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製作国
アメリカ
監督
ブラッド・アンダーソン
脚本
ジョシュア・ロリンズ
出演者
ミラ・ジョヴォヴィッチ
ルーク・エヴァンス
ビリー・ブーレ
ミラ・ハリス
メドウ・ウィリアムズ
今回はアマプラにて鑑賞。ミラジョボ出演のSFアクション映画、ワールド・ブレイカー(原題:World breaker)の感想。
設定だけならミラジョボ無双が見れそうな設定。当然自分もそれを期待して鑑賞。
ですが、最近のB級出演ミラジョボは客寄せとしての役割がメインでそこまで活躍は割り振られないこともあるので割と博打になってきた俳優でもあります。
さぁ、この映画は…まぁ言葉を濁している時点で分かりますよね?
ジャンルは一応アクションとなっていますが実際はヒューマンドラマメインで上映時間は約94分となります。
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目次
あらすじ
ある日、空が裂け、世界は崩壊した—。裂け目からは異世界の“侵入者(ブレイカー)”が人類に襲いかかり、文明は滅び、わずかな生存者は荒廃した地で恐怖の日々を過ごしていた。かつて男達はブレイカーとの戦いに敗れ、人類の運命は女性に託されていた…その女性戦士の隊長役として本作で剣を握るのは、『バイオハザード』シリーズでアクション女優のトップスターとなったミラ・ジョヴォヴィッチ。本作では、異世界からの脅威に立ち向かう強き母を演じ、圧倒的存在感と卓越した剣さばきで“戦う女戦士”の完全復活を魅せつける!さらに、生き残りをかけた夫役のルーク・エヴァンスと娘との感動の家族愛を描いたヒューマンドラマも融合、壮大なSFサバイバル・アクションがここに誕生した!
DMM TVより
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登場人物
・母
ウィラの母親
ブレイカーと戦う部隊の指揮官
ブレイカーの襲撃から夫と娘を守るために残って戦う
・父
ウィラの父親
かつてはブレイカーと戦っていたが怪我と感染の恐れから退役
天性の語り手でブレイカーと戦う英雄コディアックの物語をウィラに聞かせている
妻と別れて避難した島でウィラを鍛える
・ウィラ
ブレイカー発生後に生まれた少女
動物や植物など当たり前の世界を知らない
父の語る物語を聞くのを楽しみにしている
クライマックス直前までの内容
ここからはいつも通りにクライマックスまでのざっくりとしたあらすじを。
世界に闇が広がり最初に戦った男達は敗北した…
そして残った彼らの母や姉、妹、娘達が剣を握り、英雄コディアックの紋章をつけて戦いに挑んだ…
“ブレイカー”と呼ばれる化け物によりアメリカの死者数は10万人に。
地球はこれまでの歴史で何度も壊れ、その度に現れる“ブレイカー”は毎回違った。
宇宙や地下から来た物、動物や形がないものも。歴史は破壊と再生の繰り返し。“ブレイカー”が現れた最初の亀裂(スティッチ)が開いた15年前、破壊と再生のサイクルが再開した。
天性の語り手である父は娘ウィラに英雄コディアックが100体のブレイカーを斧の一撃で薙ぎ倒した話をしていた。
彼はウィラに物語は剣や銃のように大切だと語る。物語は人々に希望を与え戦士に勇気を与える。母にも戦える勇気を…
15歳の誕生日を迎えたウィラは母から誕生日プレゼントの帽子を父からは動物をまだ見たことない彼女のために犬のぬいぐるみを貰う。
そして緊急警報が鳴りウィラ達は必需品だけを持ち避難しようとする。
2時間前に既に部隊が全滅。また戦おうとする父を制止して母は戦いに向かい父とウィラは避難する。母と再会を約束して。

