【映画】やっぱり怖いのは現実!? ショー・ミー・ザ・ゴースト 感想

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ショー・ミー・ザ・ゴースト
Copyright(C)2021 INDIESTORY Inc. All rights reserved. Copyright(C)STS Entertainment All rights reserved.

製作国

韓国

監督
キム・ウンギョン
出演者
ハン・スンヨン
キム・ヒョンモク
ホン・スンボム

今回は韓国のコメディホラー映画ショー・ミー・ザ・ゴースト(原題:쇼미더고스트/Show Me the Ghost)の感想。

何やっても上手くいかないそんな時に貸した金を保証金にされて借りた賃貸住宅には幽霊が。家賃は安いけど幽霊は怖い、
でも賃貸契約は3年。そんな中で霊が訴えかけてくることとは?

幽霊よりも結局現実が怖い?笑えて、しんみりして、でも最後には爽やかさもあるコメディホラーらしい面白い映画でした。

ジャンルはコメディホラーで上映時間は約83分となります。

ここが見どころ!

テンポのいいコメディ

明かされる真実でドン引き

爽やかなラスト(オチ付き)

あらすじ

20年来の大親友の「ホドゥ」と「イェジ」は、夢も希望も失ってしまった求職者。そんなある日、ホドゥは運良く、格安の家具付き賃貸住宅を手に入れる。実家を追い出されたイェジもそこに居候することに。完璧に思えたその家に、二人は次第に違和感を覚えるようになる。そして、不気味な幽霊に遭遇しパニックに陥る。しかし幽霊より怖いソウルの物価のせいで疲れてしまった二人は行くあてもなく、家を守るために幽霊を退治しようとするのだが…。

クランクイン!ビデオ より
BBBCorporationより

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登場人物

キム・イェジ

何をやっても失敗続きな女性

ホドゥとは20年来の親友

ホドゥの借りた賃貸住宅の保証金2000万ウォンのうち、1500万ウォンを使われたため無理やり彼の家に同居する

賃貸住宅に現れた霊と家賃の板挟みで奔走する

ホドゥ

コンビニバイトの男性

イェジとは20年来の親友

賃貸住宅にイェジから借りた1500万ウォンを使ったため彼女に家を乗っ取られる

創作料理が得意

賃貸を借りる際の契約書に自殺者がいた記載を見ずに契約したことで幽霊騒ぎに巻き込まれる

カン・ギドゥ

イェジ達の賃貸住宅にお祓いに来る料金割引中のイケメン退魔士

当然ペテン師でイェジ達に怒られる

先祖代々霊と通じている家で祖母は巫女だった

イェジ達とは同い年で現在は健康ランドで寝ていて住む家がない

隣人

賃貸住宅の隣人の男性

賃貸住宅で起きたことを知っておりイェジ達にぎこちない対応をする

公務員試験に受かって1週間後に家を出る予定

何年もかかった試験の中で首のヘルニアと借金を得た

イェジ達の借りた賃貸住宅に現れる女性の霊

かつて住宅に住んでおりここで自殺をしたとされる

イェジ達に何かを訴えるように何度も脅かし、新しい契約者になろうとする人間は追い出す

真面目なホラーよりストーリーが真面目だったりするコメディホラー

本作はとてもコメディなホラー映画。

ショー・ミー・ザ・ゴースト
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努力もしているのに何やっても上手くいかないイェジと20年来の親友であるホドゥ。

そのホドゥに貸していた金を賃貸住宅の保証金に使われてよりによってその家は曰く付きというか幽霊付きの家。
どこまでもついていない2人のお金と幽霊に悩まされていくというストーリーとなっております。

とてもコメディなホラーなんですが、この手のコメディホラーというのはどういうわけか真面目な映画より本筋部分のストーリーが真面目だったりすることが多々あります。

適当に作ったB級ホラーよりコメディをやりながらどこかしっかりと向き合ったテーマというのが1つあるんですよね。

この映画もその例に漏れずしっかりと向き合ったテーマがあり、お約束もありながら芯のあるストーリーとなっておりましたよ。

怖いのは現実の問題

自分のほぼ全財産1500万ウォンを使われて借りた賃貸が幽霊付きという本作。

このお金の問題と幽霊の問題の板挟みとなるイェジとウォン。

ショー・ミー・ザ・ゴースト
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家の家財は急に前の住人がいなくなったかのように全て備え付き、立地も良くてフルオプション。
こんな怪しい家なので当然前の住居者が自殺したという曰く付きで初日から幽霊に面白おかしくちょっかい出されるというね。

事情を知っている隣人はぎこちないし、事情を知った後に大家に確認したら契約書にはしっかりと自殺者ありと特約事項が書かれていてしかも契約は3年で契約しているという。

もうお約束のようなテンポのいいコメディ演出で心地よく見ることが出来ました。

家から出て行きたいにも保証金は支払い済み、契約は3年、幽霊から逃げるにはこの現実の問題に立ち向かわなくてはいけない、この世間と契約の世知辛さが実にいい。

新しい手段としてこの賃貸を幽霊いることを内緒に別の人に貸して収入を得ようとするものの幽霊にあの手この手で阻まれる、
お祓いは高いから自分達でネット使ってお祓い方法調べたら怒らせる、
格安割引中のイケメン退魔士を呼んだら当然ペテンでまたお金が無くなるという、
楽しようとしてお金が無くなるお手本のようなこの流れ。

