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製作国
イギリス
監督
ダニエル・ジリーリ
脚本
トム・ジョリフ
ジョナサン・ソスコット
出演者
ニック・モラン
リー・メジャース
イアン・オギルビー
ルイス・マンディロア
マイケル・パレ
ダニー・トレホ
パッツィ・ケンジット
ステファニー・ビーチャム
トミー・タイニー・リスター
今回はみんな大好きおっさんや爺さん達によるリベンジアクション映画VETERAN ヴェテラン リベンジ(原題:Renegades)の感想。
序盤の要素は途中で投げ捨ててしまいますが、その分痛快さは確かな映画。
おっさんと爺さん達が舐めてるギャング達を痛快に潰していくという伝統の構成を見たい方にはおすすめですよ。
ジャンルはクライムアクションスリラーで上映時間は約92分となります。
・舐められているどころか眼中にすらないおっさん達が華麗にギャングを叩き潰すところ
・期待通りに1人1人のキャラが立っていて見ていて思わず笑える
・悪役がいいリアクションをして痛快さに彩りを添えてくれる
目次
あらすじ
戦場を渡り歩いた軍人のバートンは、帰国した後もPTSDに悩まされ、無気力でやさぐれた生活を送っていた。バートンの父親と同じ部隊にいた退役軍人のカーヴァーは、そんなバートンを見かねて生活を補助し、退役軍人が集まる集会に連れていく。そこには、カーヴァーと共に戦ったペック、ウッディ、ハリスらがいた。彼らのおかげで、バートンは心の安穏を取り戻していく。一方、カーヴァーの娘である議員のジュディは、ロンドンを仕切るギャングから脅迫を受けていた。娘を思いやり仲裁に入ったカーヴァーだったが、ギャングに襲われ命を落としてしまう。悲しみに暮れるジュディを目の当たりにし、バートンはギャングへの復讐を誓うが―。
Rakuten TVより
VETERAN ヴェテラン リベンジを配信している配信サービス
※2023年4月26日時点
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登場人物
・カール・バートン
イラク、アフガン、ボスニアで従軍し機密の任務にも参加していたライフル銃兵特殊空挺部隊の退役軍人
PTSDを患いホームレスになっていたところを父の同僚であったカーヴァーに退役軍人会の紹介や部屋を貸してもらい救われた
恩人のカーヴァーがギャングに殺されたことを知りペック達と協力して復讐を試る
・カーヴァー
バートンの父と同僚だった退役軍人
退役兵に献身的でバートンのことも退役軍人会に誘い部屋も提供した
ギャングに脅されている娘のジュディを救うためにゴーラム達に直談判した後に彼らに殺害される
・ペック
カーヴァーと同僚で特殊空挺部隊の退役軍人
退役後は傭兵をしていた
退役軍人会が開かれるパブ“ザ・フォー・シスターズ”の店主
カーヴァーの死を知りバートンに協力する
・ハリス
カーヴァーと同僚だった海兵隊軍曹の退役軍人
爆弾の使い手で暗号破りも得意
ペック達同様カーヴァーの復讐のためにバートンに協力する
・ウッディ
カーヴァーと同僚だった特殊舟艇部隊少佐の退役軍人
眼帯をしておりエイハブ船長と呼ばれている
石弓など古風な武器を使う
・ゴーラム
ロンドン一帯を仕切るギャング
新参者だが街を仕切っている
派手に動いているためにジュディに告発されたので彼女に嫌がらせをしていたところ、カーヴァーに制止を求められ彼を殺害させる
彼のために動く“四騎士”と呼ばれている腹心がいる
・ジュディ・マーシュ
カーヴァーの娘で地区議員
ゴーラムを告発したところギャングに嫌がらせを受けるようになる
・ムーア
カーヴァー殺害事件を担当する警部
ゴーラムに対しても恐れずに堂々と調査に入る
相棒にコリンズがいる
・サンチェス
街のギャングを知り尽くしている男
ギャングに脅されて資金洗浄を協力させられている
舐めてたおっさん達がやっぱり強いリベンジアクション
みんな大好き、法で捌けぬ悪を舐められてたおっさんと爺さん達が叩き潰すリベンジアクションな本作。
今作もその例に漏れずキャラの立った人物達が痛快に復讐していきます。
最初は退役軍人会でのPTSDについての話が進み真面目なトーンな映画なのかなと思ったら、カーヴァー少佐の死でノリが一転。
彼の葬儀の後に復讐を誓った1人のおっさんと3人の爺さん達退役軍人達がノリの変わった音楽と共に反逆者となり悪党をぶっ潰しにいきます。
面白いのは相手のギャングが反逆者である4人を舐めている、それどころか認識すらしていないというところ。
退役軍人でPTSDにかかってそもそも3人はお年を召していると完全にマークから外れており、
襲撃されてもあいつらだな!と気付くことすら出来ないでてんやわんやするのがとても気持ちいいのです。
脅威としてそもそも眼中にないので網すら張れていないんですねぇ。
本人達もそれを自覚して老境を迎え軽率なことはしないと警察すら思っている舐められているのすら利用して、潜り抜けた修羅場が違う元軍人の胆力で作戦も大胆に行ってしまうのです。
堂々と敵陣に乗り込んで酒を飲んだり写真を撮ったりと情報収集はやりたい放題やって人物設定というものをよく活かしていますね。
追い詰めるに当たって便利な情報屋が生えてくるのはお約束と思いましょう。
おまけに引退したおっさんと爺さん達なので細かいところも面白い。
最初の決起集会から集めた武器がバートンとペックはちゃんと銃を持ってくるのに、
ハリスとウッディは植木バサミや石弓と古風だったりホムセンアクションみたいな物持ってきたと思ったら、
クレイモア地雷など強力なものまで調達してくるなど登場人物の個性がこれまた良く出ています。
爆弾持ってきたハリスが爆破が待ちきれないと言うとことか大好きです。
アクションもちゃんとそれらを活かしており、植木バサミですらギャグっぽいですがちゃんと作戦で役に立っていたりします。
始まりのバーで最後の作戦をして敵を誘き寄せて殲滅は正に痛快、苦戦なんて殆どしない。
それぞれが華麗に老獪に捌き人質取られたってあっけなく取り戻す。
正に修羅場を潜った漢達のアクションって感じですね。
今の時代だと貴重な域かもしれませんね。これは。
こんなおっさんチームだけではなくこの手の映画では珍しく警官も中々の活躍をします。
事件を追うムーア警部とその相棒コリンズなどギャングに一切怯まず調査をしてしっかりとギャングを苛立たせたりしています。
直接的に解決に繋がるといった行動は出来てはいないのですが、誰も買収されず柔軟に対応しているのはさっきも言った通りこの手の映画ではかなり珍しいのではないでしょうか?
