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製作国
カナダ
監督
ニール・マッケイ
脚本
ニール・マッケイ
ショーン・マッコーリー
出演者
マーリーン・マルコム
オマー・トゥッチ
グレッグ・ジョンストン
テリー・マクドナルド
リック・アムスベリー
人間狩りとリベンジ、お約束のようなセットのこの2つ。
今回はそのお約束を安定して提供する映画レディ・リベンジャー(原題:Death Hunt)の感想です。
反撃パートに移るのがやや遅い以外はまるで教科書のような安定感のあるリベンジ映画ですよ。
ジャンルはスリラーアクションで上映時間は約93分となります。
・お手本のような安定感のあるリベンジ
・作中の時代設定に合わせたような演出
目次
あらすじ
カナダを訪れた、レイと恋人のブルック。ある田舎町で、2人は謎の男たちに拉致されてしまう。連れていかれたのは、大森林地帯の湖に浮かぶ孤島。そこは男たちが、スポーツとして《人間狩り》を楽しむ、地獄の狩猟場だった。島に放たれたレイとブルック。完全武装で獲物を追う、3人のハンター。銃弾を浴びたレイは、無惨に命を落とす。たった1人になったブルックは、決死の反撃を開始。敵のマシンガンを奪い、1人また1人とハンターたちを倒してゆくが……。
Rakuten TVより
レディ・リベンジャーを配信している配信サービス
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登場人物
・ブルック
レイと不倫関係の愛人
2人でドライブしているところをTJ達に拉致され島へと誘拐される
・レイ・ハーパー
建設会社の社長でクロウフォード郡の開発計画を進める
ブルックとは不倫関係
・TJ
ブルック達を誘拐した男達のリーダー格
ハンターを自称し人を攫い自分の島で人間狩りをしている
・リック
TJと人間狩りをしている男
狩りの最中に写真を撮るなど悪趣味な男
妻子がおり妻の名前はルアン
・ゲイリー
保安官
TJ達と人間狩りをしている
過去にデトロイトで勤務していたが毎晩殺人事件が起きるような治安に嫌気がさしてクロウフォード郡に
よくある人間狩りからのリベンジ物
人間狩りというジャンルだとよくある内容のリベンジアクション映画の本作。
社長と愛人が男達に拉致されて島に連れて行かれて相手のテリトリーで狩られるというよくあるマンハントものです。
理不尽に巻き込まれて狩る側の動機もシンプルと普通すぎてある意味入門向けの内容です。
最初に開発計画の話がありそこの社長が巻き込まれるということで相応の動機がある内容なのかなと思ったらそういうわけでもなく。
そもそもそれが動機ならわざわざ人間狩りなんて手段を取る必要もないのでさもありなんといった話ですね。
やっぱりこういうジャンルの動機は理屈の話ではなく、
相手なりに欲求や本能を満たそうとする話なのでそこら辺はあまり深く見るようなものではないんでしょうね。
一応主犯格のTJには冒頭から何か理由やトラウマがありそうな雰囲気を醸し出してはいるんですが、
どれも推測や憶測の範囲でしかなく情報も少なすぎるので行間を読むのもちょっと無理がありましたね。
リベンジ物としてはちゃんと工程は積み重ねてリベンジまで行くのですが、
約1時間30分の映画で反撃パートに移るまでに1時間かかるのはちょっと時間かかりすぎな感があり、
まぁこれは丁寧さと引き換えにしなくちゃいけなかった部分と見るべきですかね。
相手のテリトリーに連れてこられて丸腰にされて追われ恋人の死を契機に反撃。うん、実に王道っすよ。
狩る側のリックがブラック達に、
「アドレナリンの放出を味わえ」
「生き延びようと全本能が体を支配する」
こんなお手本のような後でブーメランになるセリフも言うので実に王道なリベンジアクションです。
正直驚きはあまり無い映画なんですが安心感があるくらいのテンプレ展開が続くので本当に入門向けです。
見慣れている人にはこのジャンルに出会った初心を思い出させてくれるようなそんな映画でした。
そこはかとない懐かしさ
この映画の舞台は1999年代と一昔前の時代設定となっています。
あえてこの時代にした意味はストーリー的には歴史に疎いのでちょっとよく分からなかったのですが、
歴史とか関係なく携帯など拉致した後の連絡手段の問題かもしれない。
演出的にはこの時代を思い起こさせるような懐かしい演出が目白押しでした。
まず何といってもBGM。
昔の戦争映画を思い出すような物凄い懐かしさを感じる曲調です。
ちょっと離れた作品なら島の風景といいプレデターを思い出すくらいの曲です。
このBGMを聞いた時にこの路線のための時代設定なのかなと自分は勝手に思い込みと確信に至りました。
いや、これだけで決めると流石に思い込みが激しすぎるレベルなんですが所々の演出でそう感じるんですよ。
思いっきり確証バイアス働いているのは否定しません。
レイが殺害されるところのスローモーション演出とかも昔の味の濃いコッテコテな感覚を感じますし、やっぱ意図的にやっているようにしか思えないんですよ。
一度こう思ったら銃の発砲音から爆発の演出、カメラワークまでそう見えてくるから不思議なもんです。
亡骸のレイに駆けつけたら死んでるのに呼吸してるのが見えてしまっているのも実にそれっぽい。
これは好意的に見過ぎかな?
