「己の寿命を費やしたという寒気に襲われる」 ある意味怖いホラー映画4選

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 この世の中で1番の恐怖は何か?それはやはり死の恐怖。

 死に近づけば人は恐怖する。そして人の寿命と言うのは=時間であります。

 今回は見てしまえば、時間をただ奪われるだけ、己の寿命をこの時間に僅かでも費やしてしまったのか…

 自分が見てきてこのブログに感想を遺したそんな恐ろしい後悔に襲われた映画を4本紹介致します。

 恐いもの見たさで見るも良し、己の時間を奪う物から避ける情報として処理するのも良し。

 ただもし見るのであれば己の時間を…寿命を…なんて物に費やしてしまったんだ…という恐怖に襲われ、陵南戦の三井ばりの後悔を抱えることだけはゆめゆめ覚悟するするようにしておきましょう…

 ツッコミ入れながら見る分にはホラーの趣旨からは外れますが、それはそれとして楽しめるんですけどね。

1. 人間模様で脱線しまくる恐怖『アンツ・パニック!』

 最初に紹介するのは、ヒアリの恐怖を描いたはずのパニックホラー『アンツ・パニック!』です。

アンツ・パニック!

 パニック映画といえば、群がる虫やモンスターの脅威にハラハラするのが醍醐味のはず。……なのですが、本作は驚くほどヒアリが活躍しません。

 とにかくメインのパニックを置き去りにして、登場人物たちのどうでもいい人間関係描写で横道に逸れまくります。

 都会から引っ越してきた妻のイライラ生活や、夫に惹かれていく研究者の不倫・横恋慕ドラマが延々と展開。「あれ?自分は昼ドラでも見させられているのか?」と正気を疑う尺配分になっております。

 肝心のヒアリも怖くなく、中盤まで見ても「これまでの描写、ほぼ必要ないな?」と悟った瞬間に虚無の恐怖が襲いかかります。

 とはいえ、このガバガバな脚本と横道逸れまくりの展開こそZ級映画の醍醐味。たまにこういう映画を通過することで「普通の映画ってこんなに面白いんだ…」とありがたみを再確認できるようにはなりますよ。

感想記事はこちら👇

アンツ・パニック! 【映画】やべえぞ!Z級だ!逃げろ! アンツ・パニック! 感想

2. 見終わっても何も残らない『アメリカン・ゾンビランド』

 お次は、本物のゾンビを使って映画を撮ろうとするオタクたちを描いたゾンビコメディ『アメリカン・ゾンビランド』

アメリカン・ゾンビランド

 タイトルから漂うB級臭に惹かれて手を出したのですが、待っていたのはなかなかの苦行でした。

 終始、下品な下ネタと低俗な会話のノリだけで進行し、登場人物にまったく真剣さや軸を感じられません。

 ゾンビ映画なのに肝心のゾンビの出番は少なく、視覚的にも汚い絵面や露悪的な演出ばかりが目立ちます。

 観終わった後に爽快感も無ければメッセージ性も一切無く、ただ「酔っ払いが作ったようなクソさ」を直撃され、「なぜ自分はこの87分間を差し出してしまったのか…」という深い後悔に包まれます。

 一応フォローしておくと、登場人物の中で唯一まともな小学校教師のパムだけは清涼感があります。
 また、1人観賞だと冷めた目になっていきますが、酒を飲みながら友人同士でツッコミを入れて「苦行を共有するアトラクション」としてとことんまで陶酔してから見れば、ワンチャン、後でバカ話として思い出に出来る需要はある…かもしれません。

感想記事はこちら👇

アメリカン・ゾンビランド 【映画】こ、これは苦行 アメリカン・ゾンビランド 感想

3. 歪んだ時空を体感する『アズ・ナイト・フォールズ 呪いの連鎖』

 3本目は、フロリダの郊外の一軒家を舞台にした怪異&サスペンスホラー『アズ・ナイト・フォールズ 呪いの連鎖』です。

アズナイトフォールズ

 呪われた家、少女の霊、迫りくる惨劇……あらすじだけ読めば王道のホラー映画なのですが、中身の構成が完全に事故を起こしています。

 本作の罪深き点は「とにかく長いパリピのパーティーシーン」

 ホラー映画でパリピが盛り上がるのはお約束ですが、まぁこの映画はそれが長い。
 映画の前半〜中盤にかけて、ただパリピがダラダラとパーティーをしているだけの映像を見せられ、「自分はいったい何を見ているんだ…?」と時空が歪む感覚に陥ります。

 ホラー展開を期待して待っている時間ほど、無駄に時間を過ごしていると感じる瞬間はありません。

 しかし!後半に入ると一転して急にはっちゃけ始め、アホ全開の展開になだれ込みます。
 前半の虚無感を乗り越えた先にある怒涛の展開には思わず笑ってしまうカオスさがあり、B級特有の妙な味は残してくれます。

感想記事はこちら👇

アズ・ナイト・フォールズ 呪いの連鎖 【映画】パリピな前半とアホな後半で何を見てるか分からねえ! アズ・ナイト・フォールズ 呪いの連鎖 感想

4. 永遠に続くヒステリー『ナイト・ゼロ 人類終焉』

 最後に紹介するのは、人々を狂わせる神経ガスと謎の襲撃者に脅かされるシチュエーション・スリラー『ナイト・ゼロ 人類終焉』です。

 パッケージのカッコよさと「閉鎖空間での立て籠もり」という大好物なシチュエーションに惹かれて鑑賞したわけなのですが……。

 ゾンビやエイリアンの脅威を描くのかと思いきや、映画の大部分を占めるのは家の中にいる人間たちのヒステリックな会話劇です。

 登場人物全員がパニックになって延々と怒鳴り合い、険悪な夫婦喧嘩と不満のぶつけ合いだけで話が進行していきます。

 好感を持てるキャラクターが1人もいない状態で、残り20分になるまでまともに事態が動かないため、苛立ちを通り越して純粋な「虚無」が押し寄せてきます。

 救いとしては、極限状態の中で人間の醜さや感情の泥沼化をこれでもかと見せつけられる点。
 ゾンビ映画として見ると赤点ですが、「極限下で壊れていく人間ドラマ(?)目線」で見れば、ギリギリ何かを感じ取れなくもない仕上がりにはなっています。

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【映画】ナイト・ゼロ 人類終焉 感想 これもしかしてつ、つま…

まとめ

 以上、見終えたあとに「己の貴重な人生(時間)を削ってまで何を見ていたんだ…」と寒気に襲われたホラー映画4選でした。

 ボロクソに書いた気もいたしますが、自分は割とそういう物だとその要素込みで楽しんでいたりはします。
 こうした「時間の無駄感」を噛みしめることこそが、マイナー映画やZ級映画を掘り進める醍醐味でもあります。

 所謂大手の映画がどれだけ酷評されていようとこの手の映画を見ると破綻を感じないだけ映画だなと思える。
 美味しい料理をより美味しく感じるためには、時にはこうした珍味で胃を鍛えることも必要なのかもしれません。

 もし気になった(あるいは覚悟が決まった)奇特な方がいらっしゃいましたら、この湿気のあるクソ暑い夏に変な物に時間を費やしたという寒気を得るために見てくださいな。

 ……見終えた後の責任は一切取りませんので悪しからず!


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