【映画】ヒーロー、ホームレスになる ミュータント:マックス ネタバレあり感想

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ミュータント:マックス
(C)2020 ARCHENEMY, LLC All Rights Reserved

製作国

アメリカ

監督
アダム・エジプト・モーティマー
脚本
アダム・エジプト・モーティマー
出演者
ジェシカ・アラン
マック・ブラント
スカイラン・ブルックス
ゾリー・グリッグス
ジョー・マンガニエロ
ポール・シェアー

最近流行っている別バースからのヒーロー。

今回はそんな別バースからやってきたヒーローの映画ミュータント:マックス(原題:Archenemy)の感想書いていきます。

ジャンルはアクシャンで上映時間は約90分です。

ヒーロー映画っぽいですがそこはあまり期待しない方がいいかもしれない映画です。

この映画の見所

マックス達が住む別バースのコミック演出

ちょっと残念ポイント

アクション要素は後半にようやく出るなど薄め

あらすじ

命賭けで次元を超えろ―。

異次元からやって来た最強パワーを操る特殊能力者マックス・フィスト。次元を破壊する終末兵器《ヴォイド・マシン》発動を阻止するべく、 現実世界と異次元をまたぐ壮大なバトルに打って出る! 

Amazon商品ページより

登場人物

マックス・フィスト

別の世界からやってきたというホームレス

ハムスター

事件記者を目指す少年

マックスの取材をする

インディゴ

ハムスターの姉

弟のために支配人から危ない仕事を貰っている

支配人

街の元締め

クレオ・ヴェントリック

マックスの宿敵

ストーリー感想

  • 降り立つヒーロー、マックス・フィスト

冒頭からマックスの世界がこちらにやってきた顛末が語られるのですが、
ここがアメコミ調なコミック演出になっていてカッコいいです。

ここから先マックス達の世界について語られる時はこの演出で統一されており、地球とは別世界ということの強調がされています。

宿敵と戦い地球に堕とされてきた訳ですが王道な流れでマックスは能力を失ってしまいます。

ベタですけど王道ですね。王道。

そしてコミック世界の容姿から明確に年老いてホームレスとしてクダを巻いているという落ちぶれっぷりを見せつけてきます。

  • ハムスターの取材

お世辞にも治安が良くない街に住む事件記者を目指すハムスター。

仕事の許可を貰った彼は1人壁を殴るマックスに目をつけ彼の話を信じないまま取材を申し込みます。

何気にハムスターのマックスへの取材風景も専用の演出が入れられており、この2人のパートはメリハリがありましたね。

半信半疑どころか全く信じていないんですが、彼の話自体は受けがいいため続けるのですが、
それに対するマックスの「録音してるだけで話を聞いていない」はいいセリフですねこれ。

下手な作品より取材というものをよく表しているいいセリフだと思います。

このハムスターとの取材パートはマックスの出自や能力などが明らかになり後半のアクションに期待を持たせてくれます。

終末兵器を防いだだの水晶の拳だの期待しか持てませんでした。

  • 狙われる姉弟

視点は変わりハムスターの姉のインディゴへ。

彼女は両親を亡くしてから弟をいい大学に入れるため支配人から危ない仕事を貰っています。

このパート言ってしまえば狙われる理由作りですが、ここは結構ベタですね。

覚醒剤でラリってる相手から資金を回収しに向かい、
相手がハイになってロシアン・ルーレットもどきで勝手に死んでしまったので魔が刺し回収する予定だった金を盗み出すという理由ですのでベタもベタです。

ちなみにここでラリってる演技はなかなか見応えあります。

支配人に狙われるのですがここで支配人にかかる謎の電話…といっても相手は予想が簡単につきますが、マックス共々狙われることになります。

襲撃されたところをマックスに救助され、これからどうするのかといったところでネタバレパートに続きます。

ストーリー感想(ネタバレあり)

  • やられる前に

逃げようとするインディゴに対して先手を打つことを勧めるマックス。

ここから短いながらもみんな大好き王道の装備準備パートがあります。

自分の世界の物質である宇宙の血に近いという理由で覚醒剤使ってガンギマリするというお馬鹿なシーンもあったりなど、ここから盛り上がっていきそうな感じが半端ないです。

能力は無いので銃を用意して突入というようやくそれっぽいアクションパートがありますが、
まさかの盾を使って銃撃を受け止めつつの正面突破というある意味ヒーローらしさで突撃します。

内容はヒーローっぽさが微塵もない銃撃戦ですけどね!