このテンポが本当良すぎる。

イェジとホドゥの掛け合いの心地良さもあり、かなり世知辛く追い詰められているはずなのに上質なコントの如くテンポ良く進んでいくんですよ。

更に幽霊の新しく契約しようとしている契約者へのあの手この手の妨害がまた面白く、
地震を起こしたり、直接頭掴んでブンブン振ったり、家の中で契約したらやばいから外に出ようしたらイェジやホドゥに取り憑くと、
幽霊の能力の高さも相まってここら辺のコメディっぷりはニヤニヤしながら見てしまいましたよ。

当事者的には笑い事じゃないのがまた面白いんですなぇ。

しかもこの幽霊が現れる時は呪怨の伽倻子のようなあの声が聞こえたりするんですよ。
呪怨は家から出ても追いかけてきますが、こちらはお金の問題で家から出れないという、
現実的な理由で取り憑かれていることから逃れられないというコメディらしいオマージュを感じました。

コメディホラーとしては幽霊の姿を現す回数、生きている人間の問題、どれもこれも切実さがありながらも愉快さもあるという理想的な展開を繰り広げていましたね。

怖いのは現実の問題。でも(ネタバレあるよ)

この映画は幽霊がいても怖いのは現実の問題。

これは幽霊の訴えが明らかになっても一貫性が保たれておりました。

イケメン退魔士ギドゥに騙されて家に招いた後に取り憑かれるイェジ、そこで幽霊の訴えを真剣に受け止めるようになります。

生前盗撮されておりその映像がネットに拡散されてそれを苦に自殺したと思われた幽霊。
亡くなる前に警察にも訴えており、犯人が映った映像を提供するもの仮面を被っていたので犯人は分からない、
その絶望で自殺したのではないかと思われているわけです。

ですが、実際の真実は違う。
イェジ達がその映像を注意深く観察していると幽霊が当たり前のようにベッドの下から赤ちゃんの人形を差し出し(ここは何気にシュールです)
そこに隠されていたカメラで真実が分かります。

要は犯人は隣人の男で何年も受からなかった公務員試験のストレスから彼女を盗撮し、そしてそれを投稿することでの賞賛で承認欲求を満たしていた。
しかし、ついに試験の合格を得た時に彼女に気付かれ自分の人生を守るために殺害したというのが真実でした。

ここで絡んでくるのもやはり現実の問題。

自分も日本にいる身ですが韓国の受験や就職、試験というものの過酷さというものはニュースなどで漏れ聞こえてくる問題です。

隣人の男もそこに巻き込まれて何年も試験に挑み借金が増えると語られてもいるのです。

これは何やっても上手くいかないイェジとどこか重なる部分がある境遇でもあります。

上手くいかない人生と抱えるお金の問題。この互いに重なる問題ですがイェジの方は決して道を踏み外しませんし、どこか明るさもあるんですよね。

この違いというのは間違いなくホドゥの存在の有無と言えるでしょう。

隣人は1人で鬱屈していましたが、イェジにはホドゥという友人がいる。
愚痴を吐き合えますし、ストレスをぶつけ合って一緒に問題だって解決しようと打算無しで動き合えもする。

正直この映画の生きている登場人物ってみんな人生上手くいっていないんですよ。

イェジとホドゥはもちろん途中で出てくるイケメン退魔士ギドゥだってそう、隣人だってそうです。
みんな上手くいってない、ていうか人生なんて上手くいっている人の方がきっと少ないんです。

でも苦難を分け合える相手がいれば何だかんだで前を向けることは出来る、そこがイェジとホドゥの関係性の強さなんですよね。

同じような苦難はあれど卑怯なことして最後には自己保身で相手を殺害する隣人とはやはり違うんですよね。
この隣人に対しての思いはイェジに取り憑いた霊が馬乗りで彼をボコボコにしている時の「お前が壊した私の人生はどうしてくれるの!私の人生はどうなるの!」この言葉が全てでしょう。

ラストは3人が互いに揃いも揃って何かを成し遂げたのは始めての経験ということでこの勢いで人生相談のスタートアップを始めようとする、

ショー・ミー・ザ・ゴースト
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完全に調子に乗り過ぎている。

現実の問題は世知辛い。
でも何をやっても上手くいかなかった3人でも1人の女性の無念を晴らして成し遂げた経験から出来ないことは無いんだと前向きになる、
このラストの爽やかさはホラーはホラーでもコメディホラーでないと出来ないストーリーで見終わった後に実にいい気分に浸れました。

まとめ

ショー・ミー・ザ・ゴースト
Copyright(C)2021 INDIESTORY Inc. All rights reserved. Copyright(C)STS Entertainment All rights reserved.

人やお金という幽霊よりも怖い現実の問題の怖さを映しだし、本筋の幽霊の死の真実でも怖いのは現実の人間の方という一貫性のあるテーマ。

笑いもありながらもしっかりとここでの怖さも見せていただき、
でも現実の問題だからこそ乗り越えて前向きに生きれるし罰だって与えられるということも見せてもらえたような気がします。

どうしてこうコメディなホラーというのはストーリーがしっかりとしているんでしょうね。

タッカーとデイルとかハッピー・デス・デイとかザ・スイッチとかもいいですよね。

登場人物の関係性も良く、その中でもすごくいいと感じたのはイェジとホドゥの関係性。

男女でありながらも恋愛なんて欠片もない関係性なのがいいんですよ。
この映画のこの2人の関係性に下心が挟まれたら台無しですし、男女であっても下心無しで支え合うというのがミソだと思いますね。

ある意味この映画のテーマ的に1番いい部分なんじゃないかと思うくらい、掛け合いも楽しいコンビでした。

ラストに序盤から出ていた人物によるお約束も笑えましたし、

この2人は霊に好かれやすいんですかね?

テーマ良し、人物良し、ストーリー良しな満足感あるコメディホラー映画でした!


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