おっさん達と警察、直接連絡し合う訳でも協力し合ってる訳でもないのにゴーラムを追ってきた2つの軸が最後に交わり互いの行動を黙認して笑い合うのはまさにこの手の痛快アクションの醍醐味と言えましたね。
自撮りを他人に自分を撮ってもらうことだと勘違いしている可愛いおじいちゃん描写なんかもしっかりと入れている細やかさもあり、この手の映画の設定で見たい物は詰まっている内容ですね。
スカッとするためには悪役も大事
痛快なアクションには派手で分かりやすい悪役も大事…ということで本作のギャングはとても分かりやすい悪役となっております。
もう冒頭からクスリ、誘拐、組織の争い、拷問としっかりと許せねえ悪役として描写されています。
街で薬物売買、暴力犯罪を多発して議員ですら脅すとテンプレもいいとこで安心感すら覚える悪役達です。
と、大物っぽい設定ですがいざ蓋を開けるとギャングのリーダーであるゴーラムがどこか小物臭かったりします。
序盤から設定の割に警察の追及ですぐキレたりとドーンと構あることをしない正直小心者に見えるんですよね。
恐れられてはいるけど動揺も多いのでこの痛快アクションの悪役としてはほぼ満点といえる存在でしょう。
彼の小心者なリアクションがバートン達の行動を引き立てるってもので、彼の存在とリアクションが主役達を映えさせ引き立てるいい悪役でした。
こんないいリアクションで引き立て役となってくれている彼らですが、個人的にはちょっと残念ポイントも。
ゴーラムの幹部とに彼のためなら何でもする「四騎士」と呼ばれる腹心が存在するのですが、
彼らの存在が説明された時に自分は「こっちも4人、相手も4人とかこりゃ絶対にタイマンあるじゃん!」と期待してしまったのです。
しかし、蓋を開けてみればあっさりと流れでやられてしまうという肩透かしな展開に、
これだけツボを抑えた痛快アクションなのだからここのツボも上手いこと抑えてくれていたらより嬉しかったんですけどね。
やっぱり意味ないPTSD
この映画の序盤はバートンのPTSDによる悪夢から始まり、
これが恩人のカーヴァー、ひいてはペック達との出会いに繋がるという流れなのですが、
後半になるとこれはどこかに打ち捨てられてしまいます。
カーヴァー殺害までは割と丁寧に向き合ってやってはいるんですよ。
1人でもがいているバートンに対して、
人に協力するなら人を頼ることを覚えろ。
戦地じゃなくても仲間を置き去りにしない。
退役した軍人に寄り添うカーヴァーやバートン自身が退役軍人会で語る、
見たことやったことは深い傷を残す。
任務を優先して傷を覆い隠す。葬って克服した気になる、起きてる間は。
見たものは記憶になる、そして戦争と関係ないあったはずの美しい記憶が遠くなり消えていく。
戦場での傷やPTSDの苦しみについて真摯に語っているのです。
しかし、カーヴァー死後は復讐に燃えすぎてそこら辺の要素はどこかに行ってしまうのです。
まぁこの手の映画だとこれは結構あることではあるんですけどね。
退役軍人という強さを保証する設定に更にドラマを足したい時にエッセンスとして足した感じになってしまうという感じで。
今作で言うとPTSDはカーヴァーのいい人っぷりの補填して彼の理不尽な殺害による怒りに説得力を増させること、
そしてバートンとペック達を繋ぎ合わせるためだけの設定にしかなっていないのかなと。
実際に復讐パートに入るとみんな、特に苦しんでいたはずのバートンがイキイキしてしまうので尚更そう見えてしまいますね。
深読みするならどれだけ苦しんでいても人を殺せると思ったらイキイキしてしまう業というものを表現しておるのかもしれませんが。
最終作戦前に俺が唯一得意なことだからと話すところとかそれっぽくは見えます。
真面目さと痛快さは食い合わせが悪い方なので真面目さを優先するか痛快さを優先するかの取捨選択の結果なんでしょうね。
PTSD要素は結構後半に投げ捨てたりする映画は多いのでそこまで気にするようなもんではないのかもしれませんが、
続編を匂わせている映画なのでもしかしたらここら辺の掘り下げは次回に行うつもりなのかもしれませんね。
まとめ
がっつりと期待に応えてくれるいいリベンジ物でした。
おっさんと爺さんが痛快に復讐していくというのはなぜこんなに楽しいのでしょうね。
登場人物達のキャラは立っていますし、ストーリーも痛快アンド痛快って感じで見たいものは全部見れました。
最後にゴーラム達の上位組織が動き“反逆者”達のスカウトも行われ続編をやるつもりはありそうなのでリリースされたら追っていきたい映画ですね。
“反逆者”は帰ってくる!
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