強敵相手に覚醒剤決めてガンギマリスローモーションになるところなんかは笑えます。

結局支配人には逃げられてしまいますが、死体を見てまともな感性のハムスターはここでインディゴと一緒に降りてしまいます。

ここでマックスの言葉はただの妄想と言う当事者から見たら極めて真っ当な言葉を投げかけるなどマックスからしたら少しお辛い展開です。

  • 新たなヒーロー

逃げることを選ぶ姉弟と壊滅させないかマックス。

そんな中で逃げ出した支配人と会話する謎の女性、特に驚きもないですが彼女こそマックスの宿敵クレオ・ヴェントリックでした。

マックスと共に地球へと堕とされたクレオはマックスと違い地球で組織を作っていました。

それでいいのかマックスよ…

ここでの支配人の会話、自身の組織のおかげで社会秩序は守られていると断言し、
自身の組織がなかったらもっと荒れていたとされているのはある意味では正しいのかも的な話をします。

まぁ、それっぽいだけなんですけどね。

逃げ出したものの誘われて連れ去られたハムスターの救出に来るマックスですが、ハムスターを人質に取られ何も出来ない状態に。

その一方で弟の救出に来た姉のインディゴは支配人と死闘を繰り広げ瀕死の重傷を負います。

この後クレオとマックスの互いの会話で実は夫婦だったこと、
マックスは怒りに任せて街を破壊したヒーローだったという何とも言えない真実が語られます。

最後はマックスが突撃し、互いに高層階から落ちて宇宙の血であるマックスの青い血とクレアの赤い血が流れ彼らは命を落とします。

そして瀕死のインディゴが同じく瀕死のマックスに近づきマックスの血を引き継ぎ新たなヒーローとなり物語は終わります。

総評

感想見たら分かると思いますが、ヒーローアクションがねえ!

せっかく能力の説明や終末兵器の話などがあるのにそこら辺は一切出てこないです。

アクションパート自体が普通の銃撃戦というのもあり、ちょっと設定に反した描写の映画でしたね。

もう少し間にヒーローアクション挟むか、設定だけで終わってしまった水晶の拳を使ってくれたら満足度は変わっていたと思います。

ただハムスターの取材パートは結構考えさせる台詞が多いので、これはヒーロー映画を被ったドラマメインの映画と思った方がいい映画ですね。

良かったところ

マックス達の世界のコミック演出はカッコよかったですね。

地球ではなくマックスの世界は本当にこんな感じなんだろうなっていう演出でお気に入りです。

トレジャーハンティングでも思いましたが、この演出予算抑えてかつおしゃれでカッコいいのでもっと取り入れてほしい演出ですね。

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後はあまり活かされませんでしたが、水晶の拳や宇宙の源、終末兵器であるヴォイド・マシンの目的などちゃんと細かく設定してあるのはいいですね。

実際それのおかげで先の展開をワクワクしてみることは出来ました。

地球の重力と汚れた空気で15年老化したとか地球環境の影響でパワーダウンというウルトラマングレートみたいな設定も世代的に刺さりました。

残念なところ

良かったところが反転したという評価になってしまいますが、設定があるのにヒーローとしての活躍がないところですね。

せっかく水晶の拳なんてかっこいい設定があるんですからせめて1回くらいは地球でもそれを見せて欲しかったです。

最終的な決着も相手を巻き込んで飛び降りという行動ですのでヒーロー映画的な設定に反して地味めな映画になってしまいました。

マントとスーツなんかもあって期待してたんですけどねぇ。

まとめ

設定に反して地味に終わってしまったこの映画。

ドラマメインということさえ分かっていれば意外と惹かれる台詞はある映画だとは思います。

期待するジャンルを間違えずに見てみれば楽しさもあるかもしれませんよ。

本音を言うとやっぱりヒーローアクションは欲しかったです。


コミック、ゲーム設定な映画感想はこちら。

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