全部が全部その意図があったかは分かりませんが(全くそんな意図が無かった可能性も十分)変なところと言ったら失礼ですが妙なこだわりを感じる演出群でしたね。
爪で引っ掻くところのテンポや傷跡だけは絶対に意識してると思う。
醍醐味の反撃パート
リベンジアクションなので醍醐味はやはり反撃パート。
この反撃パートに移るまでには時間がかかるのですが移ってしまえばちゃんと楽しめるようになっています。
この反撃に映る女性のブルック。
メインとなるからにはどういう設定なのかな?と当然注視するわけですが、
誘拐された後にすぐさまリックからナイフを奪ってゲイリーに刺すなど、おっこれは何か特殊な経歴ある人なのかなと思ったのですが、
残念ながら序盤で逞しいのはそこだけで後はよくある怯える女性になってしまいました。
つまり戦闘においては何の経歴もない人物ということですね。
これはこれでこのジャンルだと珍しい気もする。
そんな戦闘経験のない彼女ですが不倫相手であるレイと誘拐され彼が殺害されたこと、
そして自分達より先に狩られたと見られる白骨死体が持っていた子供の写真が入ったロケットを見て反撃を決意するという。
この奮起する理由を恋人の殺害だけにしなかったのは正解だと思いましたね。
何も経験のない人間が複数人相手に覚悟を決めるなら復讐さんだけでなく義憤も含めるのは奮起するにたる説得力があります。
準備してからの腹の決まり具合は序盤とは別人のようなのでここからは気持ちよく見れるようにもなっています。
女は独りで怯えていると優位に立っているつもりでドヤってる相手が反撃されて倒されていくのはやはりこの手のリベンジ物の醍醐味ですしね。
反撃の狼煙もなかなか良く照明弾で誘き寄せて先の遺体から見つけたロケットをぶら下げて気を引きそれを目印に狙いを合わせて撃つというこの流れ。
先に殺された白骨死体の無念を晴らすようになっている構図は素直に素晴らしい。
ここで撃たれるのが1番イキっていたリックでいざ自分が撃たれたらみっともない姿晒すのが実に爽快です。
ゲイリーなんかは普通に撃てば勝てたはずなのにナイフで痛ぶろうとしたら、逆に爪で引っ掻かれて銃で撃たれて死亡など余裕見せて侮ったら返り討ちというお手本のような流れなのがまたいいですね。
ここら辺がやっぱ教科書っぽいんですねぇ。
ラストは残ったTJがプランBとして強力な武器を解禁してグレネードを使うなど急にハチャメチャにしてくるじゃん!と思って見てたらブルックが川に潜って逃げ込んだ後は手榴弾何個も投げ入れて追い討ちまでする始末。
小屋での対峙でTJがあんだけ追い討ちかけたのに生きているブルックを見て「どうやって」という言葉に対して「黙って」と食い気味に返すのは細けえことはいいんだよ!と黙らすようなとてもメタを感じる力強さで面白い。
プランBからノリが変わった感ありますね。
反撃パートに移ってからはテンポも良くお約束もしっかり踏襲してので安定感ある楽しさでしたね。
ただ狙われるブルックとリックの掘り下げが少なくあくまで不倫関係というのもあってイマイチ乗り切れない部分があるのも事実。
こういうのは純度100%の善人が狙われた方が理不尽感強くなって面白いですしね。
襲う側であるTJ達が妻子を大事にしているような口ぶりで変なところでまともなのがまた困る。
なので人によってはブラック達より子供を残して先にTJ達に狩られた人間のためという風に頭を切り替えた方がもしかしたらノリやすいかもしれませんね。
TJという“ハンター”
人間狩りを行っている3人のリーダー格TJ。
この映画は何とTJの幼少期の視点から始まるという映画なのです。
その冒頭の映像というのが父親に縛り付けた男を狙撃させられるという内容。
幼少期から父親から人間狩りを仕込まれていたという話なんですね。
こんな映像を最初に挟むくらいだからTJにも何か事情を盛り込むのかな?と思ったらこれまた何とも掘り下げが少ない。
冒頭の映像、そしてブラック達を誘拐した後の3人の会話で、
「俺は祈ることがある社会の崩壊を」
「完全に壊れちまえと」
「警官も法も不要」
「リセットが必要だ」
この会話とそしてレイの建設会社による開発計画。
ここら辺を見るとただの狩りではなく何か開発計画に思うところがありそうな雰囲気、そして何がしかの怒りやトラウマを感じさせる物があります。
ただこれら以外は全く掘り下げがなく推測するにも情報が少ないんですよね。
今際の際にも父親にやらされた人間狩りを回想するなど何かありそうでよく分からないままというね。
どんな事情があろうともこんなことをしている人間を掘り下げてもしょうがないと思ったのかもしれませんし、
先に殺された人間も実はレイのような何かに関わっていて無差別な人間狩りではなかったとも無理矢理推測することは出来る内容でした。
でもまぁリック達との会話聞いていると変な事情なんて存在せずただ単にネジが外れて快楽でやっているというシンプルな答えの可能性の方が高いかもしれませんね。
まとめ
お手本のようなマンハント映画でした。
驚きこそないものの派手に外しもしない、変に奇を衒うよりこういう安定感もたまにはいいものだなと感じましたね。
反撃パートに移るのが少々遅い以外は実に安定感のあるお約束を提供してくるので、
たまにはマンハント物の老舗の馴染みある味を味わいたいなと考えている人は見ても極端に損はしないと思いますよ。
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