得る経験値とクリア後にミッション評価で最大経験値100貰えるのでそれをトレーニングで使いの繰り返しでレベル40まで上げられます。
注意点としては最終章をクリアした時に減った武器の耐久は引き継がれること。
最終章には遊撃戦が無くお金を増やす事はできないので武器が壊れたら終了、
ですので上記トロフィーで作った最大強化した初期武器を上手く駆使して修理費を抑えつつクリアを繰り返しましょう。
まとめ
ゲーム自体もSRPGとして出来が良く、ストーリーは良質とかなり満足度が高いゲームでした。
自分としてはやはりストーリー面での評価を強く推したいところですね。
このラストは設定や経過を見ると正直予想は出来ているものではありました。
ですが過程の描き方、そして操作キャラとして最初から最後まで使ってきたからこその愛着、そしてBGMや演技の良さ、
これらが入り混じっているからこその心に来るラストでありました。
特に操作キャラの部分ですよね。
これこそが能動的に携わることになるゲームからしか得られない感情だと思います。
クリアまでにかかる時間が短いという部分は賛否分かれるでしょうが、
それでも世界観の構築、ストーリーの良さ、ゲームとしての面白さと確かな満足感のあるいいSRPGでした。
最後に戦い抜いたうちの「灰鷹旅団」紹介して終わります。(邪魔になるので畳んではおきますね)
ver.1.4.0の感想も書きました。この時より遊びやすい変更や追加がなされていますよ。
これで文句無しで人にオススメ出来るようになりました Redemption Reapers ver1.4.0感想【リデンプションリーパーズ】