トラックに乗った避難の道中、ブレイカー達に襲撃される。
パニックになり逃げる人々。父とウィラは車の下に隠れていたがブレイカーに見つかり絶体絶命の瞬間に母が現れその首を落とし救出され、森の中に避難する。
男だけが感染して変異するブレイカー。襲われ傷をつけられた男性は残った兵士の前で覚悟を決めていた。
目的地までは5キロ。母は家族を守るために残って戦い父とウィラはみんなとは反対の方向に避難する。
夜通し歩いた2人は川に置いてあったボートで海に出ようとする。
ウィラはまだ乗せられる人を救おうと言うが父は他人に構う余裕はないと2人で逃げようとする。
すると突如現れた男が自分も乗せろと銃を突きつける。だが隙を見て男を殺害した父はウィラと共にボートに乗り川に出て海を目指し離れた島に辿り着く。
1年後。
本土での戦いの爆発を眺めながらウィラはサバイバルをして父を見て狩りや戦い方、コディアックの物語を聞き学び島で生き抜いていた。
寒さに耐えながら沿岸に罠を仕掛けブレイカーや人間に備える父。
双眼鏡を覗いた先にいるブレイカー達。こちらには気付かないがハイブリッドと呼ばれる種はブレイカーと脳同士が繋がり目となり耳となることを説明されるウィラ。そしてブレイカーやハイブリッドに備えて父から避難や戦い方の訓練を受け続ける。
訓練後にご褒美として絶滅したと思ったイチゴをウィラに与える父。
生まれて初めて見るイチゴを食べ感動するウィラ。
そしてまだスティッチが開く前、父と母が結婚した時の話を聞く。ショートケーキの話。小さな喜びがたくさんあったかつてのことを…
次の日、まだ子供扱いして戦わせてくれない父に不満を漏らしながら海岸で作業をしていると遠方の方に人影がいるのを見つける。
声をかけると近づいてくる人影。しかし父が地雷を仕掛けているのを思い出して急ぎ制止する。
人影の正体の少女はギリギリの位置で止まり何とか爆発を防ぐ。少女に何があったのか尋ねるウィラだったが混乱して正確に話せない彼女を連れて暖が取れる洞窟に連れていく。
混乱から落ち着いた頭に傷を負っていた少女ロージーに改めて何があったのかを尋ねると彼女は祖母の家にボートで向かう途中で転覆して泳いできたブレーカーに襲われたと語る。
悪夢を見て目を覚ましたウィラは眠っているロージーを洞窟に残して家へと戻る。
丸1日彼女がいなかったことで心配していた父。そして食卓で缶詰は尽き掛け庭も枯れたと話し食料はギリギリだと伝える。
その夜男は怪物に変わるから悪?と尋ねるウィラ、ブレイカーに変わるからと言って全てが悪ではない。そして女も例は少ないがブレーカー変わると言う父。
そして彼はブレイカーでもハイブリッドでも人間でも母とウィラを脅かすなら殺すと答えるのだった。
寝静まった後にこっそりと残り少ない食料を持ってロージーの元に戻るウィラ。
そして彼女にスティッチが開く前の世界が載った本を見せたり、父から聞いたコディアックの物語を聞かせる。
話を聞かせ終わり誕生日に母からもらった帽子を預けてその場を後にする。預かった帽子を被ったロージーは頭の傷に違和感を感じて気にしていたのだった…
ミラジョボも今や客寄せ俳優に…
ミラジョボがB級映画に出るというと期待とは違うきな臭さを中々に感じるようになってきた昨今ですが、本作もやはりその例に漏れない活躍っぷり…というか往年のアクション俳優がやるような客寄せとして出演はするけど活躍は少ない予想通りのポジションでした。
設定的にはブレイカーと呼ばれる造形的にはクワイエットプレイスのクリーチャーに近い化け物達が現れる。その化け物達は銃は碌に効かず剣で首や脳を潰さないと倒せない。近接戦が求められるのにブレイカーに噛まれると男達は感染してブレイカーになってしまう。先に戦った男達はそうやって数を減らしていった。
そのため女しか戦えない世界の中で指揮官であるミラジョボ演じる母とその仲間の女達。
その牙がついに迫り、家族を守るために戦いに赴くという、普通にやれば期待通りの感じなのですが…

やはり途中で…というか序盤でこの手の設定ではお約束の戦う彼女と避難する父と娘で分かれてしまうという形になるわけです。
これが普通の…いや期待している内容だとミラジョボが家族の元に再び戻るために戦い続けるアクション映画になるでしょう。
しかしこの映画はあろうことか視点を戦うミラジョボから離してしまい、父と娘に移してしまいミラジョボの出番はここで終了!冒頭で銃を携え剣を握り女達を率いて化け物達に立ち向かうという壮大な戦いから始まって期待出来たのに!
そして最後にお約束通りに父と娘のピンチに救助に来て終了です。

いやそのミラジョボ側の救助に来るまでの戦いの道中を期待して見たんだよ!と言いたくなるのですが、まぁこれが最近のB級におけるミラジョボの使い方ということなんでしょうね。
多分本来やりたいことはこの後に書く親子の物語や世界の美しさであり、しかしそれだと地味だから期待させる物としてミラジョボを使うといった感じなのかもしれません。
個人的にはね、それはそれでいいと思うのです。書きたいことを見せるためには耳目を集めるのは大事ですから。
でもそれで集めた以上はそこの需要には応える姿勢は大事だとも思うのです。
設定とミラジョボ出演でアクションを期待させたなら僅かでもいいから1発無双を入れる。
元々B級に超クオリティや長時間のアクションなんて求めていないのだから、たった1発の最低限に応えさえすれば個人的には満足感はあったと思うのでアクションに関しては残念さが拭えませんでした。
(ネタバレあり)世界は壊れていないお前がいる限り…
上で書いた通りに途中で視点が分かれるわけですが、その視点が我々が期待していた派手なミラジョボアクションではなく、父と娘の逃走した先での地味なサバイバルの島生活とやがて訪れるかもしれないブレイカーに備える。

これがこの映画のキモとなっております。
なので本作の正体は、家族の絆を描くホラー&ヒューマンドラマ。大きな流れの中の小さな話のためアクションなんて期待してはいけなかったのです。
そうなるとミラジョボで客寄せした上でそこまで見せたかったドラマがどうだったのかが当然重要。
それは逃げた先の島で孤独を生き抜く親子の話。壊れた世界の中でも壊れない物を確認する愛のお話であり、そして新しい戦士が生まれる物語でもあります。
ドラマなんて後半まで殆ど起きない。生き抜く術を教えて、希望を信じる物語を託していく。
当然ですが父と娘ウィラだけで2人だけでブレイカーから離れた場所で生きているので、マジで途中までは何も起きない。
どこか閉塞感や諦めが漂いながらウィラを鍛えながら妻を母を待つ親子の話。
その中でもずっとあるのは父が語り継ぐ英雄コディアックの話。冒頭でも言われていますが物語とは希望の話。勇気を与え諦めない忍耐を与える力にもなる存在です。
孤独の中で必死に生き抜き、いつかどういう形になるか分からないけど来るであろう再会か別れの時に備えて父は娘を鍛え上げ、自分は残り少ない食糧をあまり食べずに妻の分を残そうとする。
再会を内心では諦めながらも娘に生きる術や物語によって希望を教えているわけですね。
こんな感じの展開が中盤はずっと続くので語ることはあまりないんですね。ウィラが感じている戦士と認めてもらえないことや母を待つことの諦めや壊れた世界で生きるフラストレーションをこの長い時間で一緒に感じられるくらいでしょうか。
なので展開が動くのは後半。
ウィラがたまたま流れ着いた少女ロージーを拾い密かに匿ってしまうこと。
当然のようにこれは最悪を招きロージーは女でありながらレアケースのブレーカーとなって他のブレイカーを島に呼んでしまう。
そして父とウィラは逃げようとする中で決断を迫られるわけですね。
鍛えられたことでウィラはブレイカーを倒しますが父は噛まれてしまい感染。彼がブレイカーになるまで時間はあまりなくなってしまう。
ですが父はブレイカーを倒した娘を見て1人でも生きられると時間を稼ごうとする。それを見てウィラは共に戦おうとしますが、親としてそれを制止する。
こんな壊れた世界で1人では耐えられないと言うウィルですが、父はこの世界は壊れていないウィラがいるからと返す。
そう、父にとって世界とは地球のことではなくウィラという子供…人なのです。

ウィラがいる限り彼にとって世界はまだ壊れていない。ウィラがいる限り自分にとっての希望は残る。語り継いだ英雄コディアックのこれまでの物語。その先にある世界が救われた物語を娘が語り継げるように自分が犠牲となり戦おうとする。
しかし、運命は残酷で逃げようとしたボートは動かない。覚悟を決めたウィラとそれを見つめる父の前に母が駆けつける…
夫が感染したことを知りながら、もう戻ることは出来ないと知りながら最後に家族は3人剣を取り立ち向かう。世界はまだ壊れていないのだから。
そして最後にこれまで物語の語り手だった父の声からナレーションは戦士となったウィラに移り彼女は語る。
これは世界が壊れなかった物語と…
こうして思い返すと要所だけは良い話だなと思います。世界や希望というのは人であり親にとってそれは子なんだと。ミラジョボ客寄せに使いこの大きな流れの中の小さな物語を描きたかった理由も良く分かる気もします。
ただやはり中盤の尺配分は物足りない。ホラーや化け物というシチュエーションを使って人間を描く似たような作品だとクワイエットプレイスが近いですが、あれは定期的にピンチがありこちらみたいに凪だけが続く時間は少ないですからね。
シチュエーションベースに人間ドラマを輝かせるというのは嫌いではない…というかクワイエットプレイスDay1でボロボロ泣いた自分としては寧ろ好み。
なのですがこれを手に取るきっかけが客寄せとして期待させたミラジョボアクションというところからのギャップもあり、この映画をアクションなのかドラマなのか、どの期待値でどのテンションで見るべきなのか定めにくく、鑑賞中のスタンス作りに時間がかかってしまう点こそ、本作最大の課題だったのではないでしょうか。

でもこんな考えになるのはミラジョボの存在やアクションに期待しまくっている自分だけかも?
まとめ 見るなら人間ドラマだと焦点を定めてみましょう
やはりと言いますかミラジョボは客寄せでアクションは全然無し。
ブレイカーの造形や設定、使うべき武器が剣で近接アクション期待できたのに、そこら辺が見れなかったのは取り繕わずに素直に残念ではありました。
ただ人間ドラマの方は世界や希望が何なのかという解釈などは自分としては嫌いではなく、後半の展開はのめり込める部分はちゃんとあり、期待とは違うだけで見るべきところがない映画では決してないとは言えます。
なのでシチュエーションを使って舞台を整えた上で描く人間ドラマをメインの映画だと最初からテンションを定めて見ればそれなりには楽しめる映画ですね。
それなり…と言ってしまうのは後半までかなり凪の時間が続くのでそれに耐えるのはテンション定めてもまぁまぁ退屈さが否めないから。そこら辺も前提として見ましょう。
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